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内定 辞退
内定 辞退

就活のゴールともいえる内定。大学3年も終わりに差し掛かってくると、徐々に意識し始めるワードかと思います。しかし、そもそもいつから内定が出るのか、保留はできるのか、内定時にどのような対応をすればいいのかと疑問に思う方も多いでしょう。今回はそんな内定に関する疑問に全てお答えします!

内定が出る時期

大学3年次から就活を始めるのが主流になりつつある今日この頃。企業はいつ頃から内定を出すのでしょうか。実際に就活を経験した筆者がお教えします。

経団連所属企業の場合

経団連に所属している企業の場合は6月以降に面接解禁という規定があります。しかしこの規定は形骸化しており、
【4~6月】
に内定を出す企業が大勢を占めます。従来は6月解禁と同時に内定を出す企業が一般的でしたが、企業は優秀な学生を早期に確保するため、4月や5月に前倒しして内定を出すケースが増えています。なお、インターンルートやOB訪問で選ばれた学生はさらに早い時期から内々定を出される場合もあります。2021年卒は「就活ルール」の廃止が決まっているため、さらなる早期化が予想されます。

ベンチャー・外資系企業の場合

ベンチャー企業・外資系企業は経団連の規定に縛られないため、内定の時期も会社によって大きく異なります。外資系企業の場合、早い人だとサマーインターンに参加し9月には内定を持っている、ということも少なくありません。また、ベンチャー企業では通年採用を行っている場合もあるため、一概に「この時期に内定が出る」と断言することはできません。しかし、平均すると3年が終わる前に内定が出るといえます。
21年卒以降、採用スケジュールの規定もなくなると言われているため、内定の時期は変わる可能性があります。

内定をもらったときの対応【例文付】

では、内定をもらった時に学生はどのような対応をすれば良いでしょうか。その際のポイントを説明します。多くの場合、電話もしくはその場で内定が言い渡されます。

丁寧に感謝の意を伝える

基本的に内定時の態度によって内定が取り消しになるということはありませんが、今後入社する会社かもしれません。丁寧に感謝を伝えるようにしましょう。

なるべく早く電話に出る、折り返す

企業から電話がかかってきたらなるべく早く出る、折り返すようにしましょう。あまりに電話に出ない場合、この学生は自社に興味がないのだ、と印象を悪くしてしまうかもしれません。

電話対応の例文

実際の内定通知とその対応の例文をご紹介します。内容はどうあれ、「お礼・承諾の有無・今後の予定確認」を伝えるようにしましょう。

社員「株式会社〇〇の人事担当山田です。佐藤様のお電話でしょうか?」
学生「はい、そうです」
社員「先日は弊社の最終面接を受けていただき誠にありがとうございました。検討の結果、佐藤様にはぜひ弊社に入社していただきたいということになりました。つきましてはこちらのお電話で内々定、という形とさせていただきます。」
学生「ありがとうございます。ぜひ入社させていただきたいと考えております。」
「ありがとうございます。入社させていただきたい気持ちが強いのですが、現在2社最終面接の結果を待っているため〇月〇日まで承諾をお待ちいただくことはできますか?」
社員「分かりました。それでは、今後▼月▼日に内定者懇親会がありますのでぜひご参加ください」
学生「ありがとうございます。ではまた、宜しくお願い致します。この度は内定をいただきありがとうございました。失礼致します」
基本的に、このような流れで電話は終了します。日程確認などもないため、かなりあっという間に終わることが多いです。

内定を保留することはできる?【例文付】

ある企業から内定をもらったけれど、他にも受けたい企業がある。そのような場合、内定を保留できるのか気になりますよね。企業に内定の承諾を待ってもらうことはできるのでしょうか。

内定先と交渉する

第一に考えられるのは、ストレートに保留したい意志を伝える方法です。就活生としてはこの方法で就活を続けたいところですが、企業側としては避けたい申し出です。人事が最も恐れている「内定辞退」をほのめかす発言だからです。
交渉する場合は保留する期間を指定しましょう。受験したい企業の選考スケジュールから見通しを立てて期日を決めておくのが無難です。保留できる期間は【1週間~1ヵ月程度】が一般的です。
なお、交渉は内定をもらった後に持ち掛けましょう。最終面接などで「他にも受けたい企業がある」と話すと内定をもらえなくなってしまう可能性があるからです。

内定保留の例文【電話】

「お世話になっております、内定者の◯◯大学◯年の佐藤と申します。」
「先日は内定のご連絡を頂きありがとうございました。」
「大変恐縮なのですが、後学のため他社の選考も続けたく考えております。つきましては◯月◯日まで内定承諾をお待ち頂くことは可能でしょうか。」
「ありがとうございます。お手数をおかけしますが、今後ともよろしくお願いいたします。」

内定保留の例文【メール】

◯◯株式会社
新卒採用ご担当者様

お世話になっております、先日内定を頂いた◯◯大学◯◯学部の佐藤と申します。
先日は内定のご連絡を頂き誠にありがとうございました。大変光栄です。

この度は内定承諾についてご相談したいことがあり、ご連絡させて頂きました。

貴社から内定を頂いたにも関わらず恐縮ですが、後学のため他社の選考も最後まで続けたいと考えております。つきましては、内定の承諾を◯月◯日までお待ち頂けないでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。

佐藤

とりあえず内定を承諾する

上記の対応をしてくれる企業は、実はあまり多くありません。学生を確保したい企業は、「その場で内定を承諾しない学生には内定を出さない」とする場合もあります。筆者自身、とある企業に内定をもらった際には「他の企業の選考は全て断るよね。」と内定保留のお願いはできないような空気でした。このような場合、ひとまず内定承諾書にサインしてしまうのも一つの方法です。内定承諾書は法的拘束力がないため、後から辞退することも可能です。内定の保留が許されない場合には内定を承諾し、こっそりと就活を続けましょう。
なお、民法上【入社2週間前】までの内定辞退が適切とされています。会社も入社後の受け入れ準備を進めているため、可能な限り早く辞退の連絡を入れるようにしましょう。

内定に関するまとめ

内定に関する疑問は解決されましたか?企業側が優位になってしまいがちな就職活動ですが、きちんと自分の意志を伝えて納得のいく形で就職活動を終わらせましょう!