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選考において逆質問の時間が設けられていることもありますが、「選考に関係あるのか」「単なる質問の機会なのか」気にされている方も多いのではないでしょうか。元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのミキワメおじさんが、企業が逆質問を行う意図を解説します。

Q:選考において企業が逆質問を設けている意図は何ですか?

企業が逆質問を設ける意図は2つあり、一つ目は「学生の思いに応えたいという好意」、二つ目は「学生の見極め」を行うためです。企業の意図について、一つずつ詳しく見ていきましょう。

A:1つ目の意図は、学生のみなさんの興味のあることに対してしっかり応えたいという企業のサービス精神です。みなさんが企業に対して評価されたいと思っているのと同じように、企業も学生の方々に評価されたいという思いを持っています。そのため、学生が求めているものを提供して、気に入ってもらおうという好意から逆質問の時間を設けているというのが、一つ目の意図です。

選考として評価するため

A:2つ目は、学生を見極めるためです。ただし、見極めるといっても厳しくふるいにかけて落としていくというわけではなく、イメージ的には良い人がいればピックアップしておきたいという感覚なので深く考えすぎる必要はありません。減点方式ではなく、加点方式で評価されていると考えておくと良いでしょう。ただ、今の時代はオンラインで選考が行われることも多いものの、遅刻をしてきたり、気を抜いて寝ているなど、明らかなマナー違反は減点対象となるので注意してください。このように誰が見ても明らかに減点となる行動は別として、基本的には企業はプラスポイントがないかという視点で学生をチェックしています。

Q:逆質問をするうえで、どのような質問をしたら加点がもらえますか?

では、逆質問において加点をもらうためにはどうすればいいかというと、質問内容がとても大事になります。加点をもらうための質問のポイントを紹介するので、紹介する点を意識して質問を行えるようにしてください。

学んだ情報を取り入れて理解力をアピール

A:加点をもらうために一つおすすめしたいのが、その日に得た情報を基に質問をすることです。例えば、インターンの中で逆質問を行う機会が設けられているなら、インターンの中で学んだことを基に質問を行うということです。なぜ当日に得た情報を基に質問することが大事かというと、当日に得た情報を基に質問を行うことで「一日の中でしっかりと話を聞いて内容を理解していました」ということをアピールするためです。自分はしっかりと話を聞いていたということをわざわざ言葉にしなくても、質問内容を工夫するだけで自然なアピールができます。「理解が深いな」と企業の方に思ってもらうことができれば、より良い評価につながるでしょう。

さらに評価を高めるワンポイントアドバイス

A:より良い評価を受けたいという方のために、もう一つアドバイスがあります。就活を進めていくうえでみなさんは、就活だけでなく経済などさまざまな情報や知識を得ているはずです。今までに習得してきた情報や知識と選考当日に得た情報を掛け合わせたときに、何を聞きたいか考えて質問をしてみてください。どのように質問をすれば良いのかイメージしやすいように、例を挙げてみましょう。例えば、金融機関のインターンに参加したとします。インターン当日に、会社の金融サービスについて学んだ情報をAとしておきましょう。そして、日頃から金利や仮想通過・キャッシュレスなどの金融に関する情報を得ていたとします。そうした時に、「A×金利」「A×仮想通過」「A×キャッシュレス」と情報を掛け合わせて、どのような質問ができるのか考えていくというイメージです。このように掛け算をすることで、一気に重層的な問いができるようになります。みなさんが日頃から得ている情報は当然企業の方も理解している情報であり、掛け算を行うことは質問の知的レベルを上げるのにも効果的です。掛け算を行うためには、日々のインプットがとても大事になります。そして、インプットした情報をどのように上手く掛け合わせていくのか考えることで、プラスの評価につながりやすくなるでしょう。

加点を狙うなら質問を工夫しよう

企業が逆質問の機会を設けている背景には、みなさんの疑問にしっかり答えたいという好意的な思いと、学生を見極めたいという2つの意図があります。見極めるといっても、良い人がいないかチェックしているぐらいの感覚なので過度に意識しすぎる必要はありません。ただ、ここで少しライバルと差をつけたいのなら、ただ質問をするのではなく評価される質問をすることが大切です。インターンであればインターンで学んだ情報をいれて質問するといったように、その場で学んだ情報を取り入れた質問を行うことで理解度があることを自然とアピールできます。さらに評価を高めたい場合は、普段からの学びと当日の学びを掛け合わせて質問をしてください。掛け算を行うことで、知的レベルの高い深みのある質問ができるようになります。上手く掛け算を行うために、日頃から様々な情報に触れてインプットを行い知識の引き出しを増やしていきましょう。

YouTubeで動画も公開中

元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのミキワメおじさんが、選考における逆質問に関する学生のお悩みについてお答えしている模様はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひミキワメチャンネルもチェックしてみてください。
【就活Q&A】逆質問…何を答えたらいいの?