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就活と勤務地
就活と勤務地

皆さんは選考を受ける企業を選ぶ際、どのような基準で見ていますか?ブランド力、年収、社風・・など人によりけりだとは思いますが、「勤務地」で見ている方は少ないのではないでしょうか?勤務地は休日の娯楽から結婚生活に至るまで、私たちの日常生活に大きな影響をもたらす要素です。この記事では、就活生が忘れがちな勤務地についてのリアルをお伝えします。

確認しておきたい、勤務地のイロハ

基本的に総合職は全国転勤が前提

会社の事務業務を支援する役割の一般職は、基本的には本社勤務になるパターンが多いですが、それとは対照的に総合職は高給が約束されている代わりに全国転勤のリスクを負うことになります。面接などで「全国転勤は問題ありませんか?」と聞かれた際にも、よほどの事情がない場合は「どこでも問題ありません」と答えるのが定石です。

働く場所を選びやすい業界とは?

全国転勤のリスクが低い業界としては、日系の大企業でいうと不動産デベロッパー・鉄道・レジャー施設・情報インフラが挙げられます。これらの業界の共通点としては、「移動性が低い商材を展開している」点が挙げられます。
それ以外には、外資系企業・ベンチャー企業も転勤はあまり見られません。前者は会社と労働者との間で決められるジョブ型契約であること、後者は会社規模が小さいため、都心以外の営業所が存在しないのがその理由です。

地方勤務のメリット・デメリットは?

日系の大企業に総合職として入社すれば、見知らぬ田舎への配属になる可能性も十分にあります。実際には忌避されがちな地方転勤ですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

地方勤務のメリット

地方勤務のメリットとしては、毎朝の満員電車から解放されることや、物価が安いため生活にかかるコストを削減できることが挙げられます。刺激が強くなくてもいいから、のんびりと社会人生活を過ごしたいという方にとっては大きなメリットです。またアクティブな方にとっては海や山のレジャーが近場にあるので、そういう意味でも地方勤務は楽しめるでしょう。

地方勤務のデメリット

デメリットとしては、交通インフラが充実していないため、移動には車が必須になってしまうことが大きいでしょう。また、ショッピング施設が少ないためになかなか満足のいくショッピングができないというのもあると思います。女性の方であれば自分のスペック以上の男性が会社の同期以外に少なく、出会いを見つけづらいというのもかなり痛いです。

実際のところ、田舎での生活はどうなのか

では、全国転勤ありの企業で、見知らぬ土地に転勤しても楽しく働くことはできるのでしょうか?ここでは私の周りの対照的な二つのケースをご紹介します。

楽しく過ごせなかったケース

筆者の大学の先輩は給与もワークライフバランスもブランド力も申し分ない某メーカーA社に入社しましたが、縁もゆかりもない関西の地方県への配属が決定しました。自宅の周りにはショッピングモールすらなく、次の転勤もいつになるか分からない・・という状況で、会社の同期しか友達ができない生活に嫌気がさしているようでした。そのため、現在では他企業への転職を検討しているそうです。

楽しく過ごせたケース

田舎県での生活を楽しめたパターンとしては、筆者の両親が挙げられます。母は専業主婦、父はサラリーマンの総合職でしたが、休日は家族で海やキャンプを楽しんだり、父は趣味のツーリングに出かけたりと田舎生活をエンジョイしていました。また、会社の社宅に同じ状況の家族が多く住んでいたので、家族ぐるみの付き合いも多かったです。アウトドア寄りの趣味があったり一緒に過ごす家族がいれば、田舎生活でも十分に楽しむことはできると思います。

転勤生活を楽しめるかどうかは事前によく考えておこう

結局のところ、転勤生活を楽しめるかどうかは人それぞれです。企業のブランド力や年収だけを重視するのではなく、きちんと「仮に遠隔地に配属されても我慢できるか」は自分の心に問いかけてみましょう。