企業によっては就活の途中で必要になる「健康診断書」。内定後に提出する企業もあれば就職後に提出する企業もある、とタイミングも様々です。この記事では就職活動で必要な健康診断書の項目、かかる費用など意外と知らない健康診断書についてご説明します。
Summary
健康診断書を提出する目的
そもそも、なぜ企業は学生に健康診断書の提出を求めるのでしょうか?健康でない人を落とすため?いえ、そうではありません。実は労働安全衛生法という法律の中で「常勤で人を雇う場合は健康診断を受けさせるか3ヶ月以内に受診した診断書を提出させなければならない」と定められています。企業は決して選考のために提出させているのではなく、法律だから提出させているだけに過ぎません。
提出のタイミング
では、具体的にいつ頃に健康診断書の提出を求められるのでしょうか。厚生労働省は企業が学生を健康内容で判断しないように内定後の提出を推奨しています。しかし、あくまで「推奨」のため企業によっては内定前に健康診断書の提出を求める場合もあります。
選考途中
このパターンは多くありませんが、1次面接や2次面接など選考の途中で健康診断書の提出を求める企業もあります。筆者は選考中に提出を求められたことはありませんが、突然言われても対応できるよう、学校などであらかじめ受診しておくのがおすすめです。
最終面接
続いて最終面接で提出を求められる場合。こちらもそう多くはありませんが、選考の途中よりは可能性が高いです。「健康診断書の提出を求められたから、内定は確実⁉︎」とぬか喜びするのはやめておきましょう。
内定後
圧倒的に多いのが内定後に提出を求められる場合です。その際に提出が必要な項目は後ほどご説明します。
提出なし
学生の間に提出がない場合もあります。この場合、4月の入社以降に企業が健康診断を行います。筆者も内定先から健康診断書の提出を求められていません。恐らく入社後に健康診断があると思われます。
提出が必要な項目
続いて、企業に対して新卒の学生が提出しなれけばならない項目をご紹介します。年齢に応じて必須の項目は増えますが、今回は20代の方に必須の項目のみです。
既往歴の調査
今までにかかった病気を聞かれます。包み隠さず、正直に話しましょう。
自覚症状および他覚症状の有無の検査
現在の自分の健康状態について、自覚している症状や医師からみた症状が記入されます。
身長、体重、視力および聴力の検査、腹囲の測定
胸囲については40歳未満の場合省略できます。
胸部エックス線検査
40歳未満で以下に該当しない場合、医師が認めれば省略できます。
①20歳、25歳、30歳、35歳の人
②定期的に検査する必要のある職場で働いていた
③3年に1回のじん肺健康診断の受診対象とされている
血圧の測定
尿検査
健康診断書には有効期限がある!
実は、健康状態書には有効期限があります。その期限は「3ヶ月以内」です。学校などで受診している場合も受診から3ヶ月以上経っている場合はもう一度受診しなおさなければいけない場合もあります。企業によっては6ヶ月と定めている場合もあるので、一度企業に確認してみましょう。
健康診断を受けられる場所・費用・時間
では、健康診断はどこで受けることができていくらかかるのでしょうか。
場所
まず、年に1回大学で行っている健康診断。企業に提出するものは大学のもので大丈夫です。この場合、料金は無料で診断書の発行に100円〜200円ほどかかります。次に、公立病院や保健所は普通の病院よりも少し安いためおすすめです。料金は4000円〜6000円、診断書の発行には500円〜2000円かかります。
発行にかかる時間
診断書の発行には数日〜1週間程度かかります。次の日に必要、なんて方はその日に受診しても間に合いませんので、企業に連絡する必要があります。
事前の準備でゆとりある就活を!
健康診断書に関する疑問は解決しましたか?あらかじめ受診・診断書の発行をしておき、余裕をもって就活に臨めるようにしておきましょう!
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