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内定を獲得し就職活動を終了した人は、残りの学生生活を満喫しようと思うことでしょう。しかし、内定獲得後もしなければならないことは多くあります。その中の一つに挙げられるのが、「内定のお礼状」です。実際に内定のお礼状について検索する就活生も多いようです。この記事では内定のお礼状に関する基本的な情報から、実際の書き方まで解説していきます。

内定のお礼状について

内定後、お礼状は出すべきか

結論から言えば、内定後、内定を出してくれた企業に対してお礼状を出すのは必須ではありません。実際に、筆者の友人の18卒・19卒の内定者に話を聞いたところ、お礼状を出したという人はごく一部でした。内定後、お礼状を出さなかったからといって、内定が取り消しになったり、悪い印象を与えたりというようなことは無いと言えます。

お礼状を出すことで良い印象を与えることができる可能性

お礼状を出す人は決して多くありません。しかし、その分採用担当者は、お礼状を出した学生のことは印象に残る可能性があります。また、お礼状を出すことで、入社後も、取引先との間で円滑な関係を築くことができる人材であると判断されることもあるでしょう。その結果、配属の決定に影響を与えるかもしれません。その意味で、お礼状を出すか迷った際には、ぜひ出してみることをおすすめします。もちろん、お礼状を出す目的は、選考でお世話になったことと、内定を出してくれたことに対するお礼を伝えることです。本来の目的は見失わないようにしましょう。

お礼状ではなくお礼メールでもいいのか

内定のお礼を、お礼状、つまり手紙ではなく、メールで伝えることはマナー違反ではありません。したがって、お礼状を出す代わりにお礼メールを送るというのも一つの選択肢です。メールのメリットとしては、手軽であり、返信をもらうことができるという点にあります。手紙は便箋や封筒の用意から、記入、郵送まで多くの時間を要します。さらに、同様の理由から企業からの返信は期待できません。これらのメリットから、内定後はお礼状ではなく、お礼メールを出すというのも良いでしょう。

便箋・封筒・締切について

便箋はB5サイズの無地、もしくは罫線の入ったタイプを選びましょう。絵などのデザインの入っていないシンプルなものが適切です。縦書きが基本ですが、横書きでも問題はありません。
封筒は、B5サイズの便箋を3つ折り(4つ折りでも入れれる)で入れる長形4号が適切です。色は白を選びましょう。茶封筒はビジネスでは不適切とされています。
お礼状は必須のものではないので、もちろん明確な締切はありませんが、内定受諾からできるだけ1週間以内に届くようにしたいところです。逆算すると、内定後4日後にはポストに投函するのが目安となります。

内定のお礼状に書くべき内容

内定の際に出すお礼状に書くべき内容を、書く順番に紹介します。

頭語

「頭語」とは、「結語」とセットで使う、手紙の最初に書く言葉です。相手に敬意を示す意味があります。「拝啓」もしくは「謹啓」を使用しましょう。

時節の挨拶

お礼状のような正式な文書では、時節の挨拶から本文を始めるのが一般的です。時節の挨拶は季節によって、変わりますので注意しましょう。
5月・・・残春の候
6月・・・初夏の候
7月・・・向夏の候

大学・学部・学科名と名前

時節の挨拶の後は、自分が誰なのか名乗りましょう。盛り込むべき内容は、大学名と学部名、学科名、名前です。

お礼・感謝の気持ち

ここから本格的に本文に入ってきます。まずは、内定を出してくれたことに対するお礼を最初に述べましょう。その後に、感謝の気持ちを数文を使って伝えます。

入社の抱負

感謝の気持ちを伝えた後は、入社の抱負や決意を伝えます。入社後どのような過ごし方をするかなども盛り込みながら、仕事に対する熱意を伝えましょう。

結びの挨拶・結語

これからお世話になる旨、再度のお礼など、本文を締めるための結びの言葉を書きます。
そして、頭語とセットで使う結語を忘れずに書きます。頭語で「拝啓」を使った場合「敬具」、「謹啓」を使った場合「敬白」を使います。

日付

手紙を書いた日付を書きます。年号も書きますが、西暦ではなく和暦で書くのが基本です。

署名

署名では、最初に名乗った時と同様に、大学名・学部名・学科名・名前を書きます。

宛名

会社名、部署名、氏名(担当者個人宛の場合)を書きます。会社名は「株式会社」などは省略せず、正式名称で書くことを忘れないようにしましょう。敬称は、部署宛の場合は「御中」、個人宛の場合は「様」を使用します。

内定のお礼状の文例

以下は、お礼状の文例です。お礼状を出す際には、ぜひ参考にしてください。

文例

内定獲得後はお礼状を出そう

内定後にお礼状を出すには必須であるとは言えません。しかし、内定はゴールではない以上、企業にとって良い印象を与えることは重要であることは間違いないでしょう。お礼状を出すことで、「デキる学生」という印象を与えることができる可能性はあるのです。しかし、本文でも述べたようにお礼状を出す目的は、内定のお礼を伝えることです。その目的を見失わないように気を付ける必要性はあります。この記事で紹介した内容を盛り込み、文例を参考にしながら、内定のお礼状を出してみてください。