ページ上部バナー
image2
image2

社会貢献度の高さから就活生から人気の高いエネルギー業界・インフラ業界。その中でも東京ガスは業界トップのシェアを誇り、グローバルに事業展開を行っています。今回は、意外と知らない東京ガスの事業内容や業界の動向、選考内容についてご紹介します。

業界の動向

エネルギー業界では「2つの自由化」を機に大きな変動を迎えています。

電力自由化

エネルギー業界では、2016年4月の「電力小売りの全面自由化(電力自由化)」がスタートしました。電力業界では既存企業による寡占状態がしばらく続いていましたが、東日本大震災を契機に電力供給の多様化に注目が集まり、市場内の自由競争による電気料金引き下げが求められるようになったことを受けてのことです。これにより、総合商社や通信企業、鉄道企業などあらゆる業界の企業が電力小売りに参入しました。
東京ガスは2000年に電力事業を開始していましたが、2016年の電力自由化を機に家庭用・業務用の電力販売にも注力し、ガスと電気の支払いをまとめることでお得に販売するプラン(デュアル・フュエル)を打ち出しました。

ガス自由化

そして、電力自由化の翌年である2017年4月には「ガス小売りの全面自由化(ガス自由化)」がスタートしました。こちらも寡占が続いていたガス市場内での競争による価格引き下げの要望を受けて自由化が始まりました。
今度は逆に、今まで火力発電用にガスを輸入していた電力会社がガス事業に参入するようになりました。
2つの自由化によりガス会社と電力会社が同じフィールドで事業を展開することになり、それぞれのエネルギー企業は総合エネルギー企業として変革が求められるフェーズに突入しています。

東京ガスの事業内容

東京ガスは公営企業ではない

事業の社会貢献度の高さから、元公営企業というイメージを持つ学生も少なくないかもしれませんが、1885年に発足した民間企業です。その名の通り、関東地方を中心にエネルギーを供給しており、1969年に日本初導入となったLNG(液化天然ガス)を活用して国内外のエネルギーを支えています。

LNGバリューチェーン

LNGの特徴としては、原料を安定して供給できること、石油や石炭に比べて有害物質の排出量が少ないこと、タンカーで大量のガスを一度に輸送できることが挙げられます。
LNGを供給するにあたり、原料の調達から輸送、都市ガスの製造や発電そしてエネルギーの活用・販売までを東京ガスグループで一括して支える仕組み「LNGバリューチェーン」を最大の強みとしています。このLNGバリューチェーンの高度化により、クリーンなエネルギー供給を目指しています。

海外事業の展開

そして、最大の強みであるLNGバリューチェーンを活かして海外進出にも注力しています。注力する地域を東南アジア・北米に絞って現地のエネルギーインフラ構築、そして現地ガス田活用の促進に取り組んでいます。東京ガスの中長期経営計画である「チャレンジ2020ビジョン」によると、海外事業の純利益を10%(2010年3月期~2012年3月期平均)から25%(2021年3月期の目標)に拡大することを目標としています。

選考対策

「挑戦」

社会に広く貢献し安定した収益から、安定思考の学生が志望することも多いですが、上述したようにエネルギー業界は大きな変革を向かえています。常に新しいことに「挑戦」できる主体性を姿勢をアピールすることが大切です。「チャレンジ2020ビジョン」にしっかりと目を通して企業研究を行い、企業が目指すビジョンと自分の将来像を重ね合わせて志望動機を語れるようにしておきましょう。
また東京ガスの選考に限らず、社会を支えたいという思いの中でも何故東京ガスなのか、他のガス会社や電力会社では達成できない唯一無二の理由を用意しましょう。

選考開始は6月から

東京ガスの選考フローは5月中にES+Webテストの選考が行われ、6月に1次面接・2次面接・最終面接が行われます。就活早期化が加速する中で、就活ルールに従ったスタンダードな選考が行われています。ただし、今後も他社と同様にインターンシップや説明会・座談会の参加が志望動機作りや志望度のアピールに有効に働くはずですので積極的にイベントに参加することが大切です。

選考の雰囲気は穏やか

筆者が選考を受けた際は面接官は穏やかで明るい印象を受けました。質問の受け答えの中でも談笑しているような雰囲気になりリラックスして臨むことができました。そして、選考で聞かれる質問も、志望動機やガクチカなどスタンダードな内容が多かったと感じました。
詳しい内容は、以下の記事も参照してください。
https://www.recme.jp/media/topic/tokyo-gas181204

2次面接を突破できるか

比較的和やかな雰囲気の選考の中でも、「2次面接が鬼門」と言われています。たとえば、「気になったニュースの中から他の人と被らないもの」「もしも東京ガスの経営者になったらどう海外展開するか」「もしも希望の配属に就けなかったら」といった事前の想定がしづらい質問で、受検者の思考力を試しています。スタンダードな質問が多い中でも柔軟に反応できるようにしましょう。

業界を俯瞰して東京ガスならではの志望動機を

エネルギー業界の現状や東京ガスのグローバル事業に関して理解を深めることはできたでしょうか。エネルギー資源が必ずしも豊かとは言えない日本ではグローバルな挑戦を続けることで社会全体の暮らしを支えることができています。ぜひあなたの「チャレンジ精神」を率直に面接官に伝えましょう!