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フレームワークとの上手な付き合い方
フレームワークとの上手な付き合い方

就活のグループディスカッションなどで思考する際にフレームワークを用いると考え方がまとまりやすく便利です。一方で、なんでもフレームワークにはめこんで考える学生を人事はあまり魅力に感じないとも言われています。メリットとデメリットを併せ持つフレームワークの上手な使い方を解説していきます。

フレームワークとの付き合い方

論理的思考をする際に便利なフレームワーク。このフレームワークを上手く使いこなすためのやり方をご紹介します。

①フレームワークを身につける

まずは、フレームワークを身につけましょう。ポテンシャル採用と言われている新卒採用ですが、能力も見られます。そしてこの能力は論理的思考力であり、そのスキルを得るにはフレームワークを身につけることが近道です。確かに人事は、フレームワークにはめこむだけの考え方ではなく、学生ならではの思考に魅力を感じやすいです。しかし、学生としてのオリジナリティを出す前に、土台がしっかりしていなければ意味がありません。この土台となるのがフレームワークなのです。

②オリジナリティを出す

フレームワークを身につけたら、オリジナリティを出しましょう。いきなりオリジナリティを出してしまうと、ただ根拠もなくアイデアを出しただけになってしまいます。フレームワークを用いて基本となる論理的思考をした上で、オリジナリティを出すようにしましょう。

便利なフレームワーク

就活をする上でフレームワークをよく使う機会が、グループディスカッションだと思います。ここでは、グループディスカッションで有効なフレームワークをいくつかご紹介します。

5W1H

5W1Hとは、When(いつ)・Where(どこで)・Who(誰が)・What(何を)・Why(なぜ)・How(どのように)のことです。この5W1Hが特に有効なのは、お題の定義付けの時です。出題されるお題は抽象的なものであることが多く、皆の認識をそろえるためにも定義づけは欠かせません、その際に、5W1Hで深掘るのが効果的です。例えば、「商品Aの売上を上げるための施策を打て」というお題の場合、「どれくらいの期間で?」のように深掘ることができます。

3C分析

3C分析とは、Company(自社)・Customer(顧客・市場)・Competitor(競合)のことで、経営戦略などを考える際に使われるマーケティング手法のひとつです。グループディスカッションでも、この3つの観点を持つことで偏りなく施策を考えられるはずです。

4P

4PとはProduct(製品・サービス)・Price(価格)・Promotion(宣伝)・Place(販売場所)のことです。商品Aの売上向上を目指す際に、どの分野を注力すべきか考えるのに有効です。

AIDMA

AIDMAとはAttention(認知)・Interest(興味)・Desire(欲求)・Memory(記憶)・Action(行動)のことで、消費者の購買行動の流れを示しています。消費者が購入するまでの意思決定の流れのなかで、どのフェーズを強化すべきか考える際に有効です。ちなみに現代の消費者の購買行動に合わせたAISASというフレームワークもあります。AISASとはAttention(認知)・Interest(興味)・Share(調べる)・Action(行動)・Share(共有)のことです。

SWOT分析

SWOT分析とは、Strength(強み)・Weakness(弱み)・Oppotunity(機会)・Threat(脅威)のことです。自社と市場を分析した上で、それぞれをかけあわせて考えてみると有効です。

グループディスカッションでのフレームワークの使い方

グループディスカッションでフレームワークを用いるのは効果的です。しかし「3C分析で考えましょう」のように直球発言をするのはあまり好ましくないでしょう。では、どのようにフレームワークを使っていけばよいのでしょうか。

補足する

議論の中で補足していく方法です。お題を発表されたら、頭の中でフレームワークを用いながらある程度の流れを自分なりに描いてみます。そのうえで議論に臨み、「この視点足りなくない?」「こういう見方もあるよね」のように補足することができれば、議論をコントロールできるでしょう。

分解する

上記で紹介したフレームワークはマーケティング手法が多かったですが、要は分解して考えることができれば論理的思考力を示せるわけです。たとえば「イベントAの参加者を増やす方法」がお題の場合、ターゲットを「その分野に興味がある人とない人」のように分けることができるでしょう。

フレームワークを使いこなそう

フレームワークは思考をめぐらす際に、とても有効な考え方です。さりげなく使うことで、周りの就活生と差をつけていきましょう。