近年、多くの企業で実施され始めている「職種別採用」
こちらの記事では、
・そもそも職種別採用とは何?
・職種別採用のメリットは?
・どんな企業が実施している?
という疑問を解決していきます!
Summary
職種別採用とは
職種別採用とは、入社後の職種を募集の段階で決めておく採用方法です。
たとえば、営業、マーケティング、研究、エンジニアなどに細分化され、近年ではメガバンクやメーカーをはじめとする、様々な企業で職種別採用が取り入れられています。
従来の一括採用形式の場合、内定後の面談や研修のにより職種が決定する場合が多いですが、職種別採用ではエントリー時点で職種が決定している点で、入社前後での業務内容についてのギャップが生まれにくく、具体的な働くイメージをもって選考に参加することが可能です。
職種別採用のメリット
①ミスマッチを防げる
②専門性が活かせる
③受ける企業の幅が広がる
①ミスマッチを防げる

ミスマッチを減らすことは、早期退職の防止や、社員のモチベーション向上にもつながるため、学生のためになるだけでなく、企業のためにもなります。
②専門性が活かせる
職種別採用では、あらかじめ職種が確約されていることで、学生時代の専攻や資格などの得意分野や関心を活かした働き方ができます。
そのため、企業側も即戦力を採用できるというメリットがあります。
③受ける企業の幅が広がる
例えば、SE職に興味がある人は、IT企業やゲーム会社などにエントリーする人が多いと思います。
しかし、その他の業界の企業が職種別採用としてSE職の枠を設置することで、従来はエントリーしなかった業界の企業にエントリーすることが可能になります。
企業側としても、従来の採用方法ではマッチングしなった人材に出会えるというメリットがあります。
職種別採用を行っている大手企業例
【江崎グリコ】
ファイナンスコース、SCMコース、セールスコース
【ロッテ】
営業コース、生産コース、ICTコース、経理コース、法務コース、研究コース エンジニアリングコース
【日清食品】
マーケティングース、セールスコース、コーポレートコース、R&Dコース、生産技術コース
【P&Gジャパン】
マーケティング、セールス(営業統括)、R&D(研究開発)、Communication(広報・渉外)、CMK(消費者・市場戦略本部)
【NTTデータ】
SE・コンサル・営業コース、建築系ファシリティ姉地面とコース、電力系ファシリティマネジメントコース、法務スタッフコース、財務スタッフコース、人事スタッフコース
【ソフトバンク】
コンシューマー営業、法人ソリューション営業、事業開発、財務、ソリューションエンジニア、ネットワークエンジニア、システムエンジニア、セキュリティエンジニア、データサイエンティスト、研究開発
【KDDI】
ネットワークインフラエンジニア、ソリューションエンジニア、ITエンジニア、デザイン、セキュリティ、データサイエンス、ファシリティ、リーガル&ライセンス、アカウンティング&ファイナンス、ビジネスインキュベーション、アカウントコンサル(法人営業)、パートナーコンサル(代理店営業)、カスタマーサービス
【楽天グループ】
コーポレートコース、FinTechコース、デザインコース、マーケティングコース
【住友ゴム工業】
技術系:品質保証コース、研究開発コース、タイヤセンシング・ソリューション開発コース、タイヤ事業コース(設計・実験、材料開発、生産技術、設備技術、技術サービス、設備技術)、スポーツ事業コース(設備技術、設備開発)、産業事業コース(設計開発、生産技術)
事務系:経理コース、調達・購買コース、ブランド管理コース、デジタル・ITコース、タイヤセンシング・ソリューション営業コース、サプライチェーンマネジメントコース、タイヤ事業コース(営業企画)、スポーツ事業コース(企画コーす)、産業品事業コース(企画)
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◆職種別採用を行っている企業まとめ◆
まとめ
職種別採用は、入社前に職種を確定させることで、ミスマッチの防止や専門性の発揮、応募の選択肢拡大といったメリットがあります。企業側にとっても、即戦力の確保や適材適所の配置がしやすくなるため、近年、多くの企業が導入を進めています。
特に、メーカーやIT企業、金融機関など幅広い業界で採用されており、営業・マーケティング・エンジニアなど多様な職種が用意されています。今後、さらに多くの企業で導入が進むことが予想され、就活生にとってもより自分に合ったキャリアを選択しやすい環境が整っていくことも期待できます。
皆さんも自分に合ったエントリー方法で、ミスマッチのない就活を目指しましょう!