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ついつい後回しにしがちな業界研究ですが、

実は十分にできていないとミスマッチが起こったり、選考に不利になったり。

とはいえ、どうすればいいの、、、という就活生も多いのではないでしょうか。

この記事では、業界研究の方法を徹底解説します!

 

業界研究とは

業界研究とは、世の中にある業界について理解を深めることです。

就活の過程でこの業界研究を行うことで、志望業界を見つけることができるだけでなく、

ミスマッチのない企業選びや選考の過程での自己アピールにもつながります。

よって遅くてもエントリーなどが始まる前、

オススメは自己分析が終わったらすぐに、業界研究に取り組みましょう!

 

では、もう志望業界が決まっているという人は業界研究をしなくてもよいのでしょうか、、、

 

 

実は違います。

 

志望業界がある程度決まっている人でも、フラットな状態で業界研究を行い、広く業界について理解を深めることで、志望していた業界の既存イメージとのギャップに気づけたり、ほかの業界の新たな魅力に気づけたりするはずです。

業界研究が十分にできていないと、選考がスムーズに進まなかったり、後悔の残る就活になる可能性が高まるうえに、就職後「想像と違った」とミスマッチが起こるかもしれません。

このように業界研究は就活において重要であるのはもちろん、その後のキャリアにも影響を与えうるといえるでしょう。

 

業界研究のやり方①~業界全体を見よう~

〇業界全体を知ろう

まずは、どのような業界があるのかを知るところから始めましょう。

 

業界 例示
メーカー 自動車・自動車関連 化学・繊維・素材 消費財 医薬品
金融 銀行 損保 生保 証券
インフラ 鉄道 電気 水道・ガス 航空
商社 総合商社 専門商社    
IT・通信 通信サービス 情報サービス WEBサービス ゲーム
新聞・広告 放送 新聞 広告代理店  
小売り 百貨店 スーパー コンビニ 家電量販店
サービス コンサルファーム 教育・人材 福祉 旅行・レジャー
不動産・ゼネコン ゼネコン 総合ディベロッパー 不動産販売  
官公庁 1府12省 地方公共団体 公立学校 消防

 

ここでは、業界を大きく10個に分けましたが、表を見るとわかるように1つの業界の中でさらに細かく分類されていることがわかると思います。

 

〇業界ごとの大まかな特徴を理解しよう

業界全体を知ることができたら、次に各業界がどのような特徴を持っているのか調べてみてください。

 

・取り扱っている商品やサービスは、有形商材なのか無形商材なのか

・顧客形態は「BtoB」(対企業)なのか「BtoC」(対個人)なのか

 

さらに、業界の規模や成長性・安定性、主要企業についても調べることをオススメします。

そのうえで、自分の興味関心と照らし合わせてみましょう。

 

 

〇各業界の特徴まとめ

業界全体を知るには、業界地図などの書籍を利用したり、多様な企業が集まる合同説明会に参加するなど、様々な方法があります。

書籍やイベントなどを最大限活用して、自分に合った方法で効率よく情報を集めましょう。

 

 

<オススメの合同説明会>

ミキワメLIVE

 

 

 


【メーカー業界】

メーカーは、モノを製造して利益を出す企業で、消費財メーカーや自動車メーカー、薬品メーカー、化学・繊維・素材メーカーなどがあります。

メーカーと言っても範囲は広く、扱う商品によって特徴は異なります。BtoCの企業は商品を利用するシーンを普段の生活から直接目にする機会も多く、働いている人自身がやりがいを実感しやすいです。世界的に展開している企業も多く、グローバルに働きたい人にも魅力的な業界という一面があります。

 

■メーカー就職の入門編!業界の展望・職種の紹介~モノが作られる過程をたどりながら~

 


【金融業界】

金融業界は、お金を貸すことや決済を代理すること、金融商品を売ることによる手数料や金利、保険料で稼ぐ業界です。

 

具体的に、銀行や損保・生保、証券などがあります。近年では、低金利政策によって銀行の利益が減少し、新卒採用の枠を減少させる傾向がありますが、依然として他業界と比較すると採用枠が多い傾向にあります。今後は、フィンテックなどの技術によって、業界全体が変革していくことが予測されます。

 

■銀行就職を考えている就活生に教える業界研究~銀行・信託銀行・信用金庫の違い~


【インフラ業界】

鉄道や電気、水道など人々の生活には欠かせないものをサービスとして提供することで利益を得る業界です。

鉄道は、鉄道の運行サービスだけでなく、駅の街づくりも行っています。電力やガスでは、自由化が始まっていて競争も激しくなる傾向があります。この業界は公共性が高い業界でもあるため、雇用が安定しています。

 

■新幹線だけじゃない!不動産開発から観光事業まで幅広く手掛ける鉄道業界の事業内容を一気にチェック


【商社業界】

物の売買の仲介を行うことや事業投資で稼ぐ業界です。そのため、事業の種類が幅広いことや規模の大きさが挙げられます。企業は、総合商社と専門商社に区別できます。

総合商社はさまざまな分野の商材を扱う企業であり、専門商社は一つの分野の商材を扱う企業です。総合商社は、各企業ごとに強みとなる商材や地域があるので、志望する人は調べてみるとよいでしょう。

 

■商社のビジネスや機能について解説!人気の「商社」業界について理解しよう!!


