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採用されたら全員現場から!ロジカル思考に基づいて「現場・現物・現実」そして「数字」を大切にする “ニトリ流”現場キャリアとはどんなものなのか、実際に現場で活躍し圧倒的な成長を遂げた、現役ニトリ社員である江野さんへのインタビューから、その実態を明らかにします!

新卒社員に任される業務内容

まずは現場!新卒は全員店舗へ

新入社員として店舗に配属されると、はじめの1、2カ月はレジ打ちや品出しといった、パート職員やアルバイトが任されている基礎的な業務をすべて覚えることからはじまります。しかしそれが終わるとすぐ、売り場担当としてパート職員たちに指示を出していかなければなりません。売り場担当には担当する商品の売上目標と、それを達成するための裁量権をセットで丸ごと任されるため、店舗の基礎的なオペレーションを理解する必要があるのです。

入社2カ月で任される大きな裁量権

江野さんが任されたのはソファー・エリアでした。ニトリの売り上げの内、家具は割4割を占め、その中でもソファーは主力の一つ。ソファーに分類される商品はすべて毎週の数値分析対象となり、担当商品の売上がダイレクトに店舗の成績、ひいてはニトリとしての増収増益に影響すると考えれば、ニトリがいかに新卒へ大きな裁量権を任せているか分かります。つい2カ月前まで大学生だった人材にここまで大きな責任が預けられるとなれば、そのプレッシャーは容易に想像できるでしょう。

現場だからこそ身につくスキルがある

自分だけ売れても意味がない

江野さんも例外ではなく、当初は「ひたすら接客してガンガン売り込んでやろう」と意気込んでいたそうです。商品を知るためにそのような経験はもちろん大切ですが、ニトリの社員として求められているスキルはそれとは違いました。江野さんはソファー売り場の担当を務めている中で、自分がソファーのケア用品を売るのが得意だということに気が付きました。もちろんそれに伴って実績も出ていたため、褒められると期待していましたが、上司は一瞬褒めてくれた直後「じゃあそのケア商品、江野さん以外の人でも全員売れるようにして」と言い放ちました。

「売る努力」でなく「売れる仕組み」を考える

ニトリ社員に求められているのは、「売る努力」ではなく「売れる仕組み」を作ることです。自分だけ頑張って売り込むのではなく、チームを巻き込み、仕組みを丸ごと作っていくというスキル。さらには、それを実行するために店舗で働いているパート職員やアルバイトにそれを理解してもらい、動いてもらわなければなりません。江野さんは「商品の売り方」を教え込むのではなく、「その商品をお客様が購入することのメリットはなにか」そもそも商品を売る目的や本質から伝えるようにしたそうです。そうすることで、自然と「売れればいい」から「売る目的を考える」というマインドに変えていきました。

分析と計画、ロジックで現場をまわす

「売れる仕組み」を支える“ロジック”

ニトリの「売れる仕組み」は、徹底したロジカル思考によって実現されます。一週間単位で数値分析を行い、次週にその分析結果に基づいて当週はどのように対応していくかを起案する「数字決算」や、A4用紙一枚分に一週間後に“誰が、いつ、何をする”を細かく策定する「作業計画」といった、分析と計画により徹底的に無駄を省いていくわけです。また、ニトリで最も大切にされているのは「店舗に商品があること」であり、その前提が崩れた瞬間にお客が店舗に足を運ぶ必要がなくなってしまいます。そのため、商品の仕入れから陳列にかかる人数や工数や時間をすべて正確に運営することが求められます。

自然とロジカルな思考のクセがついていく

しかし、二カ月前まで学生だった新卒社員が一週間後の来客状況などを正確に把握して何時に何をするべきか、はじめから完璧に計画することは難しいですし、もちろん入社前からその能力が備わっている必要はないそうです。ニトリでは、ダラダラと勝手に残業することなど絶対に許されませんから、「何の作業に何分かかるので、この時間にあと何人動員すれば、定時までに作業が完了します」といった上司への報告を実践する中などで、数値分析やロジカルな思考のクセが自然とついていくのがニトリの現場なのです。そう語る江野さんも、はじめは上司に報告するのも苦手だったといいます。

現場に立つ社員はカッコイイ!

店舗業務というと日がな一日店舗に立っていなくてはいけないイメージもありますが、実際には、計画や数値分析といったデスクワークと店舗に立っている割合は五分五分くらいです。江野さんも、店舗への配属前は店舗に立つことへ気が進まなかったそうですが、実際に配属されてみて一番かっこいいと思ったのはデスクワークも立ち仕事も高いレベルで両立する先輩の姿でした。数値分析や作業計画を高精度でこなしつつ、数多くの部下に指示を出し、自分も一緒になって汗をかく姿があるからこそ、パート職員も社員を信頼してついていくといいます。

まとめ

ニトリでは常に「現場・現物・現実」そして「数字」をみて判断しなさいといわれます。「がんばる」や「とりあえず」ではなくロジカルに計画を立てていく力。それは入社する前から求められるのではなく、現場を見る、周りをひっぱっていく、背中でみせる、数値を分析して高精度な計画を立てる、これらを実践していく中で、必ずついていく力です。そしてここで身についた能力はその後のキャリアにおいても絶対的に大きな財産となるはずです。

YouTubeで動画も公開中

今回、お話を聞いたニトリ現役人事の江野さんご本人のリアルな経験談動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった配属先はどのように決められられるのか?配属希望を聞かれる頻度は?など、貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼ニトリ|現場主義でのキャリア形成について現役人事にツッコミます!