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グループディスカッションのクラッシャーの種類と対策
グループディスカッションのクラッシャーの種類と対策

グループディスカッションでいつか出くわす時が来るかもしれないクラッシャーと呼ばれる人々。議論をひっかき回すイメージがありますが、それ以外でもクラッシャーとなってしまう場合があります。筆者が実際に目撃したことのあるクラッシャーを例に挙げながら、自分がそのクラッシャーにならないように、そして出会ってしまった時の対処法を解説します。

クラッシャーになってしまう3つの理由

1. 目立つことが大事だと思っている

とりあえずたくさん喋って場を仕切っていれば評価されると勘違いし、結果クラッシャーと呼ばれてしまうケースです。

2. 発言内容が場に則していない

何か発言をしたとしても、それが議論の段階に適していなかったり、具体的でないとディスカッションの進行に支障をきたす可能性があります。

3.周囲の話を聞いていない

自分がしゃべるのに精一杯で周りの話まで意識していない 、ディスカッションに興味がない or 諦めてボーっとしているという意味で周囲の話を聞かず、議論に貢献できていない場合です。
グループディスカッションは主体性、論理性、チームワークなど複数の項目から評価されるため、状況に沿った発言が求められます。どれか1つでも欠けると上記のようなクラッシャーになってしまうかもしれません。

筆者が就活中実際に見かけたクラッシャー5選

無言

クラッシャーとして場を乱すことはそれほどありません。しかし、全く発言しない人が1人でもいると、議論の方針を理解しているか逐一確認しなければなりません。もしディスカッションの結果を全員で発表しなければならない場合、ずっと黙っていた人が実は議論の内容を把握しておらず、発表に支障をきたす可能性があります。

なんでもイエスマン

誰かが発言する度に、「私もそう思います」しか発言しないタイプです。どの意見に対しても同意しかしないので、結局どういった方針にするべきか決めるのに時間がかかってしまいます。さらに、他人の意見に同意するだけで自分の具体的な意見を言わないという問題もあります。

自分の意見にこだわりすぎる人

なんでもイエスマンとは逆のパターンです。意見の優劣を問わず、自分でも気がつかないうちに1つの意見に固執してしまうことがあります。その人を無視して進めるわけにもいかないので、議論が行き詰ってしまいます。ただし、その人の意見が必ずしも間違っているとは限らず、最終的にはその意見が議論の主軸になるということもあります。

アイデアをただ挙げるだけ

アイデアマンとも言いますが、ブレインストーミングなどディスカッションの序盤であれば大変活躍する存在です。しかし、アイデアを挙げることに特化しすぎていてアイデア出しの次のステップになっても新たな提案を繰り返し続けることで議論の混乱の原因となります。

終わった話を掘り返す人

議論が煮詰まってきた段階で、序盤に話していた話題をもう一度持ち返すということも時折見かけます。一度だけならそれほど問題はありませんが、何度もすでに話し合って決めたことについて発言することもあります。この場合も、議論をストップさせる原因になってしまいます。

クラッシャー対策法

残り時間を提示する

「あと○○分しか時間が残っていないので、まずはこちらの内容について話し合いませんか?」というような、時間を提示して議論すべき優先事項を明確化する方法です。ディスカッションを中断させてしまうタイプのクラッシャー対策ですが、グループ全体で今話している内容を再確認することもできます。しかし、これも状況をよく考えながら発言しなければ、自分自身もクラッシャーになってしまいます。

意見を受け止めてから質問する

いったん相手の意見を受け入れ、こちら側の主張や本来の議論の方針に戻す方法です。自分の発言を頭ごなしに否定されれば誰しもいい気分にはならないので、まずは一旦同意することが大切です。そのあとに意見を述べることで、相手もこちらの話に耳を傾けてくれます。

他の人に質問する

ひとりでずっと喋ってしまいがちなクラッシャーに対して効果的です。その人の意見を他の人にどう思うか尋ねることで、グループ一人一人の発言回数が増えることで議論の活性化につながります。

グループディスカッションのクラッシャーを無くすために

クラッシャーになってしまうのは攻撃的な人だけではありません。今回ご紹介したグループディスカッションで出会うかもしれないクラッシャーの種類を知って、本番で適切に対処できるように、また自分がそうならないように気をつけてください。 特にディスカッションに慣れていない時期であるほど、知らぬ間に自分がクラッシャーになってしまう可能性があります。