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辞退はいつすべき
辞退はいつすべき

内定を複数獲得された方、おめでとうございます。しかし、内定先を決めかねて内定辞退を引き延ばしていませんか?内定辞退が遅れると、思わぬリスクを抱え込むことにつながります。今回の記事では複数の内定を獲得された方に、内定辞退の時期や入社先の選び方までご紹介していきます。

内定キープについての疑問

複数の内定を獲得した人は必ず悩むのが内定キープ。まずはこの疑問を解消していきましょう。

いつまでキープしていいのか

内定はいつまでキープしていいのか。法的に言えば、「労働契約の解約」にあたる民法の規定に従い、【2週間前までに】内定辞退を通知する必要があります。そのため、少なくとも「サイレント内定辞退」はしないよう気をつけましょう。
ここまで民法上の話をしてきましたが、常識的には進路が決まったらすぐに内定辞退の連絡を入れることが望ましいです。方法は電話が礼儀として望ましいとされていますが、気が引ける場合はメールでも構いません。いずれの方法にせよ、早めに伝えることが重要です。内定辞退が予想される夏が過ぎると、会社側は採用人数を確定し、研修など受け入れ態勢を整え始めます。その準備が始まる前に自分を内定者リストから削除させてあげましょう。

内定キープすることのリスク

内定をしばらくキープすることでどのようなリスクが生じるのでしょうか。いくつか検討していきます。
①辞退する会社に怒られる
「内定辞退しにいったらカレーをかけられた」「丸の内を歩けなくしてやると脅された」という先輩の話を聞いて震えている就活生も少なくないのではないでしょうか。内定辞退は会社にとって大きな痛手です。採用担当者にとっては自分の評価に直結するような要素ですから、必死になって引き止めにかかってきます。会社によっては先述の通り高圧的な対応をしてくるかもしれません。
しかし、このリスクはさほど心配しなくていいでしょう。「ふざけるな!謝りにこい!」と言われても、行く義務はありません。採用担当者が恫喝するのは内定辞退を防ぐためのパフォーマンスに過ぎませんので、過剰に反応せずに落ち着いて対処していきましょう。
②遊ぶ時間・自己投資する時間が目減りする
内定キープで大きな問題となるのが、【時間の浪費】という話です。内定キープをしていると、どの会社にいくのかという選択を先延ばしすることになります。複数内定を持っている状態は安心するかもしれませんが、【内定者】ではなく【就活生】の段階で足踏みすることにもなります。社会人生活に向けた鍛錬をしたり、学生生活をエンジョイするためにも早めに決断することも重要です。

内定辞退するタイミング(時期別)

内定辞退するタイミングはどのような時期になるのでしょうか?時期別に分けてご紹介していきま。
●6月=全部本選考を終えて辞退する
やはり最も一般的なのは内定が出そろった6月に入社先以外を辞退するケースです。ここに該当しない方が夏以降も内定をキープするわけですね。
●秋:内定式・懇親会で辞退を決意する
複数内定をキープしている方にありがちなのは、【内定式などで様子を見て決める】というケースです。同僚と雰囲気が合うかどうかは確かに大切な要素ですから、懇親会に取りあえず参加してから決めるのは合理的といえます。人によっては内定式で会社に落胆して内定を辞退する方もいるようです。
●冬=入社直前にギリギリ辞退する(もしくはサイレント辞退)
決め手を欠いてしまい、ズルズルと内定辞退を引き延ばしてしまうと、冬に入ります。この時期には完全に入社予定者としてプロセスが進んでいるため、会社としては必死に引き止めを図るでしょう。ここまで決断を先延ばしにすることは避けたいですね。特にサイレント辞退は絶対に避けてください。内定辞退で企業側が損害賠償請求を行う可能性もなくはありません。電話一本でトラブルを避けられるので、しっかり辞退の連絡を入れておきましょう。

会社をどう選べばいいのか

選考が終わってからもう一回考えよう

選考中は作り上げた志望動機を自己暗示したり、会社のいいところばかりに目がいきがちです。そのため、選考が終わってから改めて会社を中立的に評価することは極めて重要です。自分の志望動機はホンネに基づいているか、会社の難点を見落としてはいないかなど、選考後に気づくことは多いです。そのことを心に留めた状態で情報収集をしていきましょう。

会社の情報は生の声を

企業情報は説明会や面接での説明でも手に入りますが、あくまで会社寄りの情報です。内定者への説明会でもやはり会社に有利な情報が与えられていると考えられます。しっかりと内定先のネガティブな部分まで知るためにも、生の声を追求していきましょう。ポピュラーな方法としては、非公式ルートでのOB訪問を行う、口コミサイトを利用するなどがあります。都合の悪い情報もしっかりと受け止めたうえで検討していきましょう。入社後に気づいてしまっては、数年で転職することになってしまいます。

自分にとって何が大切か

企業情報よりも難しいのが、自分の価値観に関する問題です。「就活の軸はちゃんと考えた」という方は多いと思います。しかし、就活の軸は【面接で話せるような建前】としての側面も持ちます。そのため、他人に言えないようなホンネまでもう一度深掘りしてください。
転勤はやっぱり嫌だなあ…
残業も遅くまではきついかも…
会社の雰囲気がニガテ…
という気持ちも、立派な会社選びの基準になります。強い自分を繕うのも大切ですが、内定先選びはホンネベースでやりきりましょう。

自分で可能性を狭める選択

高校受験や大学受験など、今までも進路を決める機会はありました。しかし内定先を選ぶことは、自分の可能性を狭める点でとても難しい選択です。何者にもなれる自分から、ある程度キャリアの方向性が決まった自分へ変わるからです。大切なこの選択を是非考え抜いて決断してください。陰ながら応援しております。