転職エージェントに見捨てられる状態に陥っている場合、原因を知って解決することが重要だ。本記事では、転職エージェントに見捨てられる主な原因と対処法を解説する。転職エージェント側に落ち度があった場合の対処法についてもお伝えするので、見捨てられた状態のまま放置されている人やこれからエージェントを使って転職したい人は参考にしてほしい。
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- キャリハイ@編集部
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目次
転職エージェントに見捨てられることはある?
転職エージェントの利用者のなかには、満足できるサポートを受けられずに見捨てられることがある。
転職エージェントは、ほとんどが無料で利用可能だ。しかし、ボランティアで転職サポートをしている訳ではないため、利益になりづらい利用者に対してしっかり支援しないことも考えられる。
転職エージェントが成果報酬型のシステムで運営されている点も見捨てられる事態が起こる一つの理由になっている。
転職エージェントの仕組み
転職エージェントは、求人を募集している企業から報酬を受け取り成り立っている。成果報酬型のため、より多くの人を転職させなければ収益は増えない。そのため、転職が成功しそうにない利用者は見捨てて、成功に近い利用者を優先するエージェントも存在する。
転職エージェントに見捨てられた状態とは?
報酬に直結しない利用者は転職エージェントに見捨てられることもある。以下の状態である場合、見捨てられた可能性もあるため注意が必要だ。
- 担当者からの連絡が少ない
- 紹介される求人が少ない
- 担当者の対応が悪い
- 紹介可能な求人がないと言われた
見捨てられた状態の例をいくつか挙げたが、基本的に転職エージェント側から一方的に見捨てることは少ない。見捨てられた状態になっている場合、転職エージェントと利用者の間になんからの問題が起こっている可能性がある。
見捨てられたと感じたことのある人やこれからエージェントを利用する人は、事前に原因を知っておくことで転職活動をスムーズに進められるだろう。
転職エージェントに見捨てられる原因と対処法
転職エージェントに見捨てられる原因として、利用する側に問題がある場合も考えられる。転職エージェントに見捨てられる主な原因は以下の7つだ。
- 早めに転職することを考えていない
- 転職に不利な条件が揃っている
- 必要な情報を登録していない
- 担当者からの連絡に対して返信しない
- 紹介された求人をすべて断る
- 現状に比べて希望条件が高過ぎる
- 印象が悪い
見捨てられる原因とともに対処法も紹介するので、転職活動が上手くいってない人は参考にしてほしい。
早めに転職することを考えていない
転職エージェントは、すぐに転職しない人も利用可能だ。しかし、早めに転職することを考えていない利用者に対してのサポートは、転職意欲のある利用者に比べて薄くなる。今すぐに転職する気がなくても、アドバイザーやカウンセラーは対応してくれるが、手厚いサポートは期待しないほうがいいだろう。
転職意欲のない場合も同様の対応となるため、見捨てられたと感じるかもしれない。手厚いサポートが受けられないことで見捨てられたと感じる場合は、転職する意欲を少しでも見せることで改善される可能性が高い。
転職に不利な条件が揃っている
転職する気はあるが、これまでの経歴や転職回数、年齢、希望する転職先の条件などによってエージェント側がサポートできない可能性もある。
転職エージェントが保有する求人の条件を満たしていなければ、「紹介可能な求人はない」といわれることもあり、それによって見捨てられたと感じることもありそうだ。
転職エージェントは20代向けに特化したサービスや、40代でも転職可能な求人を扱うものまでさまざまだ。「紹介可能な求人はない」と言われた場合でも、利用するエージェントを変更すれば転職可能な場合もある。エージェントを利用する際は、1社だけではなくいくつかのサービスに登録することをおすすめする。複数利用することで不利な条件下でも転職可能なエージェントが見つかる可能性が高くなる。
必要な情報を登録していない
