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「職種」とはなにか
「職種」とはなにか

就職活動をしていく中で志望先の仕事が本当に自分がやりたい仕事なのか、他にも魅力的な仕事はあるのではないかと考えたり、本当に自分に向いていそうな仕事として目指して間違いがないか不安になる就活生もいることでしょう。その理由の一つにそもそも職種を知らない、全体概観がつかめていないからである場合があります。この記事では基本的な「職種」の全体概観を紹介します。

職種とは

端的に言えば「職種=仕事の種類。その企業で個人が担う役割」と言い換えることができます。具体的には技術職、営業職、経理、人事などが挙げられます。同じ企業で働いたとしても職種によって業務内容はもちろん働き方や忙しさなども全く異なる場合があるため、職種について理解し自分がどんな仕事をしたいのかを考える必要があります。そこで以下ではどんな職種があるかを紹介します。

職種一覧

今回は、【理系職】【コミュニケーション系】【管理系】の3分類に分けて紹介します。それぞれの特徴を知り、働き方を想像しましょう。

理系

ここでは、研究開発職、生産管理職、SEを紹介します。

研究開発職

R&Dと呼ばれることも多くあるでしょう。メーカー企業などの要ともいえるその企業の製品をまさに形にする業務です。研究の部門で基礎研究を行い、開発部門で付加価値をつけ商品として開発していく流れです。大学などで学んだ知識や技術を商品として開発しています。理系の花形職と言われることもあるほどで採用対象も理系修士などに限られているようです。自分の大学での研究分野が仕事内容に直結しやすく、興味のあることを継続して探求し続けることができるというメリットがあります。

生産管理

製造業に多い募集職種で、需要や受注に対する生産や在庫の状況などを分析・管理する仕事です。需要予測なども業務に含まれています。どの商品がどれくらいのペースでいくつ売れているか、どの商品がどれくらいの期間にいくつ生産できていつまでに納入できるかなどの膨大な情報を分析して整理し適切な生産の計画をたてる仕事なので、企業のコストと利益の動きに結果が出やすい仕事です。企業内でも営業担当者などとのコミュニケーションが必要となり、社内で幅広いネットワークをもって活躍します。情報分析能力とマネージ能力が必要な職種で理系出身の数字に強い人が多い傾向にあるようです。

SE

システムエンジニアをのことを表します。IT業界の成長に伴い現在も非常に募集が多い職種の一つです。システムエンジニアの中でもどのようなシステムを構築するかを設計する業務と実際にプログラミング技術を駆使してソフトウェアをつくる業務があります。営業職と一緒に顧客とコミュニケーションを取ることや顧客のサポート業務が含まれる場合があり、理系出身の人が多い印象がありますが、実際には文系出身者も多くSEとして活躍しているようです。

コミュニケーション系

ここでは企画・マーケティング職、営業・販売職、広報を紹介します。

企画・マーケティング職

クリエイティブな感性や発想力が重視されている印象があり人気の高い職種のようです。この職種は商品のコンセプトと販売の流れを決定する役割を持ち事業におけるリーダー的存在です。どんな商品を誰にどこでどのように売り出すのかなどその事業で扱う商材の流れ全体を計画し、営業担当や販売の行動について指針を設定していきます。そのため対象となる顧客への理解や社会の潮流、今後の動向を分析、予測したうえで適切なタイミングで企画していくことが重要です。また、社内でも幅広くコミュにケーションを取っていく必要があるため、大企業では他部署などでの経験をもとに企画部へ配属になることが多いようです。

営業・販売職

この職種はその企業の商品を顧客に買って貰えるように直接的に働きかける仕事で顧客に一番近い存在であると言えるでしょう。そのため、積極的に自分から発信し、コミュニケーションを取っていくタフなイメージが強いです。実際には、顧客の考えることや素直に求めることを聞き出すことが非常に重要なようです。新卒で配属される機会も多い職種ですが業界により顧客自体が異なり働き方も多様なので企業の選び方が重要です。

