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旅行会社へ就職したい人は必見!
旅行会社へ就職したい人は必見!

近年はスポーツイベントの日本開催やインバウンド熱の高まりにより、観光産業は注目を浴びていますが一方で、個人旅行化やICT(情報通信技術)の発展により旅行会社の存在意義が問われるという側面もあります。そのため単なる「旅行が好きだから旅行会社へ」という気持ちだけで目指してしまうと、入社後にミスマッチが生じる可能性があります。ここでは業界全体の動向と仕事内容、そして必要なスキルについてまとめたので、参考にしてください。

旅行業界研究

旅行業界に大きく影響を与える「インバウンド」と「インターネットの発展」という大きなテーマを確認した上で、今後の動向について説明します。

インバウンド

近年はビザの緩和などの影響もあり、訪日外国人の増加というトレンドがあります。そしてラグビーワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックなどのスポーツイベントがさらに拍車をかけています。このような観光産業の勢いに旅行会社は乗っていくことで業績を伸ばせます。しかし、本当に大事なのは東京オリンピック・パラリンピック後ではないでしょうか。2020年がピークにならないように持続的成長を狙うには、旅行会社の役割が重要になってくるでしょう。

インターネットの発展

エクスペディアをはじめとするOTA(Online Travel Agent)の発展によるインターネット予約の増加や個人旅行化の流れの中で、旅行代理店を介さない人が増加してきています。めまぐるしく変わる時代の中で、消費者のニーズの変化に対応していく必要があります。店舗だからこそ生み出せる付加価値の追求も重要になってくるでしょう。

今後の動向

OTAの発展に対応するために自社のIoT化を進めるとともに、従来の旅行会社だからこその武器であるブランド力による信頼性、ノウハウを活かして差別化を図っていくでしょう。また、今まで以上に旅行業だけにとらわれずに事業展開をしていくことが考えられます。例えばJTBは「交流創造事業におけるソリューションの提供」を掲げていますが、旅行業という枠組みを越えた広い視野で会社のあり方、事業を考えていく必要があるでしょう。

仕事内容

旅行会社とひとことに言っても、業務内容は多岐に渡ります。ここでは仕事内容の一部を紹介するので、参考にしてください。

ツアープランナー

ツアーや個人のお客様の旅行プランを企画する仕事で、旅行会社を目指している学生がよくイメージする業務です。顧客の要望をヒアリングした上で自分なりに旅行プランを作成するのは大変ですが、とてもやりがいがあり旅行好きの人にはたまらないでしょう。

ツアーオペレーター

顧客の旅行における宿泊や交通機関などの手配を行います。そのため無駄がなく質を高めていく調整能力が問われます。ツアーの枠組みを作る上でとても重要な仕事です。

ツアーコンダクター

ツアーなど顧客の旅行に同行する仕事です。スケジュール管理やお客様サポートなどをしっかりこなす必要があるため対応力が必要とされるでしょう。お客様の楽しい思い出作りを支える重要な仕事です。

カウンターセールス

旅行会社の支店での窓口業務です。来店したお客様の要望をヒアリングした上で、プランなどを提案します。電話対応もあるためコミュニケーション能力がとても大切になってくる仕事です。

アウトセールス

自ら企業や学校に訪れ、商品を販売する営業です。社員旅行や修学旅行など団体旅行の案件を担当することが多いです。お客様が来るのを待つカウンターセールスとは違って自分から売り込みにいくので、成長できてやりがいを感じられる仕事だと思います。

おすすめ資格

旅行業界を受ける上で、おすすめの資格を紹介します。資格を持っていなくても不利に働くことはないと思われますが、学生の時点で取得していればアピールにもつながるかもしれません。

旅行業務取扱管理者

旅行業界における唯一の国家資格で、国内旅行業務取扱管理者と総合旅行業務取扱管理者の2種類があります。旅行会社では各営業所に1人以上この資格を持っている人が在籍しなければならない、と法律で定められているほどの重要な資格です。出題内容は旅行業法の内容や観光、交通、宿泊についてで、年に1回9月に試験が実施されます。2種類ともダブル受験は可能ですが、時間のない人は比較的難易度の低い国内旅行業務取扱管理者に絞って勉強すると良いでしょう。
【URL】http://www.anta.or.jp/exam/

旅行地理検定

国連世界観光機関であるUNWTOが推奨している旅行地理検定は、4級~1級まであり国内や海外の地理に関する知識が出題されます。年に2回6月と12月に実施され、インターネットからの受験も可能です。そこまでハードルの高い検定ではないので、忙しい学生でも合格しやすいのではないでしょうか。旅行業務取扱管理者の勉強の一環としても活用できるので、おすすめです。
【URL】https://www.chirikentei.jp/

全国通訳案内士

高い語学力と幅広い知識が求められる全国通訳案内士は難易度が高い資格です。年に1回実施され、筆記試験と口述試験を2つともクリアして晴れて合格となります。受験可能な外国語は英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、韓国語、タイ語です。旅行業界で必要とされる知識と高い語学力を証明できる価値の高い資格なので、ぜひチャレンジしてみてください。
【URL】https://www.jnto.go.jp/jpn/projects/visitor_support/interpreter_guide_exams/about.html

業界理解をしっかりして、後悔のないファーストキャリアを


旅行業界はどうしてもイメージで決めてしまいがちですが、そのような安易な選択は後悔を生む可能性があります。しっかりと旅行業界のトレンドや仕事内容を把握することで入社前後のギャップを埋めましょう。