北海道出身で地元に帰って就職希望の皆さん、北海道にすでにお住まいの皆さんも、今回は北海道に本社を置く有名企業を紹介します!他のエリアに住む学生さんも、豊かな自然が魅力の北海道の企業を検討してみてはいかがでしょうか?
Summary
学生への本社位置の影響
どちらに住む学生にとっても本社の所在は意外と重要です。たとえば、インターンシップがひとつのエリアでのみ開催される企業もあります。東京や他の支社で同時開催するというケースも多くありますが、地元密着の企業では開催が無いことも。また、最終面接では本社に足を運び重役社員に会いに行くという企業も多くあります。もちろん交通費は企業が負担してくれますが、長時間拘束されることになるので要注意です。
北海道に本社を構える企業17選
早速ですが、北海道に本社を構えている企業を17社ピックアップしました!
最新情報はリンクからチェックできます。
ニトリホールディングス☞最新情報
ツルハホールディングス
セコマ
DCM
アインホールディングス
アークス
イオン北海道
北海道電力☞最新情報
北海道ガス☞最新情報
JR北海道
北洋銀行
雪印メグミルク
石屋製菓
六花亭グループ
よつ葉乳業
ルピシア
ラピダス
続いて、筆者がピックアップした企業を詳しくご紹介します。
国内トップを争う小売【ニトリHD/ツルハHD/セコマ/他】
ニトリホールディングス
主にインテリアの小売業を展開するニトリホールディングスは、1967年に札幌市内で家具の販売業を開始した似鳥家具店として設立されました。「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」という志のもと発展を続け、国内売上No.1の家具・インテリア企業です。独自のビジネスモデルとして、製造物流IT小売業を掲げており、商品の企画、原材料の仕入れ、生産、プロモーション、販売、発送までを自社で行えるため、高い利益率を上げながら低価格の商品を提供できます。また近年は海外展開にも力を入れています。
こちらも参考にしてください☟
ツルハホールディングス
ツルハホールディングスは、1929年5月に北海道旭川市に鶴羽薬師堂として創業しました。現在は、北海道のみならず日本全国およびタイに、グループ全体で2,000店舗以上を展開するまでに成長しました。また、北海道・東北・中国地区ではシェアNO.1を誇ります。大手ドラッグストアチェーンではあるものの、それぞれの地域に根付いたかかりつけドラッグストアとして「お客様第一主義」がモットーです。全国のローカル企業と積極的にM&Aを行ったり、ドラッグストアで食料品を購入する方が増えたコロナ禍には、精肉・青果を880店、100円均一コーナーを246店導入したり、2025年5月期2750店舗達成の実現に向けた、大胆なアイディアで拡大を続けています。
セコマ
セコマは、北海道のローカルコンビニチェーン「セイコーマート」約1,100店舗を運営しています。全国のコンビニ店舗数が大手3社(セブンイレブン・ファミマ・ローソン)で9割以上を占める中、北海道だけは例外でセイコーマートが1位を誇ります。1971年に1号店を札幌市内にオープンし、日本で現存する最も古いコンビニエンスストアのひとつです。他チェーン店が出店できないような人口の少ない地域や離島を含めた道内の隅々にまで店舗を構え、道民のライフラインとして機能しています。また北海道の豊かな土地ならではの食材を仕入れ、商品開発、加工、調理を自社グループで行うなど、食品製造メーカーとしての地位を築いています。
その他…
国内で668店舗を展開するホームセンター業界2位のDMC、全国に調剤薬局・ドラッグストアを展開する調剤薬局売上1位のアインホールディングス、イオンの中でも独自の販売政策を実施するイオン北海道なども北海道に本社を構えています。
厳しい寒さを支えるエネルギー【北海道電力/北海道ガス】
北海道電力
