新型コロナウイルスの流行以来、就活の形は大きく変わってしまっています。特に、対面を避けてオンラインでのグループディスカッション(GD)、ケーススタディを行う機会が大幅に増えたのではないでしょうか。オンラインでの選考では、企業の就活生をみるポイントも変わりますし、就活生側もそれに合わせてアピールする方法を工夫しなくてはなりません。今回は、Web選考での採点基準やその対策をご紹介します!
Summary
Webだからこそ見られる3つのポイント
従来の対面型の選考とWebを使った選考では、その環境や条件、採点基準も大きく変化しました。就活生はもちろんですが、企業側も従来とは全く異なる形式に完璧に対応できているわけではなく、就活生をどうやって採点するのがベストか決めかねているのが現状です。
レクミーを運営するリーディングマーク(弊社)では、就活生支援だけでなく企業側へも採用方法のアドバイスなどを行っており、昨今の情勢からWeb選考を余儀なくさている企業へもいくつかの採点基準を作成し提案しています。皆さんにお教えすることのできない範囲もありますが、今回はギリギリを攻めて、Web選考で企業が見ている3つのポイントを一挙ご紹介します!
①手数を出せているか?
これはもちろん対面でも同じことが言えますが、Webだとより顕著になることです。ZoomなどのWeb会議ツールでは、画面上に4~8個ほどの顔がマスごとに表示されている状態で進行します。対面であればもちろん立体ですからその人の身のこなしや雰囲気といった面も採点者へ伝わりますが、Webで可視化できるのは表情と音声のたった2つのみです。
そんな中、発言をせずにいるとどうなるか。結論、採点者にはただ顔が映ってたまにうなずくだけの画でしかなくなってしまいます。これではそもそも何も評価できません。発言をしているつもりでも、採点者側からは黙ってうなずいているだけの就活生が多いとの報告が多く上がっています。これまで以上に意識をして手数を打つことを心がけてみましょう。
②PCリテラシーはあるか?
Webを使っての選考が採用された当初は、企業側もなるべく従来通りの採点を心がけPCリテラシーを評価するようなことは想定していませんでした。しかし蓋を開けてみるとPCリテラシーが低い人があまりに目立つため、やむなく評価を落とさざるを得ないといいます。これは特にインターンなどにおいて、Googleドックスなどを使って一つのデータを共有しながら作成する際に多く見られます。
採用活動はビジネスを共に行っていく人を募っているわけですから、文字を打つのが極端に遅い人やExcelの基本的な使い方も分からないような人と一緒に働きたいとは到底思えないのは想像に難くないでしょう。ある意味で職能評価ともいえますが、いくら良いことを言って言いる就活生でもPCリテラシーがあまりに低くては「口だけか?」と判断されかねません。専門知識を身に着けるとはいかずとも、基本的な使用方法とタイピングくらいは対策しておくべきでしょう。
③議論の中核となっているか?
①でも述べましたが、一つの画面ではメンバーの様子が一目瞭然であるため、議論の場においてもその議題の中核が誰であるのかは非常に明確に分かります。画面に4人が映っていたとして、AさんがMCのような役割を担い、Aさんが振るとBさんがそれに応えて……といったように、チーム内で誰が理論をリードしその骨子を作っているのかが対面以上に可視化されやすいのです。
Webを使っての議論を既に経験された方は分かるかもしれませんが、就活生自身もリーダーを意識したやり取りをしないとチームとしての議論が成り立たないため「このチームの中核はこの人だな」と気付くことも多いでしょう。もちろん全員がリーダーになっては議論になりませんから、大多数はサポーター役に回らざるを得ませんが、採点者には議論がどのように見えているのかを理解しているのと否とでは立ち回りに大きな差が生まれます。
新時代に合わせた就活対策をしていこう
Webを使っての選考はまだ始まったばかりです。Webでは正しく評価されないのではと不安になるかもしれませんが、企業側もいい加減な採点や採用は避けたいと考えています。困難な状況が続きますが、みなさんも下を向かずに新時代に合わせて生き残っていくための対策をしてもらえたらと思います。
YouTubeで動画も公開中
Webグループディスカッションやケーススタディで企業が就活生のどんなポイントを見ているのかついて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
▼【録画】webグルディスやケーススタディのアピール方法とは?