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就活を終え、無事に内定をもらえたと一安心していたら「あれ?単位が足りない…?」なんて状況に陥っているそこのあなた。きっと気が気ではない思いをしているでしょう。「来年度までホールドはあるの?」「企業はどう思ってるの?」など様々思いを巡らせているはずです。今回はそんな卒業できないピンチに陥っているあなたに、今何をするべきかをお教えします。

卒業できない内定者が出るのは想定内

1月下旬以降、採用活動もすっかり落ち着きあとは4月の入社式を待つだけとなっているはずの内定者から、人事部あてに時季外れな電話がかかって来ると企業の方たちは胸騒ぎがするといいます。理系と文系では若干スケジュールが異なるため時期はまちまちですが、内容は大抵「卒業が見込めません」というもの。企業にとっても内定者にとっても痛い状況です。特に内定者側としては「どうしよう」や「なんとかならないか」と頭がいっぱいになっていることでしょう。
 
しかし卒業は学事に関することですから、思い通りにいかないのが常。企業側も一定数卒業できない人が出てくるのは初めから想定しています。それを前提に選考段階で成績状況や面接内で確認し、卒業が危うそうな人には目星をつけているそうです。企業が大学に何か働きかけをできる訳もありませんから、一定のスケール感で採用をしている企業は「仕方のないこと」として覚悟しています。

残念だけど、あきらめよう

見出しを見て絶望したかもしれませんが、それが現実です。国内には次年度まで内定をホールドしてくれる企業がゼロではないことも確かですが、基本的にそのような措置は取られません。理由はいたってシンプルで、例えば21年新卒なのであれば契約上「21年卒であること」を前提に内定を出していますから、22年卒になってしまっては契約条件を満たしていないと判断されるのです。書類や内定式の文面なども「21年卒の皆さんへ」というようになっているはずです。
 
可能性はゼロではないもののそれにすがってクヨクヨしていても仕方がないので、卒業が見込めないことが分かった時点で潔くあきらめることをお勧めします。「アドバイスになってない!」という声が聞こえてきそうですが、退路が断たれたと思って腹を決めれば学業に専念できるはずですし、クヨクヨしていても無駄なことをスパッとやめて次を見据えることも時には大切です。まずは目前の試験やレポートに向き合って取れる単位を取りましょう。

前を見てればそこまで悲観しなくていい

幸い、内定を持っていたということは相応に就活を頑張った、または経験したということですから、同じ卒業年次になる1つ下の学年よりもアドバンテージがあります。すでに次年度の春夏のインターンなどは終了しているものの、それは前年の時点で経験していますし、本番の内容や空気感を知っているというのは大きな武器です。次年度の就活本場に経験者として乗り込み、あとは卒業単位を着実に取るだけだと前向きに考えましょう。
 
先ほども述べましたが、一番避けたいのは未練がましく本年度の採用にこだわることです。万が一内定をホールドしてくれると言ってもらえれば最高の幸運ですが可能性としてほぼあり得ませんから、まずは前を向いて同じ企業を受け直すのもよし、何かの縁だと思って他の企業にトライするのもよしです。何よりあなたの自身の人生ですから、状況を楽しむことが大切です。まずは目前の学業を頑張ってみてはいかがでしょうか。

YouTubeで動画も公開中

内定があるのに卒業できない!そんな状況でどうしたらいいかについて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
【就活事件簿】シンプルに卒業できない