今回は就職活動で成功するための合同説明会の活用方法をご紹介します。ここでの「就職活動で成功する」とは自分に合った+志望する企業に進むこと意味しています。
就職活動においては少しでも志望している業界の内定を得て、内定後に進路を決めるという方法をとりました。最終的に自分のやりたいことがあり、自分に合っている企業に入社を決めることができ、全く後悔のない就職活動を過ごしました。
そんな就職活動の中で特に重要視していたのが「合同説明会」です。
合同説明会を活用して自分にあった企業を見つけることが、就職活動を成功に導くカギとなります。今回の記事では、「就職活動を成功させる為の合同説明会の活用方法」について説明します。
Summary
内定を得るために合同説明会に行くのは間違い
まず、前提として内定を得るために合同説明会に行くと考えている方は、その考えは捨ててください。
合同説明会は志望業界を決めるためのもの
15〜30分程度の企業説明を聞くぐらいなら、その企業単体の説明会の方が何倍も内定を得るための情報源になります。合同説明会は自分の志望業界を決めるためのものと認識してください。
目的が変わった瞬間に合同説明会は各企業単体の説明会よりも遥かに効率的に情報収集できる場に変わります。理由は多種多様な業界から規模の違う企業が参加しているため、浅く広い情報を得ることができるからです。1日で志望業界から興味がなかった業界まで回ることが可能です。
以下がオススメの就職活動の進め方です。
オススメの就職活動の進め方
1.合同説明会にいき自分の志望業界を決める。
2.志望業界の企業単体の説明会に参加し志望度を深める。
3.志望企業が決まったらセミナーやOB訪問を通して志望度の最終的確認と、内定のための情報収集をする。
合同説明会の目的と目標
合同説明会の目的は「志望業界の選定」
上記の通り、合同説明会は内定を獲得するためのものではありません。合同説明会に参加する目的は「志望業界の選定」とすることをおすすめします。それを踏まえて、合同説明会に参加する目標も立てるのがポイントです。
興味のない企業をあえて回ることが「志望業界の選定」に繋がる
筆者がおすすめする合同説明会の回り方は、一日で回れる限界値が10企業であるならば興味のある企業に4つ、興味ない企業に6つ行くことです。
「なんで興味のない企業の方が興味のある企業より多いんだ!」と思われるかもしれませんが、実はここが合同説明会のポイントです。
志望業界の選定とは自分には合わない企業を見つけていくこと
志望業界の選定を言い換えると、「たくさんある業界から消去法で自分に合う業界を絞って行くこと」と同義だと筆者は考えています。その為には興味のない業界を含めたあらゆる業界を見て、絞る理由を作る必要があります。
一見、非常に非効率だと思われますが、就職活動終了後の学生アンケートでは多くの学生が「他の業界をもっと見ておくべきであった」と回答しています。後悔のない就職活動を送るためには多くの業界を見て、その中から絞っていくことが必要なのです。
合同説明会では興味のない業界に関しては保険、重厚長大のtoCメーカー、toBメーカー、通信などのざっくりとしたグループから一社ずつ選んでまわることをオススメします。そして説明会を聞いて興味が沸けばインターンシップやセミナーに申し込んでみる。
説明を聞いても興味が湧かなければ興味のない理由を追求します。興味のない理由を考えることによって、自分が何を大切にしたいかが見えてきて、就職活動の軸ができます。
筆者の例(合同説明会参加前と参加後でどう志望業界が変わったか)
合同説明会前の志望業界…コンサル、IT、重厚長大toCメーカー
合同説明会で回った企業…コンサル 1社、IT 2社、自動車メーカー 1社、総合商社 1社、メガバンク 1社、損保 1社、重厚長大toBメーカー 1社、食品メーカー 1社、ディベロッパー 1社
合同説明会後の志望業界…IT、重厚長大toCメーカー(特に自動車メーカー)、総合商社、ディベロッパー
【合同説明会後にうまれた就職活動の軸】
メガバンクの説明会後…お金によってお金を作りたいのではなく物やサービスでお金をつくりたい。
toBメーカーの説明会後…toBではなく一般消費者向けに価値提供したい。
食品メーカーの説明会後…人の人生を動かすような値段の高い商材を扱いたい。
合同説明会攻略法