北海道電力は1951年の創業以来、北海道の電気インフラを支える総合エネルギー企業です。積雪や寒冷というこの地ならではの厳しい気候・環境であっても、24時間365日、電気を安定供給する使命があります。近年は、再生可能エネルギーの導入拡大に注力しており、水力発電設備を再開発、2022年6月には運転を開始しました。北海道電力初となるLNG火力発電所の運転も始まっています。再生可能エネルギー資源の宝庫である北海道で、積極かつ柔軟にカーボンニュートラルの実現にむけて行動を続けます。
北海道ガス
北海道ガスは1911年に創業し、現在では約58万件のお客さまに都市ガス(天然ガス)を供給する総合エネルギー会社です。安心してガスを使っていただくために、日々の点検のほか、供給防災センターでの監視や、大きな災害に備える対策も実施しています。また、北海道のエネルギー会社として、5市町村と連携協定を締結し、地域が持つ資源を活かしたまちづくり事業に取り組んでいます。厳しい気候や、少子高齢化や人口減少など、それぞれの地域の持つ課題にともに向きあっていきます。近年は、都市ガス事業だけでなく、天然ガス供給を中心としたESP・ESCO事業やLNGサテライト供給も行っています。
豊かな土地を活かした食品【雪印メグミルク/よつ葉乳業/他】
雪印メグミルク
雪印メグミルクは、ネオソフトやさけるチーズ、6Pチーズなどを販売する日本の大手乳業メーカーです。1925年に北海道製酪販売組合を設立し、北海道バターの製造・販売を開始しました。2021年のデータでは、バター、マーガリン、チーズの国内シェアが1位となっています。現在は、乳製品やデザートなどの商品の製造・販売だけでなく、酪農生産に関わる飼料・種苗などの事業も展開しています。また、2023年1月からは新たにイノベーションセンターの稼働を開始し、研究・開発にさらに力を入れています。ミルクの新たな価値創造に努める他、SDGsを考慮した環境対策に注力しています。
その他…
雪印メグミルクと同じく、乳業メーカーのよつ葉乳業や、マルセイバターサンドで有名な六花亭、北海道土産の定番である白い恋人の石屋製菓も北海道の企業です。
本社移転先として人気上昇【ルピシア/ラピダス】
近年、コロナウイルスの流行でテレワークでの働き方が浸透したことが後押しとなり、東京や別などの都市部から地方に移転・分散する動きが増えています。2021年には北海道への本社転入数が36社まで急増し、過去最大の18社を大幅に更新しました。地震や台風などの自然災害が多い日本で本社機能を一極集中させるのはリスクが高いという理由もあり、今後も拠点の分散は増えていく可能性があります。
ルピシア
ルピシアは400種類以上の紅茶を扱い、製造小売・輸入、食品加工、卸を行う会社です。ハワイやパリを含む国内外に139店を展開しています。もともとの本社は東京・代官山で、レストランや食品加工工場のみをニセコに構えていました。しかしコロナウイルスの流行後、2020年7月に本社も北海道のニセコ町へ移転することになりました。移転後、業績は順調に伸び、北海道ならではの食材知識を活かした食品部門の強化や、雪解け水や専門であるお茶をつかったビール造りなどに注力しています。ニセコ町でのお茶の栽培も開始しました。移住ができない社員もいるため、茶の商品開発部門など本社機能の一部は東京に残しています。
ラピダス
ラピダスは、次世代半導体の国内生産を目指す新会社です。ソニー、トヨタ自動車、デンソー、キオクシア、NTT、NEC、ソフトバンク、三菱UFJ銀行など、日本国内大手企業8社が出資し、2022年8月に設立しました。もともとは東京に本社を構えていましたが、北海道千歳市に新工場を建設することを発表しました。半導体の量産化を図るため、日本政府からの補助金も決定されており、人口増や土地価格の工場が予想されます。2023年には、設立後、初めてとなる高専生の新卒採用を開始しました。現時点では未経験からの応募はできませんが、規模の大きさや、今後ますます人材が必要になる分野として、注目度の高い企業と言えるでしょう。
ほか有名企業が多数
今回ご紹介した以外にも北海道の地方銀行である北洋銀行や、JR北海道なども、北海道に本社を置く企業です。転勤の可能性については、応募する職種や配属先によっても変わってくるため、説明会時に質問するなどして、ご自身でもしっかりご確認ください。勤務地で就活を考える皆さんのお力になれば幸いです。