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グループディスカッションの基礎固め
グループディスカッションの基礎固め

インターンや選考で定番のグループディスカッションは評価項目が多く、自分の力を発揮すべき重要な場面です。しかし毎回異なる新しいメンバーとのディスカッションは経験すれどなかなか成長を実感出来ず、他人と比べて実力差に落ち込むこともしばしばあるのではないでしょうか。この記事では大原則を見直し、安定して力を発揮できる方法を紹介します!

グループディスカッションとは

そもそもグループディスカッションとは、「集団討論」という意味で、複数名で1つのテーマ(課題)に沿って話し合い行い、結論(解決策)を出す作業のことを言います。インターンシップや選考に参加すると、必ずと言っていいほど課されるグループディスカッションは、制限時間内の話し合いの後にプレゼンテーションを行う場合も多くあるようです。
インターンシップで行う場合は企業のことをより深く理解することを目的に、企業の直面する課題や事業内容に沿った問題解決体験ワークとして扱われています。

グループディスカッションの評価軸

選考にディスカッションを用いる目的は、いったいどのようなものでしょうか。
選考フローに組み込まれる場合、そのワークを通して就活生の「人間性」や様々なスキルが評価されているようです。例えば、「コミュニケーション能力」や「問題解決能力」、「論理的思考力」、「発想力」、「リーダーシップ」、「協調性」、「知識」などです。おそらく実際にはもっとたくさんの評価項目がありますがこれらの評価項目には共通点があります。それは当然のことながら、組織である企業で働く人に求められる能力である、ということです。
ほとんどの企業にとって重要なことは「利益を上げること」であり、その目標を大前提に活動しています。そのためには「利益を上げること」のできる人材であると想像でき、信用してもらうことが大切です。
このことから、筆者はどんな人間性・性格の人でもまずは「信用できる・信頼される」人材であることが基本的に求められていると考え、「いかにしてチームメイトを信頼し、またチームメイトに信頼されるか」を一番の命題にして取り組んでいました。もちろん企業によっても異なりますが、選考だからといってチーム内で競争したり目立つことが大切というわけではないでしょう。それよりも「和」を意識することが得策かもしれません。選考においても「和」を意識することでディスカッションそのものを楽しむことができました!

実際にグループディスカッションに参加

ディスカッション参加準備

ディスカッションが始まる前からチームメイトはお互いを見ています。つまり第一印象から意識しておくに越したことはありません。
ディスカッションが始まる前にある程度チームメイトとコミュニケーションをとりリラックスできる雰囲気作りをしておくことをおすすめします。アイスブレイクの時間があれば活用しましょう。緊張することもあると思いますが、あえて緊張していることをチームメイトに伝えることで、雰囲気が良くなり話しやすくなることもあります。

グループ内の役割分担

企業側からレクチャーされることも多いですが、主な役割分担としてはファシリテーター、タイムキーパー、議事録係、(プレゼン資料係)などでしょう。前提として自分の役割には責任を持ちましょう。これもチームメイトから信頼されるためにはとても重要なことです。役割分担はスムーズな話し合いを進めるうえで欠かせませんが、担当になっていなくても時間管理とメモは欠かさず行うとスムーズに意見を述べたり、進行していくことができるでしょう。さらに、メモを取っておくことは課題に対する理解を深める上でも役立ちます。

気を付けたいポイント

議論が始まったら、以下の3つに注意しましょう。
(1)課題解決のゴールを決める(その課題のない理想的な状態を想定・定義する)
(2)議題リストを書き出す
(3)タイムスケジュールを決める
グループディスカッションでは制限時間が設けられています。このことから、限られた時間内に効率的に話し合いを進めていかなくてはいけません。そのためにはいろいろなことに注意しなければなりませんが、最低限この3つを満たすことが重要です。

一喜一憂しないために

グループディスカッションを経験して、自分がチームメイトの技量に劣っているのではないかと心配になったり、「今日は全然話せなかった。」と落ち込んでしまう機会もあるのではないでしょうか。こうした失敗を防ぐために、筆者は議論の内容やリーダー・ファシリテーターの役割でなくてもチームの中で中心的な存在になったり、流れを作ることで自分自身が発言しやすい環境づくりを心掛けました。試行錯誤の結果有効だった手法について今回は2つ紹介します。

主導権を握るには

1つ目は話すときの態度です。自信がなかったとしてもはっきりとした口調でチームメイト全員に聞こえる声で話しましょう。隣の席の人とだけ話したりせず全員に伝えるということが重要です。こうすることでチームメイト全員と平等に接することができ、チームワークの向上にもつながります。
そして2つ目はメモの取り方です。担当でなくてもメモを取る必要性については先述しましたが、少し工夫するだけでチーム内での存在感をアップさせられる可能性があります。
筆者が実際にグループディスカッションに参加するなかで気付いたことなのですが、太字のサインペンを使ってメモを取ることです。
ボールペンやシャープペンシルを使って日ごろメモをとることが多いと思いますが、あえてサインペンを使ってメモを取ると、自然と文字が大きくなり、他のメンバーに自分のメモが見えるようになります。こうすることで物理的に注目を集めやすく発言するタイミングをつかみやすいかもしれません。

企業の目的は採用すること

グループディスカッションはエントリーシートや、面接以上にテーマや状況に左右されやすく対策が難しいですが、共通して「企業の求める人材か」ということを評価されています。自分をアピールできる環境づくりを工夫しつつ、実際に働いたときの自分のふるまいを想像、実践していくことが重要です。何より出会ったメンバ―とのコミュニケーションを通した新しい価値観の出会いや経験につながる醍醐味を味わえる素敵な機会でもあるので、存分に楽しみましょう。