合同説明会は合同説明会中ではなく事前準備と合同説明会後の復習が重要です。しっかりと準備して計画通りに説明会を回ることで、後からそこでの学びを活かすことが合同説明会の攻略法です。それではそれぞれでのポイントを書いていきます。
事前準備
1.回る企業を選定しよう
時間的に回れる企業数を決めて、冒頭に書いたように 興味がある企業:興味がない企業=2:3ぐらいになるように企業を選定しよう。また興味ない企業はなるべく業界のバラツキがあるようにして、なるべく網羅的に様々な業界を見るようにしよう。
2.回る順番を決めよう
ブース間の距離を考慮しつつも①興味ない企業②興味がある企業③興味がない企業というように交互に回るように順番を決めよう。これによって興味の有無の差がどこにあるのかが分かりやすくなります。
3.詰め詰めにせず余裕を持った計画を
休みなしに説明会を回り続けると必ず集中力が切れます。学校の授業間に休みがあるように、説明会間には何度か休みを入れましょう。
4.すべての企業に共通の質問を用意しよう
説明会では必ず質問をする時間があるのですが、あまり興味ない業界の企業には質問が浮かびませんよね?そこで特に興味のない企業に関しては共通の質問を考えておきましょう。
またその質問は企業単体に対してよりも業界全体向けにすると良いです。例えば、「この業界で働く上で求められる絶対的な素養は何ですか?」などです。
5.メモの準備をしておこう
どのような観点から企業をみるかを事前に決めておくと、合同説明会後に比較しやすいです。そこで事前に企業のどのような情報が欲しいかを明確にしておくとメモが取りやすく、合同説明会後に比較しやすいため業界選定につながります。よって事前にメモのフォーマットを作っておきましょう。
合同説明会中
1.とにかくメモを取ろう
事前に用意したメモのフォーマトに従ってメモを取りましょう。また説明会中には常になぜその企業・業界に興味があるのか。また、なぜその企業・業界に興味がないのかを考えながら説明会を聞いてください。
2.もし気になることがあれば説明会後も質問に行こう
説明会中の質疑応答だけで疑問点が解消されなければ説明会後に個別で質問に行きましょう。(もちろん忙しそうにしていれば後回しにして下さい。)質問をしていると稀に名刺がもらえて、後日改めて話を聞くことができる場合もあります。
合同説明会後
1.元々興味あり、興味が湧いた、興味なしの企業に分けよう
合同説明会後には先ず①合同説明会前から興味があった企業②合同説明会で興味を持った企業③説明を聞いても興味が湧かなかった企業に分けましょう。
2.興味ない理由を追求しよう
上記の特に③についてなぜ興味ないのかを突き詰めて考えてみましょう。興味がある企業は大抵魅力的なポイントが多いため、最も自分が重視しているポイントが見えずらいです。しかし興味が湧かなければ簡単にそれが探し出せると思います。
3.その軸で切れる業界を選定しよう
興味のない理由が判明したら、その理由で消去できる業界が他にないか考えてください。意外にこれで多くの業界を切ることができ、またこれが就職活動の軸となります。
4.第一志望群の決定
消去し切った段階で残った業界の中で、就職活動の軸が本当に当てはまるかを考察していき、業界に優先順位をつけてください。ここで当初の目的であった志望業界の選定が完了します。
5.志望順位が高い業界の企業の個別説明会への参加
志望順位の高い業界の中でもリーディーングカンパニーの個別説明会に参加してみてください。そこで本当に自分の軸が当てはまるかを判断することができます。
合同説明会に関するよくある疑問
Q.合同説明会では評価されてる?
いいえ。企業側の人も一日に何百人の学生を見るので評価することは不可能に近いです。
Q.暇な時間の過ごし方
前の説明会が長引いたりトイレ等で説明会がみれなかった時は休憩時間に使いましょう。特に終盤は疲れてきます。
Q.説明会以外の特別講演会には参加すべき?
みたい企業を回り切れるのであれば、空いた時間で特別講演会を観るのは良いと思います。ただ特別講演会も必要なものだけにしましょう。
まとめ
今回は、就活で合同説明会をフル活用し、納得の行く就活を終えることができた筆者の経験をもとに合同説明会の活用方法を説明しました。合同説明会を上手く活用し、納得の行く志望業界の選定に繋げていただければと思います!
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