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春休みの就活
春休みの就活

4月で新3年になる大学生の皆さん!2月~3月の間に就活を少しでも進めたいという方も多くいるはずです。就活ルール廃止の影響はどこまで?インターンシップはいつ始まる?2年生の今できることは何?筆者が「実際に面接で聞かれた質問」を軸に一緒に考えましょう。

今やること、あります。

自分の先輩たちが毎日忙しなく就活に奔走するのを目の当たりにし、今からでも何かできることはないかと焦る気持ちもわかります。「もっと早くから行動しておけばよかった」という語り草の先輩もちらほら。しかし、春休みにできることって意外と教えてくれません。それもそのはずで、今やること・今できることは限られているからです。

インターンシップは3年夏以降

「インターンシップ」には長期・短期の2種類がありますが、前者はアルバイトで後者は職場体験・仕事を模した思考ゲームのプログラムといった表現に近いです。そして、就職活動の本筋に直接関係してくるのは後者の短期ですが、これは3年の6月になるまで情報解禁されません。そのため、春休みのうちから大学2年生が参加できるインターンシップはありません。
というのも、企業からすると現3年生の本選考で6月まで大忙しでそれが終わってからでないと皆さんを迎え入れる準備ができないからです。そして経団連の就活ルール廃止後の2021年卒・2022年卒の学生の就職活動でもこのスケジュールを原則として守る方針が政府より定められました。時期を定めず常に採用態勢を整えるのは学生側は勿論企業側にとってもハードなのです。

参考:経団連の「就活ルール廃止」で採用早期化?いつから取り組む就職活動

ですから、春休みにすべきことは「就活を進める」というより「就活準備を進める」という認識に近いです。

面接の質問から考える「すべきこと」

この記事では、筆者が実際に受けた質問から大学2年生の春休みから3年生の6月までの間に何をしておくべきだったのかを逆算していきます。

「勉強で頑張ったことってある?」

ノンゼミっ子 いきなりピンチ

サークルに全力投球していた筆者は学業がおろそかで、ゼミ・研究室には所属していませんでした。もっと言えば、入ゼミ試験の勉強も疎かで受検したのに落ちてしまいました。
その時はその事の重大さに気づきませんでしたが、自分が自信を持って話せる勉強系エピソードが1つもないことに後から気づきます。ゼミに所属していれば専攻の話、卒論の話、どんな人でも1つくらい話すネタはあるのに…。勉強のエピソードは就活を終えるまでうやむやにしたままでした。
私が所属していた学部では入ゼミ試験が2年生の3月だったので、サークルに没頭するだけでなく(入ゼミ試験の)面接対策をすべきでしたし、ゼミ選びを選り好みできる立場ではなかったなと悔やんでいます。

もしノンゼミになっても…

もしノンゼミになってしまったとしても3年次の履修申告で、ゼミ活動に匹敵するようなチャレンジングなプログラムに挑戦してみるという選択肢もあります。たとえば、英語力を強化する授業や少人数で受講するセミナー、今まで大学の授業をないがしろにしてきたせいで存在も知らなかった講義が無数に存在します。何か打ち込めそうな学業を1つ探して3年の前期だけ、もしくは3年生の間だけ取り組むという手もあります。

「ほかの業界じゃなくてなんでうちの業界?」

業界色々見ておいて良かった!

志望動機を伝えるとすぐに返ってくる頻出の質問。ほかにも「それって他の業界でも出来ることだよね?」といった質問も幾度となく受けてきました。しかし、自分が志望する業界とは関係ない業界の情報も事前に少し調べておくことで、消去法的にその業界に惹かれる理由の精度がよりシャープになります。

座談会なら参加できる

インターンシップにはまだ参加できない時期ですが、レクミーが主催する少人数座談会などにはこの時期から参加できます。上述の通り秀でた学力があるわけでもなければ、真面目な課外活動をしていたわけではなかったので情報戦で周りに差をつけようと考えて自分の足で社員の声をたくさん集めました。レクミー主催のものやそれ以外のものにも食わず嫌いせず月に1,2回は参加していました。話を聞いてどの業界が自分に合うのか、何が自分の適性なのかを確かめ、「社会と自分を深く知る」時期にあるといえます。

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「学生時代に一番力を入れたことは何ですか?」

最定番かつ最重要の質問に自信をもって答える

面接で必ず聞かれる通称ガクチカの質問、アルバイトやサークル、部活動といった課外活動について自信をもって答えることができる活動に打ち込むことが一番大切だと感じました。

長く続けたバイトだったら自分が任された大仕事・大変だったエピソードも少なからずあるはずですし、サークルなら代表・幹事長、部活動だったらキャプテンやリーダー、何かしら責任ある役職を任されるような、2年生の春休みといえば充実感があるけど忙しなく大変な時期です。その活動の一部分を切り取り、「部員と協力して成しえたこと」「論理的に考えて実行したこと」「乗り越えた壁」などはないか、一度立ち止まって考えてみましょう。

「役職名」だけに囚われない

ガクチカが大事!と聞くと、印象が華やかな役職名をアピールするために団体の幹部職に就こうとする学生も少なくありません。ただし重要なのはその役職に就き何をしたかです。こうした名前や地位だけに囚われてしまう学生は、課外活動のエピソードを深掘りされるのが苦手な傾向にあり、ESは通過できても面接でボロを出すタイプの学生が多いです。あまり打算的になりすぎず、今の課外活動を自分に適した立ち回りでエンジョイすることが2年生の春に必要なマインドではないでしょうか。

計画的に!でも打算的になりすぎない

コツコツと就活知識を集めて、社会と会社、そして自分自身を知ることが今の皆さんに一番大切なことで、そのうえで自身をアピールするための3年生の過ごし方を学業・課外活動の両面から見つめなおしましょう。ただし、就活を見据えすぎて打算的に学生生活を送ってしまうと空虚な生活になってしまいかねません。「学生時代に一番力を入れたのは『就活』だった」という事態は避けたいものです。