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就職活動の企業面接で多く取り入れられているグループディスカッション。企業側はグループディスカッションで学生のどこを評価しているのでしょうか。コンサル人事の語っていたディスカッションで持つべき姿勢、進め方、注意点を紹介していきます。

グループディスカッションとは

グループディスカッションの目的

出された課題、問題に対して、チームとして「最善」の結論を出すことがグループディスカッションの目的になります。個人では検討の幅、深さに限界がありますが、グループで取り組むことにより、より客観的な立場から、数多くの方法を検討することが可能になるのです。


グループディスカッションでは、この目的に合致した行動をとることが求められています。自分の主張の正しさをアピールし、相手側の主張の矛盾をつくディベート、独創性のあるアイデアを出すことに重きを置くブレインストーミングとは求められているもの、評価点が違います。そのため、自分なりに評価されそうな態度を考えて、実際に行動しても、企業側が求めていたことと異なる可能性も考慮に入れておきましょう。

グループディスカッションで求められる姿勢

グループディスカッションに臨む際に重要となるのが、論理的であること、主体性をもって取り組むこと、チームワークを大事にすることの3つです。

論理性

論理的であるためには、自分の意見を根拠づけて話すことが大切です。ブレインストーミングでは突飛なアイデア、思いつきは歓迎されますが、グループディスカッションでは客観的であることが重要になります。ほかの人も納得する理由を提示しながら、意見を述べることを意識しましょう。

主体性

課題を自分事としてとらえられているか、自らの意見をもっているか、課題を解決しようという意欲があるかが問われてきます。コンサル人事のお話では、この主体性を感じられない学生が結構いるとのことでした。グループで行うからといって、相手の意見に同調するだけ、もしくは批判するだけになっていないか、よく確認しておきましょう。

チームワーク

チームに貢献するという意識をもち、和を乱す行動は控えましょう。具体的には、他者の意見を尊重する、批判に徹しすぎないことが挙げられます。ディベートでは自分の意見を通すために、反対意見の批判に徹しますが、グループディスカッションではグループの皆が納得する一つの結論に達することが目的であり、全員の協力が重要になります。

グループディスカッションで低評価を受けがちな典型例

グループディスカッションの目的・姿勢をよく理解せずに参加すると、自分ではよくできたと思ったのに、企業側からは全く評価されないということになりかねません。次の3つは一見評価を受けそうで、実は低評価という例です。

ファシリテーター型

グループの意見を取りまとめ、整理することに徹しすぎるあまり、自分の意見を全く述べていないという人です。意見の整理はディスカッションを進めるうえで必要ではありますが、それに徹しすぎると主体性のない人と見られる可能性があります。議論を活性化させるためにも、自分の意見を積極的に話していきましょう。

サブリーダー型

リーダーの影に隠れ、サポートに集中するタイプの方です。意見の同調や言い換えに終始する、タイムキーパーなど役割に徹しすぎているなどが挙げられます。最近の学生さんに多く見られるタイプであり、ファシリテーター型と同様に主体性のない人と見られます。

批評家型

相手の意見の弱い点を指摘、批判を繰り返すタイプです。ディスカッションという場を客観的、俯瞰的にみている点ではいいですが、やりすぎるとチームの和を乱している、自分の意見をもっていないと否定的にみられます。批判よりも意見表明に重きを置きましょう。

グループディスカッションの進め方

フローチャート

ディスカッションの流れを図で表すと以下のようになります。

まず、出された課題のうらにある意図をくみ取り、グループ全体で目指すゴールを共有しましょう。そして、そのゴール達成のためにとり得る選択肢をモレなく、ダブりなく提示していきます。例えば、低価格路線、高価格路線、どちらをとるべきかという課題があるとしましょう。すぐに自分の立場を表明し、議論するという路線よりも、利益向上が目的であることを共有し、とりうる選択肢をあげていくほうが数多くの方法を検討できるようになります。

出てきた選択肢に対して、判断軸を設定します。実現可能性、コストパフォーマンス等が例としてあります。最後にその判断軸に従って、選択肢を評価し、最善のものを探していきます。実際の議論では流れを一巡するだけでなく、評価をした後、再度選択肢の提示に戻ったり、新たな軸を設定することにその都度立ち返るなど往復も多く起きるでしょう。

グループディスカッション対策

ディスカッションをするだけでなく、観察しあおう

グループディスカッション対策では、実際にディスカッションを経験することも大切ですが、観察しあってみると自分の弱点をより正確につかめます。自分では意見を出しているつもりでも、客観的にみると、意外に意見を出せていない、根拠のない意見を出しがちであったりすることがあります。また、議論が進んでいるグループをみることでグループディスカッションのコツをつかむこともできます。
就活サイトがグループディスカッションの練習講座をしていることも多くあります。講座によっては、個別フィードバックを受け取るサービスもありますので、ぜひ挑戦してみてください。

評価されるグループディスカッションのまとめ

グループディスカッションで高評価を手に入れるためには、グループディスカッションの目的と特徴を理解しておくのが大切です!自分なりに議論を進めるのではなく、論理性・主体性・チームワークを重視して、「最善」の結果にグループの皆でたどり着いていきましょう。

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