転職エージェントは登録後に担当者との面談が行われることが多い。面談では、履歴書や職務経歴書、希望の条件を確認したのちに求人紹介が行われる流れだ。
転職エージェントを利用しても求人紹介や応募の際に必要な履歴書・職務経歴書などの書類をいつまで経っても登録しない、必要な情報を入力していない場合は、転職する意欲がないと思われ見捨てられた状態になることがある。
転職を本気で考えている人は、最低でも面談が行われる前までには、履歴書や職務経歴書、希望の条件などの情報を担当者に共有しておこう。
担当者からの連絡に対して返信しない
転職エージェントでは、内定が出て転職するまで担当者から求人案内のメールが届く。担当者は利用者の希望条件に合った求人を探して提案してくれる。担当者から届く連絡に対してアクションをとらない場合、何も反応がないことから、見捨てられることもある。
エージェントの担当者は、1人で多くの利用者の転職をサポートしている場合が多い。利用者から何も反応がないと「他のエージェントで転職が決まった」「転職するのをやめた」などの理由が推測できるため、担当者も貴重な時間を使って対応してくれなくなる。
求人を紹介された場合、何もアクションを起こさずにやり過ごすのはよくない。希望とは異なる求人を紹介された場合、条件をさらに細かく伝えるなどして改善を図ったほうがいいだろう。
紹介された求人をすべて断る
紹介された求人をすべて断っている場合、担当者は案件を提案しづらくなる。紹介された求人が自身の希望と違う場合は、条件をもう一度伝えよう。利用者が提示した条件にマッチした求人を紹介しているのにまったく応募していない場合は、転職意欲が低下しているとみなされ対応の優先度が低くなる。優先度が低くなると担当者も頻繁に連絡してこなくなるため見捨てられたように感じる。条件に近い求人を担当者が提供してくれる場合、最低でも1件は応募するなどして転職意欲があることを見せたほうが求人紹介もしてもらいやすくなる。
希望する条件が高い
利用者のなかには、自身のこれまでの経歴や現状よりも高い条件の求人を希望する人もいる。しかし希望する条件が高すぎる場合、紹介できる求人が見つからない可能性もあり、見捨てられた状態になってしまう。誰でも転職によってキャリアアップや年収アップは目指せるが、条件を高く設定しすぎている人は、求人を紹介してもらえるよう柔軟に対応しよう。
印象が悪い
「面談の際に遅刻をしてきた」「態度が高圧的」など、担当者から見て印象が悪い場合、求人を紹介しても内定が出にくいと思われてしまいサポートの優先度が低くなる。先述したとおり、転職エージェントは求人を募集する企業から報酬を得て運営している。内定が出やすい人に対して積極的にサポートをしたほうが、担当者の成績アップにも繋がり経営も安定する。担当者に悪い印象をもたれてしまうとデメリットしかないため、謙虚な姿勢で接することが重要だ。印象がよくなれば、担当者からの求人紹介の数が増える可能性もある。
転職エージェントに落ち度がある場合の対処法
見捨てられた状態に該当する理由として、利用者側ではなく転職エージェントに落ち度がある場合もある。以下のような状態の場合は、担当者に問題がある可能性が高い。
- 多忙でサポートがおろそかになっている
- 新人の担当者のため対応できていない
- 連絡をするのを忘れていた
転職成功のカギは担当者の質も大きな要素になる。エージェント側の問題で転職活動が進まない場合は以下の方法を試してみよう。
- 担当者の変更を依頼する
- 他の転職エージェントを利用する
担当者の変更を依頼する
担当者の対応が悪く、見捨てられた状態になっている場合は変更を依頼しよう。多くの転職エージェントでは、担当者の変更を受け付けている。
担当者の変更を依頼する際は、「連絡がなかなかこない」「サポートが不十分に感じる」など、具体的な理由も伝えたほうがいい。
具体的な理由を伝えることで、問題を解消できる担当者を割り当ててくれる可能性が高くなる。
他の転職エージェントを利用する
担当者の問題で見捨てられた状態になっている場合、他の転職エージェントを利用するのもおすすめの方法だ。
