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【就活体験記】内定辞退
【就活体験記】内定辞退

学生優位の売り手市場ということで、複数の内定を貰う就活生は少なくありません。ですが、内定辞退の段階に至るとどう断ればいいのか途方に暮れる学生は結構います。特につい「第一志望です!」と嘘をついてしまった企業に内定辞退の連絡をするのは憂鬱でしかありません…。今回は筆者の体験をもとに、円満な内定辞退のために必要なことを一挙に紹介していきます。

【体験記】第一志望と伝えた企業に内定辞退の連絡を入れると・・・

筆者は第一志望だと嘘をついて内定を獲得したことがあります。まずはその企業に内定辞退を伝えた際の体験を紹介していこうと思います。

「第一志望だって言ったよね」

まず、内定辞退の連絡を伝えると、向こうの対応が豹変しました。いつもにこやかな対応をしてくれていた人事部の方が無言になり、「うちを第一志望だと言ってたけど、嘘だったのか?」と静かに尋ねてきました。
そこで私もなぜ辞退するに至ったのかを伝えましたが、向こうは納得しません。
「嘘だったのか」
「いえ、選考時点では御社が第一でした。ですが、○○という点を就活を進めるうちに重要視するようになったため・・・」の応酬を繰り返すことを5分ほど続けました。

「辞退されると非常に困る」

その応酬がいったんやむと、人事の方から「第一志望だと言っていて入社確実だと思ったから最終面接まであげたんだ」と言われ、ここで辞退されると非常に困ると伝えられました。
筆者は絶対に辞退すると決意して電話していたので、「辞退する」と一貫して伝え続けました。人事の方もここでいったん諦めたのか、「一度こちらで対応を考える」と言い、電話は終わりました。
次の日に連絡がありましたが、こちらが電話を取れず、かけなおしてもつながらず、そのまま今に至ります。
「第一志望」と言ってしまった自分にも責任はありますが、気持ちいい幕引きにはならず、なかなか苦労しました。

円満な内定辞退をするために

やはり、内定辞退もできる限り円満に終わりたいですよね。円満な内定辞退のためにしておいた方が良いことを伝えます。

正直に他の選考を最後まで進めたいと伝える

できる限りではありますが、他の選考も受けていること、内定を貰った後も他社の選考は最後まで続けたいということは伝えられるとよいでしょう。
筆者はもう一社別で内定を辞退しましたが、その企業には「6月1日まで待ってほしい」と伝え、承諾を得ました。そして、6月1日までに内定辞退を伝えましたが、惜しまれつつも全く反対はされず円満に辞退できました。このように、就活を続けるという意思表示ができると円満に内定辞退をすることができます。
ですが、第一志望だと言わないと落とされそうな企業はどうしてもありますので、できる限りでよいと思います。

相手を逆なでするようなことは言わない

相手を逆なでするような事は言わないほうが賢明です。辞退の理由もポジティブな理由にしておきましょう。社会人になれば、内定辞退をした企業と仕事上付き合う必要が出てくるかもしれません。そのことを見据えて、言葉を選ぶようにしましょう。

どうしても、企業ともめてしまった場合

円満に済めばよいのですが、筆者のようにすんなりいかないこともあると思います。企業から呼び出しを受けたり、怒鳴られることもあるかもしれません。その際の対処方法を紹介します。

企業からの呼び出しには行かなくてもいい

企業から「誠意を示してほしい」という名目で呼び出しを受けるかもしれません。ですが、学生側には行く義務は特段ありません。ですので、研究や部活動でどうしても時間をとることができない、自分のために時間をとってもらうのは申し訳ないなどといって辞退しても問題ありません。

キャリアセンターに相談する

企業から執拗に引き留められる場合には、「キャリアセンターに一度相談したい」など大学のキャリアセンターを引き合いに出すのも有効です。キャリアセンターに情報がいって、その大学の学生から敬遠されたり、学内の説明会を開く機会を失うリスクを企業側は取りたくはありません。

内定辞退は社会に出るための最初の関門

内定辞退で怒られるのは怖いですし、経験したいことではないかもしれません。ですが、怒られるのはその時だけですし、社会に出るための最初の関門と考えて、いい経験になったと思うほどポジティブでいるくらいがちょうどいいと思います。
どうしても大変な時は親やキャリアセンターなど周囲の力を借りつつ、乗り越えていきましょう。