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就活をしているなかで、落ちた選考のフィードバックが欲しいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は実際に落ちてしまった企業にフィードバックを依頼、問い合わせたらどうなるのか、またフィードバックがもらえない場合に行える対策についてお伝えします。

フィードバックの欲しい落選した面接とどう向き合うべきか

就活では誰しもが面接に落ちる経験をします。面接に絶対的な攻略法がない以上、フィードバックが欲しくなるのは当然の心理です。ここからは面接に落ちたときの心理状況や気持ちの切り替え方についてお教えします。

落ちた理由が欲しくなる理由は何か

選考を通過できなかった際、企業に対してどうして落ちてしまったのかを尋ねたくなる心理の背景は、大きく2つあります。1つ目は諦め切りたい、気持ちを切り替えたいという心理です。特に選考に落ちてしまった企業の志望度が高かった場合、ショックも大きいでしょう。落ちた理由がわからず納得感がない状態だと次の選考に進む気力もわいてきません。諦めて次の選考に向かうためにも理由を聞きたくなるのです。2つ目は今後の面接に活かしたいという心理です。面接対策はさまざまな方法で行えますし、情報も溢れています。しかし絶対的な方法はなく、すべての就活生は自分なりの正解を模索する必要があるのです。面接に落ちた理由がわからなければ、改善点が見えてきませんし、その後に控える面接の対策を打つのも困難でしょう。正解を見つけにくい就活だからこそ、少しでも情報が欲しい心理がはたらくのです。

面接に落ちた理由を聞くのはご法度?

選考を通過できなかった企業に対して、フィードバックを依頼する行為はご法度なのでしょうか。結論からいうと禁止事項ではありません。また企業の採用担当や人事もフィードバックが欲しいという気持ちは重々承知しています。ただ人気企業になると、合格者数に対して応募者数は何十倍にものぼり、一人ひとりに回答をするのは困難です。そのような企業に対してフィードバックを求めるのは自由ですが、回答が返ってくる確率はほとんど0に近いのが現実でしょう。もし、一人の学生に対してフィードバックをして、他の学生に回答をしなければ不平等になってしまい企業の信用に傷がつくリスクを抱えます。数百、数千人単位の学生に回答をするのは現実的ではありませんから、フィードバックはもらえないものだと考えておくのが無難でしょう。

面接に落ちた後もすぐに次の面接ができるようにしておく

就活においては、選考のフィードバックはもらえないものと捉え、割り切るのが大切です。フィードバックをもらったところで選考の結果は変わらないので、次の選考に気持ちを向けた方がはるかに効率的だといえるでしょう。とはいっても志望度が高いとどうしても落ち込んでしまい、次に進めない学生もいます。そうならないために、すぐに次の面接ができるようなスケジュールを組んでください。次の選考がないといつまでも落ちてしまった面接を引きずってしまいます。実際他社の面接を受けてしまえば、落ちた面接のことはどんどん忘れていくはずです。戦いの前に次の面接の準備をしておくことで、前に進むしかない状況を作ってしまいましょう。誰しもが面接に落ちる経験をしているのですからそこで立ち止まってしまえば、それだけ周りに遅れをとってしまいます。気持ちを切り替えるのが苦手な方は、そうならないための状況を自ら作っていく姿勢が大切なのです。

フィードバックのもらい方を工夫する

企業によってはフィードバックを行っているケースもありますので、こうした企業の面接を受けるのは有効な方法です。また面接対策の方法は落ちた企業からフィードバックをもらうだけではありません。友人や知人と模擬面接を行うことは有効な面接対策になり得ます。

フィードバックをもらう方法はなくはない

通過できなかった選考のフィードバックは受けられないものとお伝えしましたが、少数であるものの、落ちた理由を回答してくれる企業も存在します。面接のフィードバックをウリにしていたり、面接練習の場として使ってもよいという企業もあったりするので、そうした企業を受ければ次回の選考に活かせる情報が手に入ります。特にスタートアップ企業やベンチャー企業に多くみられるので、こうした企業を自ら探してエントリーするとよいでしょう。スタートアップ企業やベンチャー企業は、何百人もの学生が受けることが少ないため、丁寧に対応してくれる傾向があります。本人が望んだ場合のみ回答してくれるケースもあるので、どうしてもフィードバックが欲しいのであれば依頼してみてはいかがでしょうか。事業内容の興味の有無に関わらずエントリーすることで、今後の面接対策が行えます。

フィードバックを人事以外の人からもらう

面接の良し悪しは、企業に聞かずとも周りの人から教えてもらうこともできます。友人同士で模擬面接を行うのは特に有効な方法です。自分がどのように話しているか、考えをきちんと伝えられているかどうかは周囲の意見をもらわなければわかりません。自分はできていると思っていても案外ギャップがあるものなので、まずは友人から率直に感じたことを教えてもらいましょう。友人との模擬面接がクリアできたら、親、先生など徐々に距離感が遠い人と行ってください。最終的には自分の身の回りからはもっとも遠く世代も違う方に依頼するのが理想です。最終面接に出てくる社長や役員は、年齢はもちろんのこと考え方も違いますし世代間のギャップもあります。そのためなるべく自分とは遠い方と模擬面接をし、フィードバックをもらっておけば、本番にも自信を持って臨むことができるでしょう。

まとめ

面接に落ちると志望度が高い場合は特に不安になってしまい、フィードバックが欲しくなる気持ちも強くなるでしょう。しかし就活はそこで終わりではなく、次の選考に向かって進まなければなりません。フィードバックがもらえる企業を受けたり模擬面接を行ったりすることで、面接対策は十分可能です。気持ちの切り替えを意識しながら、就活を成功させましょう。

YouTubeで動画も公開中

人事の目線から、面接で落ちた理由を聞くことについて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
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