就職活動を進める上で、正直気になる「福利厚生」。
企業の福利厚生は、社員が安心して働ける環境を提供し、長く続けやすい職場であるかを判断するポイントにもなります。
しかし、「福利厚生」と一口に言っても、その内容は企業によってさまざま。住宅補助や健康サポート、リモートワーク制度や育児支援など、どの制度が充実しているかによって、働きやすさや生活のしやすさは大きく変わってきます。
本記事では、「福利厚生まとめ⑪電子機器・家電メーカー」と題し、Top企業の中から3社ピックアップ!企業ごとの福利厚生情報をまとめ、そのポイントを紹介します!
企業選びの参考にしていただき、自分に合った職場を見つける一助となれば幸いです。
Summary
【ソニー】
〇基本情報
休日、休暇
年間休日126日(2022年度):完全週休2日制(土・日)、国民の祝日、年末年始、夏季一斉休日、個人別休日(個人が設定できる休日) 年次有給休暇 (初年度17日、最大24日)、その他特別休暇(結婚休暇、忌引休暇、育児休暇、介護や不妊治療等を行う際に使用できる休暇等)
勤務時間
7時間45分 (標準労働時間帯 9:00~17:30) フレックスタイム制あり(コアタイムなし)
社宅、寮の有無
独身寮あり
福利厚生等
ソニーグループ確定拠出年金制度・退職金制度、持株会、子育て支援(ランドセル贈呈式、ベビーシッター費用補助等)、各種慶弔金、ソニー独自のカフェテリアプラン(ソニーストア等で利用できるポイント付与等)、人間ドック受診(35歳~44歳は奇数年齢、45歳以上は毎年)、ソニー保養所、契約リゾート施設、提携スポーツ施設、財形貯蓄、提携住宅ローン、ソニーグループ各種保険など 自分のライフスタイルにあった福利厚生を、数多くのプログラムの中から自分の意思で選択することが可能です。
〇ここがポイント
「社員食堂・カフェ完備」
ソニーシティみなとみらいとソニーシティ大崎にそれぞれ社員食堂とカフェ、コンビニを設置しています。食堂は昼食と夕食時に営業しており、メニューにはメインやうどん、そば、ラーメン、パスタなどの麺類や丼もの、数種類の副菜やデザートなどがあり、日替わりで選ぶことができます。食堂はソファ席もあり外の景色も眺められるため、食事以外にもワークスペースや同僚との雑談などに利用する社員もいます。 また、終業後にアルコールやおつまみを低価格で提供する「BAR@Sony」というイベントも定期的に開催しています。カフェでも、複数名で行くとドリンクが無料になるイベントが定期的に開催されており、同僚とのコミュニケーションの機会としても活用する社員が多くいます。
「資産形成サポート制度」
・持ち株会 ソニーグループの株式を定期的に購入し、中長期的な資産形成を行うための制度です。
・ソニーグループ福利厚生保険制度 ライフイベントに備えたグループ補償制度です。ソニーグループのスケールメリットによる割引が適用されているため、手頃な保険料で加入することができます。 (介護両立支援プラン、セーフティプラン、長期休業補償プラン、総合個人年金、ソニーグループ団体保険など)
・ファイナンシャルプランナーによるセミナーや個別相談 社内には住宅や税金、保険などのライフプランに関する窓口を設置しており、ファイナンシャルプランナーによるセミナーや資産形成に関する個別相談などを無料で利用できます。
「様々な休暇制度」
・フレックスホリデー 付与された年次有給休暇のうち10日分を計画的に設定し取得する休暇であるフレックスホリデーがあります。連続取得や飛び石の休日前後の取得による長期休暇が推奨されており、心身をリフレッシュさせメリハリのある働き方やワークライフバランスの取れた働き方を支援しています。
・生理休暇 生理日の就業が著しく困難な場合、取得が可能です。
・ライフ休暇 仕事と私生活との両立支援の観点から、特定の事情(子育て・不妊治療・介護・特定治療)を有する場合、取得が可能です。
【村田製作所】
〇基本情報
休日、休暇
週休2日制(基本土・日・祝、当社カレンダーに基づく) 長期休暇 (年末年始、夏季休暇、GW) 年間所定休日123日(うるう年は124日) 年次有給休暇(初年度21日、最高23日)、特別休暇 (介護、看護、育児、リフレッシュ、自己啓発等のため)
勤務時間
8:30~17:00もしくは9:00~17:30 (事業所・部門により異なる)
※実働7時間45分、一部フレックスタイム制・裁量労働制あり ※残業代は実働に応じて支給。
社宅、寮の有無
独身寮、社宅あり
福利厚生等
制度/従業員持株会、慶弔慰金、賃貸住宅補助(支給要件あり)、クラブ活動など 施設/契約会員制レジャークラブ、レクリエーション、クラブハウス、テニスコート、社員食堂(営業所除く)など
〇ここがポイント
「住宅に関する支援制度」
・独身寮 各オフィス近郊にあり、個室で綺麗な内装で高評価です。 しかも月額8,000〜14,000円程度とリーズナブル。
・社宅 既婚者で、異動先に持家が無い社員に、家族構成等に基づき社宅を貸与。
・賃貸住宅補助 賃貸住宅に住む社員に対して家賃の一部を補助。
「フレックス勤務制度」
