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東海地方にお住いの就活生の皆さん!静岡県にUターンして就職希望の皆さん!実は、静岡県は「産業のデパート」と称され、ビジネスチャンスの宝庫であることをご存じですか?今回は静岡県に本社を置く有名企業を紹介します。他のエリアに住む学生さんも、静岡県の企業を検討してみてはいかがでしょうか?

静岡県のポテンシャル

静岡県は、第一次産業から第3次産業までバランスのよい経済活動が展開されています。特に第2次産業の比率が高く、製造品出荷額は愛知県、神奈川県に次ぐ全国第3位で、全国有数のものづくり県と言えるでしょう。ピアノや自動車部品のほか、ツナ缶、化粧品、医療機器、お茶、プラモデル、など、幅広い領域でトップクラスのシェア率を誇っています。「産業のデパート」と呼ばれることもあるようです。また、首都圏や中京圏にも近く、東海道新幹線が東西に走る環境は、働くにも住むにも便利です。

静岡県に本社を構える企業15選

早速ですが、静岡県に本社を構えている企業を15社ピックアップしました!
最新情報はリンクからチェックできます。

 

ヤマハ

河合楽器

ローランド

スズキ ⇒最新情報

浜松ホトニクス ⇒最新情報

ヤマハ発動機 ⇒最新情報

鈴与 ⇒最新情報

静岡銀行

スルガ銀行

静岡銀行

スター精密

はごろもフーズ

エフ・シー・シー

芝浦機械

タミヤ

 

続いて、筆者がピックアップした企業を詳しくご紹介します。

 

世界シェア1位の楽器メーカー

静岡県、特に浜松市がピアノの世界ナンバー1シェアなのをご存じですか?加えて、管楽器・電子ピアノ・鍵盤ハーモニカの生産もナンバー1です。明治維新後にアメリカからオルガンが輸入され、医療機器の修理工だった山葉寅楠がオルガンと出会います。その後、オルガン、そしてピアノの製造を開始したのがきっかけです。ここでは、日本を代表する3つの楽器メーカーを紹介します。

 

【ヤマハ】

上記でも名前を紹介した山葉寅楠がヤマハの創設者で、静岡県浜松市に本社を構えます。音楽業界において世界的なリーディングカンパニーとして知られています。世界シェアNo.1を誇る楽器のほか、音響機器、電子デバイスや自動車用内装部品など、楽器の製造・販売を通じて蓄積した技術・ノウハウを活用して、幅広い事業分野を展開しています。現在では、30以上の国と地域に拠点を持ち、売上の85%以上は海外です。また、ヤマハのものづくりの特徴として、長い歴史とともに高めてきた「クラフトマンシップ」に加え、生産を工程ごとに科学的に研究し、最先端の技術を活用している点にあります。高い技術力とテクノロジーを活かした商品開発ができるという点で、理系の学生にも人気の企業です。最新の研究・実験設備を整備した世界最先端の”音”に関する開発・ラボ施設「イノベーションセンター」で、日々研究が進められています。

 

【河合楽器製作所】

ヤマハに次ぐ楽器メーカーである河合楽器製作所も、静岡県浜松市に本社を構えます。楽器の生産・修理、知育玩具の開発などの楽器事業、音楽をはじめ英語や絵画、スポーツの教室の運営、ピアノ製造で培った技術を活かした素材加工事業、その他多角的な事業に取り組んでいます。売上比率の46.3%が海外です。ヤマハに比べると売上高・営業利益は低いものの、世界シェア2位を維持しています。またヤマハは総合楽器メーカーとして、ピアノだけでなく管楽器、弦楽器、打楽器など幅広く製作しているのに対し、河合楽器は鍵盤事業に特化して製作している点に特徴があります。

 

【ローランド】

1972年の創業の電子楽器や音響機器に特化した楽器メーカーで、静岡県浜松市に本社を構えます。デジタルピアノやキーボードなどの鍵盤楽器事業、デジタル管楽器や電子ドラムなどの菅打楽器事業、シンセサイザーや音楽制作ツール、DJコントローラーなどのクリエーション関連製品、映像音響製品、ギター関連製品を展開しています。海外売上比率は約90%、北米が36.4%、欧州が27.6%を占めます。プロのミュージシャンだけでなく、これから音楽を楽しんでみたいという方へもサービスを提供するため、ソリューション・プロバイダーとして成長することを目指しています。2023年10月には、日本初の直営店である「Roland Store Tokyo」を原宿にオープンしました。

