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ESを書く際などには必須情報となる企業の「求める人物像」。自己分析などを通してこの「求める人物像」と重なる自分をアピールしていくことになりますが、ここで発生するのが「求める人物像」に“寄せていく”べきなのか?という問題。自分を偽って「求める人物像」に寄せるべきか、はたまた他のアピール方法があるのか……この記事では、あなたの“個性”をバッチリアピールしつつ、企業の「求める人物像」にも訴えかけるマル秘ポイントをご紹介します!

「求める人物像」は抽象度が高いことを忘れずに!

ESを書く際には必ずチェックする企業の「求める人物像」ですが、自己分析をしっかりやっている人ほど「志望度は高いのに企業の求めている人物像と自分がかけ離れてる…」なんてことがあるはずです。そうなると、ここは自分を偽って企業の「求める人物像」に寄せるべきか、はたまた縁がなかったと思ってエントリーすらやめておくか……究極の選択とも言えます。
 
まず申し上げたいのは、エントリーするか否かはご自身の時間の使い方であるものの、受けたいのであれば間違いなく受けるべきである、ということです。エントリーしてみてダメであればそれは予想の範囲内ですし、そもそも「求める人物像」というものは非常に抽象度が高いもの。もちろん傾向こそありますが、もとい企業の意図をあなたが正しく理解できているとも限りません。あれば、エントリーしてみて、面接なりで相性を見ていけば良いのです。

「合わない」でなく「多様性」と考える

企業が「求める人物像」と自己分析で明らかになった自分の個性、この二つがかけ離れていたとしても、“寄せていく”前に少し見方を変えてみましょう。いくら重なる部分が少なくとも、全く一つも自分の性質と当てはまらないというパターンはほとんどないはずです(むしろそこまで合わないのであれば魅力は感じないはずですが)。また逆も然り、すべてがピッタリ「求める人物像」と重なる人もそういるものではありません。
 
“企業”という組織は、一流であればあるほど“成長”を目指します。「求める人物像」を打ち出してはいるものの、同時に「多様な人材が活躍し、求めている」ともいいます。一見相反するように思えますが、下記のベン図で見ればそうでないことがわかります。「求める人物像」に重なる部分はあなたとその企業にフィットする部分であり、重ならない部分はあなたが企業に提供できる「多様性」、そして新たな価値であることがわかります。

“寄せる”のではなく“違い”を正しく伝えよう

企業も「求める人物像」とピッタリ合えば高評価と考えているわけではありません。自分を偽って“寄せて”アピールすることで、たとえ入社が叶ったとしても企業はその「偽りのあなた」を求めているのであって、いずれ自分の首を絞めることになるのは明白です。「求める人物像」と“違う”ことは大チャンスなのです。変に寄せていこうとせず、“違う”ということを個性や多様性を提供できるチャンスと捉えて正しくアピールしていきましょう。
 
就活界隈では質の悪い小手先のテクニックが出回り、まるで「自分の個性を殺すゲーム」のように感じてしまっている方も少なくありません。そうではなく、自分と他者の“違い”を企業に対して正しくアピールすることがあなたにとっての付加価値となるのです。この部分こそが、本質的に「この人面白いな」、「この人が入社してくれれば新たな挑戦をできるな」、「違いを生み出せるな」と思わせしめる最たるポテンシャルです。ぜひ、自信をもってご自身の個性を企業に伝えていってください。

YouTubeで動画も公開中

企業の「求める人物像」と自身がかけ離れていた時の対処法について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
企業の求める人物像に合わせるのはキケン説