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ようやく就活がひと段落ついたのも束の間。次に学生を悩ませる問題として内定辞退があります。「内定を蹴ったらどうなるんだろう」と不安になる学生も多いですが、誠意をもって辞退すれば大丈夫。内定が出る時から辞退までの流れをご紹介します。

内定が出た!

まず、基本的に内定が出るタイミングには2パターンあります。1つ目はその場で内定が言い渡される場合、2つ目は後日電話で内定を知らされる場合です。1つ目に関して、筆者の場合は最終面接が終わった後にそのまま別室に通されました。しかしこのパターンは非常に少なかったです。2つ目の後日電話で内定を言い渡される場合がほとんどでした。1次面接・2次面接などはメールで合否が来ましたが、内定の連絡がメールで来たことはありませんでした。

他社の選考を断らないといけない?

内定をもらう際に「他社の内定・選考は全て断ってほしい」と言われる場合があります。しかし、断らなければいけない義務はありません。仮に他社の選考を続けたい場合には一度その旨を人事の方に伝えてみましょう。会社によってはその意志を汲んでくれます。しかし、「ならば内定はなかったことになる」と言われた際には、その場では「では全て断る」と告げこっそりと就活を続けましょう。

内定承諾書を書いてしまった

企業によっては内定承諾書を提出するよう求める場合があります。承諾期間が設けられており、他社の選考結果を待っているとその期間に間に合わない、と内定承諾書をひとまず書く方も多いです。その際に「この書類を提出すると一切辞退はできない」「来年度から入社するものとする」といった文が書かれており内定を辞退したら訴えられるのでは?と心配になります。
ですが、内定承諾書に法的拘束力は一切ありません。法的に、内定は入社の2週間前まで辞退することができます。実際、筆者も内定承諾書を提出してから内定を辞退したことがありますが、一切問題はありませんでした。

内定を辞退したい

他社から内定が出た、他にやりたいことが見つかった、など内定を辞退しなければいけない事態になったとき。今までの人生で初めての経験なので不安になりますよね。そこで辞退する時期・方法や話し方について詳しくご説明します。

辞退する時期について

まず辞退する時期についてです。先ほど法的に「入社の2週間前までは内定辞退は問題ない」と述べましたが、これは最低ラインです。実際には内定辞退の必要が分かった時点で連絡を入れるようにしましょう。筆者の場合、内定から1週間~1か月の間に辞退の連絡を入れていました。

断るときは電話?メール? 手紙?

では、内定を辞退するときにはどのように連絡をすればいいのでしょうか。主な方法として電話・メール・手紙があります。直接話すのは緊張するので、メールで済ませたいと考える方も多いかもしれません。しかし、企業側も時間と労力をかけて内定を出しています。メールだけで済ませてしまうのはマナー違反です。電話で連絡をした後、改めて確認メールを送るのであれば大丈夫です。また、企業によっては内定承諾書を郵送して返送する場合もあります。筆者はその際に辞退と謝罪の旨を書いた手紙を同封しました。電話なしに手紙だけ送ると、あまりに時間がかかるので避けたほうが良いでしょう。

内定辞退をする際の例文

内定辞退を電話で行う際の例文をご紹介します。誠意を伝えることが最も大切なため、この通りに電話をかけなくても大丈夫です。


学生 「〇〇大学〇学部の山田太郎です。先日御社から内定をいただいた件についてお話ししたくご連絡致しました。ご担当者様はいらっしゃいますか。」
社員 「はい、私です。」
学生 「先日は内定をいただきありがとうございました。折角内定をいただいたにも関わらず恐縮ですが、辞退させていただきたいと考えております。」
社員 「そうですか。よろしければ理由をお聞かせください。」
学生 「元々〇〇という事業に興味があり、それをメインに行っている会社から内定をいただいたのでそちらに行きたいと考えております。」
社員 「なるほど。差し支えなければその企業名を教えていただけますか」
学生 「はい、▼▼です」
社員 「わかりました。非常に残念ですが、辞退の旨承りました。またどこかで機会がありましたら宜しくお願いします」
学生 「ご迷惑をおかけし申し訳ございません。これまでの選考では、誠にありがとうございました。失礼致します。」


筆者の場合は上記のような流れで会話が進みました。大抵の企業で辞退理由・入社予定企業のみが尋ねられ、それ以上聞かれることはありませんでした。

辞退理由・入社先を聞かれたら

多くの場合、辞退の旨を伝えると辞退理由・入社先を尋ねられます。不安になり嘘を付こうとする方もいますが、基本的に正直に伝えて大丈夫です。というのも、企業は来年以降の採用に生かすために純粋に学生の動向を知りたいと考えています。辞退者に不利益を与えようとする企業はほぼいませんので安心してください。ただし、ごく稀にオワハラや嫌がらせをしてくる企業もあるようです。企業側の不誠実な対応に疑問を感じたら先輩や大学の就職センターなどに相談してみましょう。

本社に来るように言われた

電話で辞退を了承してくれる企業が多いですが、中には「電話だけでは不誠実だ。本社に直接来るように」と言ってくる企業もあります。実際に筆者も言われたことがあります。企業側は直接話すことで学生を説得しようとしています。ですが、本来は電話だけでも十分ですし、本社で顔を合わせるのはトラブルの元です。「伺う理由がない」という旨を丁寧に伝え、断っても全く問題はありません。

内定を断る時のまとめ

せっかく内定をもらったのに、断るのは申し訳ないと考えて辞退を先延ばしにしてしまう人もいますが、一番大切なのは自分の将来です。辞退先の企業のためにも、意思が固まったらなるべく早く辞退連絡をするようにしましょう。