自ら規律して始業/終業の時刻を選択することで業務の繁閑に応じた労働時間の配分による時間外労働時間、総労働時間の短縮を図り、さらには個人の生活との調和も図ることで、より効率的に働く事を目的としており、新入社員、中途入社者も利用可能です。
・フレックスタイム制 フレキシブルタイムとされている時間において、始業・終業時間を個人が選択して勤務できる制度。コアタイムという勤務をしていなければならない時間帯がある。 コアタイム(必ず勤務していなければならない時間帯) 11:00~15:00 フレキシブルタイム 始業時間帯 7:00~11:00 終業時間帯 15:00~22:00
・スーパーフレックスタイム制 コアタイムがなく、フレキシブルタイムの中で従業員が就業時間を選択できる制度。従来のフレックスタイム制では時間外労働の削減につながりにくい方(時差のある海外顧客を担当している等)を対象に適用し、生産性向上を目指している。 コアタイム 無し フレキシブルタイム 7:00~22:00
「多目的積立休暇」
年次有給休暇のうち、2年間取得されずに消滅する有給休暇を年上限2日、最大累積20日まで積み立てられます。勤続の節目のリフレッシュ・ボランティア・介護・看護・治療・育児、文化・芸術・体育活動などの目的で取得が可能です。
【ダイキン工業】
〇基本情報
休日、休暇
完全週休2日制、夏季休暇、年末年始など年間休日124日、年次有給22日(初年度14日)、慶弔、育児・介護休職制度、5連休制度
勤務時間
標準労働時間 7時間45分 本社・支社 9:00~17:30 製作所 8:30~17:00 ※フレックスタイム制、裁量労働制あり
社宅、寮の有無
独身寮・社宅完備
福利厚生等
保養所(蓼科、宝塚、那須)、退職年金制度、住宅融資制度、財形貯蓄制度、持ち株制度等あり
〇ここがポイント
「柔軟な働き方」
・フレックスタイム制 一人ひとりが日ごとの始業・終業時刻を選択することにより、ワーク・ライフ・バランスの向上を図りながら、効率的に働くことができることを目的とした制度です。生産性を低下させることなく、時短を効率よく進めるために、業務の特性にマッチした勤務形態の1つとして導入しています。また、柔軟性の最大化のためにコアタイムを設けないフレックスタイム制も導入しています。
・裁量労働制 従業員が創造性を発揮し主体性を持って働けるように、従業員自身の裁量で業務遂行方法・就業時間を決定し、仕事の成果によって管理を行う「裁量労働制」を導入しています。(裁量労働手当あり) なお、健康管理と長時間労働排除のため、入退室した時刻を把握するための在室時間管理を行っています。
「有給取得の推進・健康確保」
ダイキンは長時間労働を排除する取り組みを推進しています。例えば、週1回の定時退社日を設定し、原則として休日出勤を禁止 (やむをえない場合は部門長決裁)しています。また、有給休暇の「5日連続計画取得制度」や「一斉有給休暇取得日」を定めることで、 ワーク・ライフ・バランスを重視し、よりメリハリのある働き方をめざしています。
「仕事と家庭の両立のための制度」
・育児支援カフェテリアプラン 小学校6年生までの子どもを持つ共働きの従業員及び母子家庭、父子家庭の従業員が、金銭的ハードルを越えて、それぞれの状況に見合った適切な育児支援サービスを選択し、仕事のピーク時や突発事態(残業・出張や子どもの病気時など)を乗り越えることができるようにその費用の一部を会社が補助する制度です。 ベビーシッター利用料、別居の親族の支援を受けるための交通費等を年間20万円を限度に支給します。 育児休暇から早期に復帰する場合、保育所への入所が困難であったり、子どもの病気などの突発事態により外部サービスの利用が増えることから、育児休暇から早期復帰した従業員は最大40万円(計60万円)の追加補助を受けることができます。
・保活コンシェルジュサービス 「子どもが保育所に入所できない」という「待機児童問題」に対し、当社では、従業員の「保活」をサポートする「保活コンシェルジュサービス」を実施しています。 個々人の事情(居住地・子どもの誕生月等)に応じて異なる「保育所問題(待機児童等)」に対し、委託企業(㈱マザーネット)の専門スタッフによって、保育所情報・保活のノウハウ等を個別にアドバイス・サポートします。(費用の個人負担はありません。)
まとめ
いかがでしたか?企業の福利厚生は、働く環境やライフスタイルに大きな影響を与える重要な要素です。
特に就活生の皆様にとっては、自身の働き方や将来の生活設計に合った福利厚生が用意されている企業を選ぶことが、充実したキャリアと生活の両立に繋がります。この記事でご紹介したように、各企業は独自の福利厚生制度を整えており、基本的な制度からユニークな施策まで多岐にわたります。
就職活動では、単に「どんな制度があるか」だけでなく、その制度が自分の価値観や目標に合っているかをよく考えることが大切です。
ぜひ、この記事ををうまく活用し、自分に合った働き方を実現できる企業を見つけてください。
皆さんの就職活動が成功することを心より願っています!