 

世界に通用するものづくり

【スズキ】

1909年に鈴木道雄が創業した「鈴木式織機製作所」が現在のスズキの前身です。時代に合わせて織機から二輪車、四輪車、船外機と、事業を展開し、1954年には量産軽自動車「スズライト」を生産しました。現在は日本の大手自動車メーカーとなっただけでなく、世界10カ国に15の四輪車生産拠点を展開し、スズキの四輪車は世界184の国と地域で愛用されています。特にインドでは、乗用車市場の41.3%をスズキが占め、シェアNo.1を獲得しています。市場の拡大に合わせて3つの工場が現地で稼働中です。また、インドのほかに、世界12か国で四輪シェア1位を誇っており、世界で存在感を示しています。

 

【浜松ホトニクス】

浜松ホトニクスは、光学機器および光学技術に特化した日本の企業です。光学機器、光学センサー、光学モジュール、および周辺技術の開発、製造、販売を行っており、通信や健康・医療、科学研究、自動車技術、宇宙分野など幅広い領域で活用されています。売上の75.3%は海外で、特に代表製品である高感度光センサ「光電子増倍管」は約90%の世界シェア、血液検査センサーでも世界1位のシェアを誇るなど、国際的に高く評価されています。

 

【ヤマハ発動機】

1955年にヤマハの当時のオートバイ部門が分離独立した形で生まれた会社です。オートバイの分野では世界二位のシェアを誇り、また創業当時から海外進出を進めていたこともあって、海外売上比率が90%を超えるグローバル企業でもあります。二輪車やスノーモービル、電動アシスト自転車を取り扱うランドモビリティ部門は売り上げの約65%を占めます。その他、大型ボートやレジャー用の水上バイク、漁船の動力源となる船外機などのマリン部門、産業ロボットの製造や、農薬散布用の無人ヘリコプターの製造を行うロボティクス部門を展開します。

 

地域密着企業

【静岡銀行】

日本の地方銀行の中で特に大きな資産をもつ三大地銀のひとつとして有名な静岡銀行は、静岡県民だったら知らない人はいない銀行だといえます。創立当時より地域密着を経営理念に掲げ、2023年3月には80周年を迎えました。強みはやはり強固な地元のネットワークと顧客基盤と言えるでしょう。現在は静岡県内に171店舗、また神奈川県や愛知県など周辺地域に33店舗を展開します。お客様の海外進出のニーズに合わせて、アジア・欧米を中心に海外拠点も設置しています。

【静岡ガス】

1910年に創立し、都市ガス事業を基軸に地域の発展に寄与するエネルギー関連企業です。地域に密着した企業として、地域貢献活動に積極的に参加し、地域の課題解決やニーズの発見に努めています。伊豆半島ジオパークとは10年間の長期パートナーシップを締結しています。また、静岡ガスのショールームでは、ゲストと一緒に静岡の未来について考えるトークイベントを不定期で開催しています。加えて、海外事業の展開も進めており、シンガポール、タイ、インドネシアに次ぐ4か国目として、インドのプロジェクトが始動しました。

 

ほか有名企業が多数

今回ご紹介した以外にも物流事業の「鈴与グループ」、ツナ缶における国内最大手「はごろもフーズ」、世界有数の大手模型メーカー「タミヤ」、自動車機能部品のひとつである「クラッチ」の世界シェアNo.1「エフ・シー・シー」、総合機械メーカー「芝浦機械」、世界に通用する精密部品加工技術でカードリーダーやプリンターを手がける「スター精密」なども、静岡県に本社を置く企業です。転勤の可能性については、応募する職種や配属先によっても変わってくるため、説明会時に質問するなどして、ご自身でもしっかりご確認ください。勤務地で就活を考える皆さんのお力になれば幸いです。