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説明会で良い質問をするテクニック
説明会で良い質問をするテクニック

就活では面接での逆質問に始まり、企業説明会や座談会、インターンシップであっても、学生側から質問する機会が何度もあります。しかし、説明会のような大人数がいる場所で質問するのは、なんだか気が引けてしまう、あるいは質問が思いつかないという方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は説明会や座談会で質問する場合の注意点と、おすすめの質問方法をご紹介します。

ある企業の人事が言った「質問しない学生は○○だ」

筆者が実際に聞いた人事の一言

今回のテーマでもある「質問」について、筆者が就活中に聞いた今でも覚えているエピソードがあります。
ある企業の会社説明会に参加した時のことです。そのときは就活に慣れておこうという思いからエントリーしただけで、志望度はあまり高くありませんでした。
そのため、説明会が始まる前は、とりあえずメモは取っておこうという位の気持ちでしたので、何か質問するつもりもほとんどありませんでした。
しかし、説明会冒頭で人事の方が「質問しないのは志望度がゼロかバカのどちらかだ」と言ったのをきっかけに、その考えが大きく変わりました。
その人事の方によると、「面接の逆質問は不合格になってしまうかもしれない学生の最後のチャンスであり、そこで何も質問しないのは志望度が一切無いか、普段から何も考えていないということになる。普段から何か疑問に思うことを見つけて質問する姿勢が無いと、面接本番でも聞くことができない。これは説明会にも当てはまることだ。」ということだそうです。
このような言葉もあり、その説明会は筆者が経験した中で一番多くの質問が飛び交っていました。

説明会で質問することは一種のトレーニングである

普段あまり質問しない理由として、正直めんどくさい、変な質問をして恥をかきたくない、どうせ誰かが質問するだろう、説明会終了後に個人的に聞こうと思っているからという方が多いのではないでしょうか。
しかしながら、ご紹介した人事の話にあったように、質問するということもスキルとして求められます。今後社会人として分からないことがあれば人に聞く機会が何度もあります。そのためにも、就活中からトレーニングと思って積極的に質問する習慣を身につけておきましょう。

 

オンライン開催でも気を抜かない

近年、説明会をはじめ、座談会やインターンシップ、選考であってもオンラインでの開催が一般的になってきました。オンライン開催であっても、生配信の場合は対面と同様に質問を受け付ける時間があります。質問ができるタイミングになって、パソコンやマイク、騒音などのトラブルが発生することが無いように、事前に音声のチェックを済ましておきましょう。質問方法がチャットの場合もあります。その場合は、上から順番に拾われることがほとんどですので、一番最初に質問することを意識しましょう。

 

「いい質問」をするためには何が求められるか

状況にマッチした質問と答えやすさを心がける

説明会や座談会は、その企業に興味がある他の学生と一緒に参加するイベントです。ですので、みんなのためになる情報を企業から聞き出すことを意識しましょう。さらに、質問することはコミュニケーションの1つであり、答える側の立場に立って発言する必要があります。

具体的に質問する

回答する側として、何を聞いているのかわからない質問はやっかいな存在です。何とか答えたとしても、質問者が本当に聞きたかったことでは無かったため、お互いが時間を無駄にしてしまうことにもなります。
このような事態を避けるためにも、できるだけ具体的に質問するように意識しましょう。抽象的な内容になってしまうときは、質問者自身が何を聞こうとしているかはっきりわかっていないことがよくあります。

一度に質問する数は絞る

一度に3つの質問をするのは答える側に負担がかかり、回答するために多くの時間がかかってしまいます。他の学生のためにも、一度に質問する数は2つまでに抑えましょう。

調べればすぐわかる質問は避ける

売上高や初任給などインターネットで調べればすぐに分かるようなことを聞くのは避けましょう。せっかくその企業で働いている社員の方から現場の声を聞ける機会なので、説明会でしか聞けないような質問をしてみてください。

個人的な質問は避ける

「私はテニスサークルの代表を務めていますが、そこで学んだ強みは御社で活かすことができますか?」というような、抽象的なだけでなく、他の学生にとって何も関係ないような個人的な質問も避けてください。

質問が思いつかない時の対処法

質問をする前提で説明を聞く

はじめから必ず何か質問をしようという姿勢で臨めば、集中して話を聞くことができます。たとえ志望度が低かったとしても、集中して人事の話を聞いていれば自然と疑問に思う点が見つかるはずです。

メモを取る意識を持つ

メモを取るメリットは、後日聞いた内容を振り返ることができる点です。ですが、説明会中でも数分前にメモをした内容に対して、急に疑問点が浮かんだり、そのあとに聞いた内容と照らし合わせて気になる点が新たに浮かんだりすることがあります。
しかし、あまりにもメモを取ることに集中しすぎると、話を中途半端にしか聞いていない、理解していないということが起こってしまうので注意してください。

他の学生の質問を発展させる

誰かが聞いた質問に社員が答えるとき、その会話の中で新たに気になる点が見つかることがあります。
そんなときは、その質問を活用して質問しましょう。
例えば、「先ほどの質問に対してこのようにおっしゃっていましたが……」というように切り出して質問することができます。

説明会で質問することは就活における大きなきっかけになる

何か質問しようとする姿勢があれば、真剣に話を聞くことができ、企業に対する興味関心が高まるきっかけになります。さらに、質問することで企業理解が深まるだけでなく、自分自身の質問スキルの上昇にもつながるため、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」という気持ちで説明会に臨みましょう。