あなたの「強みと弱み」は、実生活で聞かれる機会の少ない質問です。しかし、就活中はエントリーシートや面接で、多く遭遇することとなります。ここでは、強みと弱みの書き方・話し方の注意点や考え方のコツについて教えるとともに、筆者の例も挙げて説明します。
Summary
考え方の方法論
コツ①具体化された経験から考えよう
強みと聞かれても、思い浮かばない方も多くいると思います。そんな時はガクチカや自分らしいエピソードから考えるのがベターです。筆者の友人は、多数のメンバーをまとめて学祭の運営を行った経験から、当事者意識を強みとして挙げていました。
コツ②表裏一体に
強みとセットで聞かれるのが、弱みです。そうした質問が同時に行われる背景として、強みに対する一貫性や、それに対する客観的な評価ができているか見ることにあります。就活生はそのような意図をくみ取り、強みと弱みを表裏一体として考える必要性があります。
最後に仕上げを忘れずに。エントリーシートの注意点をおさらい
「結論を最初に言うこと」、「である・ですます調の統一」などよくある注意点ですが、強み弱みに関連した質問でも同じことです。こうした基準をクリアした回答を用意しましょう。基準に不安な点があれば、以下の記事でおさらいしてみましょう。
参考記事リンク:最低限のルールを確認しよう!意外と知られていない、エントリーシート作成時の注意点
参考記事はこちら:エントリーシート作成時の注意点
筆者の例
実際の例
上記の注意点・コツをとらえた筆者の強みと弱みを以下に紹介します。
「難しいことをシンプルに考える」ことが私の強みです。この強みは私がサークルでディベートを行っていたときに発揮しました。競技においては、審判に寄り添った分かりやすい説明を心掛け、年間総合◯位を獲得しました。引退してからの運営面においては、自身が開催したセミナーで難しい学術的テーマを分かりやすく説明し、下級生の育成に力を入れました。
弱みは、「異なる視点を見落としがち」なところです。この弱みは、議論の分かりやすさを過剰に優先した結果、自分の意見が独りよがりなものになってしまうことがあり、痛感しました。ディベートは審判を説得する競技なので、客観性を欠いた議論では太刀打ちできません。そのため私は当初議論が、重要な観点を省いたものとなってしまい、大会で惨敗したことがありました。
弱みに対して改善策は何かあるかと大半の面接で聞かれます。それに対する筆者の回答はこうでした。
弱みに対して私が考えたのは、他者との議論や読書を大切にすることです。自身の方向性が見えなくなる時は、自分の大学内だけでなく他大の同期や先輩など、さまざまな人の意見を聞き、視点を取り入れることで改善しました。そのおかげもあり、最後のディベートの大会では、準優勝することができました。
上記のようにまとめていました。筆者は強みや弱みが出た経験やエピソードを共に言うことで、説得力が生まれます。そして弱みを改善するために行った具体的な施策などを話すことで、自分を客観視できていることのアピールにもつながりました。
強みと弱みについてのまとめ
普段は人前で話すことはほとんどない強みと弱みは、就活ではよく聞かれる定番の質問です。と同時に自分らしさのはっきり出る質問なので、就活生はきちんと準備しエントリーシートや面接で答えられるようにしましょう。