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就活をしているとよく耳にするロジカルシンキングという言葉。少し難しいイメージを持っている学生も多いのではないでしょうか。ロジカルシンキングは練習すれば誰もができるようになるスキルであり、就活でも大いに役立ちます。今回はロジカルシンキングをはじめとする思考法と、学習にあたり人事がオススメする参考書をご紹介しましょう。

ビジネスにおける思考法は就活にも役に立つ!

ロジカルシンキングをはじめとする思考法は、ビジネスの場において重要視されるスキルの1つです。ただこうした思考法は、社会人はもちろんのこと就活でも役立ちます。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングという言葉を耳にしたことのある学生も多いでしょう。ロジカルシンキングは、抽象的に物事を捉えるのではなく、一本の筋が通り矛盾のないよう論理的に思考し結論を導き出す思考法のことを指します。特にロジカルシンキングの要素として大切なのが、ピラミッドストラクチャーです。ピラミッドストラクチャーは大手コンサルティング会社によって開発されたもので、ある結論を導くための根拠となる要素をピラミッド構造で紐解いていくのが特徴と言えます。結論に至るまでにはいくつかのプロセスや根拠が存在し、そのプロセスや根拠自体も細かくみていくことで、矛盾のない結論を導き出すことができるのです。

就活で問われることをピラミッドストラクチャーに落とし込む

就活中に「学生時代に課題を解決した経験は何か?」と尋ねられる機会は多いです。こうした質問に対する答えは闇雲に考えるのではなく、ピラミッドストラクチャーに当てはめるとよいでしょう。たとえばアルバイト先の業務が煩雑で、役割分担が円滑に行われていなかったとします。まずは5W1Hなどをベースに出来事を細分化してください。いつ、どこで、誰が、どのような状況で何をしたのか根拠となる要素を集めると、そうした要素から訴えたいポイントが見えてくるはずです。「業務フローマニュアルを作成して、業務効率化の改善につながった」「作業のチェック表を作成したことで、後輩への指導も楽になり社員の負担を減らすことができた」など自身の経験や結果が浮き彫りになり、課題解決ができる人間であるという結論に無理なくつなげることができるでしょう。ポイントは事象をできるだけ細かく洗い出すことです。土台となる部分が脆弱では突っ込んだ質問に答えることはできません。結論を端的に伝えることも大切ですが、結論を強固にするのはそれを裏付ける1つ1つの要素であることを覚えておきましょう。

システム思考とデザイン思考とは?

ロジカルシンキングにくわえて、システム思考とデザイン思考も大切です。システム思考は短絡的に目の前の課題解決方法を検討するのではなく、打ち出した解決法の副作用やそれがどのような要素で成り立っているかを検討し、本質的な解決を目指すことを意味します。またデザイン思考についてですが、こちらはデザインをするときに使う思考方法を、ビジネスや経営に活かすアプローチ法です。目まぐるしく変容する社会の課題解決はこれまでの常識が通用しにくくなっています。そのためデザインのように、0から1を生み出す画期的で独創的な発想がビジネスの場にも求められているのです。ロジカルシンキングだけでなく、システム思考やデザイン思考についても理解しておくことで、就活の場でもよりの含蓄のある受け答えが可能となるでしょう。
 
システム思考を学ぶために人事がオススメする参考書
「世界はシステムで動く ―いま起きていることの本質をつかむ考え方―」
ドネラ・H・メドウズ(著)英治出版
 
「なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方」
枝廣淳子,小田理一郎(著)東洋経済新報社
 
デザイン思考を学ぶために人事がオススメする参考書
「デザイン思考の道具箱」
奥出直人(著)早川書房

インプットをしながらできることを増やす!

就活ではやりたいことや想いが先行してしまって、自分の知識や能力が追いついてないケースがあります。そのような事態に陥らないためには、インプットの重要性を理解し社会人としての自分を具体的に想像することが大切です。

willを語る前にmustとcanを大切にしよう!

will-can-mustというフレームワークをご存知でしょうか。willはやりたいこと、canはできること、mustはやらなければならないことを指します。就活においては入社した企業で何をしたいか、このフレームワークに当てはめるとwillの部分にフォーカスを当てがちです。もちろん自身の将来の夢や成し遂げたいことを語るのはとても大切なことではあります。しかしwillに力を入れすぎて、canやmustがおろそかになってもいけません。実際に会社に入って働きはじめると、いきなりwillに取り組めるような機会は少ないといえます。まずはmustのタスクをこなし、canを増やしていくことで周囲の信頼を勝ち取っていくことになるでしょう。そうして周囲を納得させる人材になってはじめて意思を込めて仕事をできる権利、つまりwillと向き合うことができるのです。選考においても学生時代に経験したことから、今の自分ができることや能力を存分にアピールしたうえで、理想の将来像について伝えるようにしましょう。

自分に合ったインプットの方法で未来を切り拓く

就活に役立つ思考法や、マインドセット、フレームワークを知るための方法はたくさんあります。特に現在ではYouTubeの普及により、各分野のプロフェッショナルが配信している動画を無料で見ることが可能です。上記で紹介した本を読んで知識を深めるのはもちろん、社会人の先輩から直接話を聞くのも有効な方法でしょう。学生の本分は学ぶことだとは言いますが、社会人になってからも学びの重要性は増していきます。目まぐるしく変化する社会情勢やノウハウを常にアップデートしていかなければ、世の中に置いていかれてしまう可能性があるからです。就活の段階からインプットに癖をつけ、自身のキャリアを切り拓いていきましょう。

まとめ

ロジカルシンキングは就活においてとても役に立つ思考法です。あらゆる場面で活きてくるスキルですので社会人になってからではなく。就活の機会に身につけておくのをオススメします。また社会人が知っておくべき思考法やフレームワークはロジカルシンキングだけではありません。こうした情報を自分から獲得しにいく習慣をつけておくことで、社会人としてのスタートダッシュを決めることができるはずです。

YouTubeで動画も公開中

人事の目線からビジネスにおける思考法の就活における活かし方について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
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