広報

企業の打ち出すサービスや商品の知名度をあげるために外部に働きかける仕事です。そのほかにも企業の方針についてのプレスリリースをしたり、メディア対応などの仕事があります。女性に人気な華やかなイメージの職種ですが、広告とは少し異なる業務であり、実際には商品のアピールよりもその企業自体のイメージの保持や何か問題が起きたときなどに適切に社会に対して説明する冷静さなども求められているようです。

管理系

ここでは経理、総務、人事、経営企画を紹介します。

経理

人・モノ・金で動く企業の「金」を支えるのが経理部門です。費用や利益の計算を行うことがメインの業務です。イメージ通り集中して正確に仕事をこなす能力が求められています。経理系の職種は、簿記や会計知識を持っていると有利に就職活動を進められると言われています。

総務

社内運営サポートを行う業務です。企業によっては総務と人事の双方をこなす場合もあります。その企業で働く人が心地よく働けるように行動する必要があります。

人事

企業で働く人たちの管理を行う部門です。就職活動をしている際に就活生が出会う企業の人の多くがこの人事部門の人です。企業内でそれぞれの人材が適材適所で働けるように採用活動の運営をし、働く人々に何かあった時にはサポートを行います。

経営企画

主にその企業のトップが企業の未来を意思決定することが仕事で、分かりやすく言えば社長と社長に次ぐ人が株主に対して方針を納得してもらえるように発表したりする仕事も行います。総合的に企業内外の動向を掴み、方針を決めていく分析能力やコミュニケーション能力、人望など総合力が求められます。

業界×職種

上記のように様々な職種がありますが、同じ職種でも企業の分類によって内容が異なるため、より具体的に調べておく必要があります。

BtoBかBtoCか

法人を顧客にしている場合と、個人消費者を顧客にしている場合では、主に情報伝達系の職種において差が大きく出ます。特に営業・販売職の場合、営業職は法人に対して自社商材を売り込んだり継続的に購買してもらえるように商材についてや顧客の状況について深くヒアリングしていくことが求められます。一方で小売業などでは販売職がほとんどで個人消費者に対して分かりやすく商品を紹介するなどもひつようですが売り場をきれいに保ったり種類や量、サイズなどに偏りが出てしまわないように品出しをしたりといった管理業務や力仕事が含まれる場合があります。

業界ごとの違い

上記のような様々な仕事の種類があり、企業の中でも業務を分け合い協力して成果を出しているということが分かります。しかし、業界によって仕事内容の分け方や対象となる商材、顧客、ステークホルダーが異なり、職種が同じでも実際の働き方が全く異なる場合と業界に関わらず似通う職種があります。例えば人事や経理は業界に関わらず企業の運営そのものに直接関係する業界差はそこまで大きくないようです。一方でコミュニケーション系の職種は大きく差があります。そこで消費財メーカーと広告代理店の李業職の働き方を紹介します。
【消費財メーカー×営業職】お菓子メーカーや洗剤などを扱うメーカーの営業は小売店などの消費者に近い業者への営業が多いようです。そのため、全国各地で現地に出向いて商品のアピールをしたり、売り場の確保をするなど現場の人に寄り添った営業が求められます。
【広告代理店×営業職】広告代理店は広告を打ち出したいメーカーやサービス業社から依頼を受けてどのようにアピールするかを消費者が目にする媒体で発信できるようにするため、依頼者と媒体をつないだり実際の制作者につないだりと調整役としての営業をします。そのため、それぞれの立場の考えを最も最適な形でアウトプットできる調整能力が重視されます。

職種を知って志望業界をみよう

職種は仕事の種類を意味し、実際に働くとなった時にどのような業務内容になるのかを決定づける重要な項目です。よって1つでも多くの種類を知ったうえで自分に最も適した職種を探し出すことで本当に志望する企業に近づくことができるでしょう。