転職エージェントはそれぞれ特徴が異なるため、最低でも2社、対応できる人は4社など、できるだけ多く利用して比較・検討したほうがいい。20・30代を中心に転職サポートをしているエージェントもあれば、40代以降の転職に強いエージェントもある。
複数の転職エージェントを利用することで、担当者の質や相性を比較できる。複数を比較したうえでもっとも信頼できるエージェントを利用すれば、満足度の高い転職活動が可能になるだろう。
おすすめの転職エージェント6選
担当者の対応によって見捨てられたと感じている人は、他の転職エージェントを利用したほうがいい。
「求人数の多さ」や「在籍している担当者の数」を考えると知名度の高いエージェントの利用がおすすめだ。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは業界最多の求人数を誇る総合型転職エージェントだ。業界最大手のエージェントでもあるため、在籍している担当者の数が多く、転職実績も豊富だ。面接対策や応募書類の添削など、手厚いサポートも特徴の一つになっている。見捨てられた経験のある人はマストで登録しておきたいエージェントといえるだろう。さまざまな業界の求人を数多く扱っているが、非公開求人の保有数も多いため、優良案件で転職したい人にもおすすめだ。
マイナビエージェント

マイナビエージェントも多くの人に利用されている。総合型の転職エージェントだが、IT・通信系の求人数が豊富なため、IT関連の企業に転職したい人に向いている。20代・30代向けの求人を多く保有し、第二新卒の転職にも強みをもっている。担当となるキャリアアドバイザーの対応が良いとの評判もあるため、見捨てられたと感じることも少ないだろう。知名度の高いエージェントを利用して転職したい若手は登録すべきだ。
doda

dodaはリクルートエージェントと並び保有する求人数が多い総合型転職エージェントだ。さまざまな業種・職種のなかから求人を探したい人に向いている。担当アドバイザーの質が高く、サポートもしっかりしている。多くの案件のなかから求人を厳選して紹介してくれるため、条件にマッチした企業を知りたい人にもおすすめだ。これまで他のエージェントに見捨てられた経験のある人は選択肢の一つとして利用を考えよう。
パソナキャリア

パソナキャリアは大手人材派遣のパソナが運営する転職エージェントだ。転職サポートが充実しており、顧客満足度の高さが特徴になっている。女性の転職やキャリア支援に力を入れている点も利用すべきメリットの一つだ。パソナキャリアでは、転職サポートとして履歴書や職務経歴書の添削に力を入れており、書類選考の通過率が高いことも評価されている。顧客から高評価のパソナキャリアを利用すれば見捨てられることなく安心して転職活動ができそうだ。
リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、年収800万円以上のハイクラス求人を多く保有するヘッドハンティングサービスだ。ヘッドハンターや企業から届くスカウトによって転職を進めていく。エグゼクティブ層の転職に強みをもっており、経歴やスキル次第では優良案件による40代・50代の転職も可能だ。ヘッドハンティングサービスのため、スカウトが届くまで待つことになるが、キャリアアップや年収アップを目指したい人は登録しよう。
ビズリーチ

エージェントとは形態は異なるが転職サイトのビズリーチもハイクラス向け求人を多く保有している。ヘッドハンターや企業から届くスカウトによって転職が可能だ。ハイクラスな非公開求人も多く、経歴次第で好条件のスカウトが届く可能性もある。厳選されたヘッドハンターが在籍しているため、適当に対応されることもない。ハイクラス求人に応募できるだけの経歴は必要になるが、基準を満たす方は登録して転職を進めよう。
優秀なエージェントを利用して転職しよう
エージェントに見捨てられる原因を自ら作っている場合は、対処して転職を進めよう。エージェントによっては、利用者が見捨てられたと感じる対応をすることもある。転職エージェント側の問題で見捨てられた状態に陥っている場合は担当者の変更を求めよう。また転職エージェントを複数利用してしっかり対応してくれる担当者を見つけることも重要だ。優秀なエージェントを利用すれば見捨てられる確率も低くなる。複数のエージェントを利用して満足度の高い転職を実現しよう。