【IT・通信業界】

通信サービスや情報サービスを提供して利益を稼ぐ業界です。

通信や情報サービスは、汎用性が高く、どの業界にもアプローチできる業界です。5GやAIといったテクノロジーの登場で、この業界は非常に将来性がある業界と言えます。しかし、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)といった大企業やスタートアップ企業などさまざまな企業が存在している業界で競争も激しいです。
IT企業の新卒採用は、文系の就活生でもSE職として就職することで、スキルを身に着けることができます。

 

■「ITって何やってるの?文系でも大丈夫?」IT業界内定者がお教えします。

■通信志望者必見!通信業界の基本情報


【放送・新聞・広告業界】

主に、テレビや新聞などのマスコミが挙げられます。テレビ業界は、視聴者からお金を得るのではなく、スポンサーからの資金で経営されています。

新聞社は、新聞というサービスを提供して利益を得ています。ほかにも、広告代理店といったさまざまなメディアで広告の作成を行う企業もあります。テレビ業界は、インターネットテレビにも進出している場合があり、テレビ朝日とサイバーエージェントのAbemaTVが例としてあります。広告業界でも、インターネット上の広告が今後さらに活用されるでしょう。

 

■広告業界の仕事内容・将来の展望・就活事情をご紹介


【サービス業界】

サービス業界には、コンサルティングファームや旅行会社、教育・人材会社があります。

サービス業界は、非常に幅が広い業界です。その中で、コンサルティングファームが新卒人気が高く、筆者の周囲でも志望する人が多かったです。ビジネスのスキルや他業界とのかかわりが多いことなどが理由でした。サービス業界は、業種や業務内容も幅広く、興味を持ったら各企業を調べてみるとよいでしょう。

 

■大量採用?経営じゃなくてIT?コンサルティング業界の動向と就活を解説!

■旅行会社へ就職したい人は必見!業界の最新動向から仕事内容まで把握しよう!


【不動産・ゼネコン業界】

不動産は、総合ディベロッパーと不動産販売に分けられます。

総合ディベロッパーは、土地の再開発や大規模施設の建設を取り仕切る業務に従事していて、土地の入手から完成後の管理までを行っています。その際の建物を完成後に売買するか、保有して貸すことのどちらかで利益を上げています。

不動産販売は、不動産の販売や貸借の仲介を担うことで利益を上げる企業です。ゼネコンは実際の建物の建設を行うことで利益を上げています。不動産やゼネコンは、東京オリンピック景気で業績も好調です。新卒採用では、総合ディベロッパーは採用人数の枠が狭いことが特徴です。

 

■不動産業界に関心がある就活生必見!インターンを通じて分かりにくい不動産業界を理解しよう!


【官公庁】

官公庁には、様々な団体や機関があります。その中で、国家の行政機関で働く人を国家公務員といい、新卒採用では、国家総合職と国家一般職が存在します。国家総合職は、将来幹部候補生で、総合的にキャリアを積んでいきます。

国家一般職は、主に政策施行の事務処理を担当し、専門性を磨くことができる職種です。
地方公共団体で働く人を地方公務員といいます。地方公共団体には、都道府県庁や市区町村の役所、公立の学校などがあります。地方公務員の中には、行政職や公安職、技術職などといった職種があります。公務員の採用は、一般的に筆記試験を実施して、面接をするという選考フローが多いです。

 

 

 


業界研究のやり方②~深く調べよう~

〇気になる業界を選んでみる

1つの業界に絞るのではなく、3つ程度に絞ることをオススメします。

あまりに少ないと、視野が狭くなってしまい志望業界の他の業界とのつながりへの理解が浅くなってしまうという恐れもあります。

さらに業界を絞りすぎた結果、就活を進める中で、気持ちが変化したり、適性に合っていなかった場合、内定をもらえないというリスクにもつながるでしょう。

そのため、気になる業界を選ぶ際は、業界を無理に絞ろうとするのではなく、

優先順位をつけるイメージで進めていくと良いかもしれません。

 

〇気になる業界を深く調べよう

気になる業界が選べたら、その業界についての理解を深めましょう。

業界団体のホームページや、同じ業界を志望していた先輩から情報を得ましょう。

また、四季報などを使用してその業界の大手企業をいくつか調べてみるのもオススメです。

 

業界別人気企業ランキングはこちら

 

志望業界の企業のビジネスモデルや仕事内容、働き方をより具体的に知ることができて、実際に働くイメージがつくはずです。何社か調べることで、その業界の共通点や傾向も理解することができるでしょう。

インターネットで少し調べて出てくる情報だけでなく、様々な媒体を活用して、時間をかけて業界研究を深めることで、選考の過程においても、準備力や志望度の高さをアピールすることができ、他の学生と差をつけるきっかけにもなるかもしれません。

 

■『就職四季報』の選び方・読み方・使い方

 

業界研究まとめ

業界研究は就活成功の鍵を握る重要なステップです。

本記事で紹介したように、業界全体を知り、その特徴を理解し、自分の興味関心と照らし合わせることで、より具体的なキャリアビジョンを描くことができます。

 

また、志望業界を決めている場合でも、視野を広げて他業界について調べることで、新たな発見や可能性が広がります。業界研究を深めることは、選考において志望度の高さや準備力を示すだけでなく、就職後のミスマッチを防ぐためにも不可欠です。自分に合った方法で効率的に情報を集め、じっくりと時間をかけて取り組むことで、納得のいく就職活動とその後のキャリア形成につながるでしょう。まずは小さな一歩を踏み出し、興味を持った業界について調べることから始めてみてください。