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就活の面接でリーダーシップを発揮した経験を話しても、いまいち伝わらないことがあります。実績が魅力的でないのか、はたまた話し方が良くないのか、正解がわからず困っている学生も多いのではないでしょうか。今回はリーダー経験を面接官に伝えきるための方法をお伝えします。またあらゆる面接で役に立つSTARフレームも合わせてご紹介しますので、確認してみてください。

就活で学生が陥りがちな”結果”という落とし穴

リーダー経験を話してもなかなか評価につながらないと、結果のインパクトが弱いのではないかと考えてしまう学生は多いです。まずはリーダーシップを伝えるために大切な基礎をご紹介します。

リーダーシップに関するエピソードに”実績の凄さ”は関係ない?

そもそもリーダーシップとは「指導力」「統率力」などと表現され、ある目的のためにチームメンバーへはたらきかける力を指します。体育会のキャプテンとしてチームをまとめ勝利へ導いたり、実行委員として学園祭を成功させたりした経験はリーダーシップを発揮したエピソードの代表格でしょう。しかし、このような経験を話しても面接官の反応が芳しくなく、深堀りもされないことがあります。そうした場合面接官が数々のリーダーを見てきており、自分の実績が大したことないと思われているのではないかと、不安に感じる学生もいらっしゃるでしょう。ここで注意して欲しいのは、話している実績の凄さはほとんど関係ないということです。面接官がリーダーシップの有無を確認するために見ているポイントはどこにあるのか次項でご説明しましょう。

面接官が見ているのは結果ではなく”行動様式”

面接官が注目しているのは実績ではなく、その学生がとった行動様式そのものです。行動様式とは、結果を出すために何を考え、何を感じ、実際に何を行ったかどうかから導かれます。面接官の採点対象となるのはこの部分に他なりません。つまりリーダーシップを伝えたいときは、目に見えて凄い結果を出したエピソードを話す必要はないのです。もちろん、面接官のなかには実績の印象だけで通過させてしまう方もいらっしゃいます。しかし選考が進むと実績だけに引っ張られない面接官が出てくるため、行動様式をきちんと伝えるための対策が必要となるでしょう。

面接対策として知っておきたいSTARフレームとは?

面接において自身の経験をきちんと伝えるためには、STARフレームを理解しておきましょう。そもそも面接官は、自分のことをまったく知らない赤の他人です。学生に対する予備知識をほとんど持ち合わせていない状況ですので、初対面の人にも伝わる方法を身につけなければいけません。そこで有効なのがSTARフレームです。STARは「Situation:状況」「Target:目的」「Action:行動」「Result:結果」の頭文字をとっています。この4つの視点で情報を整理すると自然と自身の行動様式や考え方が伝わりやすくなるのです。これまでのお話から面接官が重要視しているのはActionであり、Resultではないことはすでにご理解いただけるでしょう。

リーダーシップが伝わらない時の対処法

STARフレームを用いれば、面接において自身の経験をわかりやすく伝えることができます。しかし、リーダーシップという能力は「Situation」に大きく依存する能力です。ここからは、リーダシップをより効果的に伝える方法をお教えいたします。

リーダーシップはなぜSituationに依存するのか

就活において自身の能力をアピールする場合、「芸術的な才能がある」「体力に自信がある」ことを推したければ、自分自身とどれだけ向き合ったかどうかを伝える必要があるでしょう。一方でリーダーシップは、周囲に好影響を与える行動をどれだけ取れていたのかがポイントとなります。つまり、リーダーシップを発揮する場面には必ず他者の存在があり、どのような人が周りにいたかどうかでActionの凄みも変わってくるのです。STARフレームを用いて目的に対して自分がどのような行動を取ったかどうかをわかりやすくするのはもちろんですが、リーダーシップの場合はSituationにも具体性を持たせましょう。

リーダーシップを伝える際に大切なSituationの具体例

たとえば学生のAさんとBさんがそれぞれのグループで世界一周旅行を敢行したとしましょう。AさんもBさんも旅程を組んで予算管理をするなどリーダーとしての役割を果たし、メンバー全員が無事に帰国しました。予算も範囲内に収まり結果的に大満足だったと仮定します。しかしSituationを詳細に見ていくとAさんは大学の仲良しグループの5名で旅行していたのに対し、Bさんはボランティアで訪れたアフリカで出会った60歳のガーナ人女性、大学で募集をかけて集まった中国人、留学時のホームステイ先の子ども、同じクラスのインド人と一緒に世界一周を達成していました。この状況下ではAさんに比べてBさんの方が、深掘りしたくなる内容なのは明白でしょう。つまり、リーダーシップという能力はSituationが複雑であればあるほど、発揮するための難易度も上がり行動様式の見え方も大きく変わるのです。自身のリーダーシップを伝えたいときは、ActionはもちろんですがSituationを紐解くことを意識しましょう。

まとめ

リーダーシップは行動様式だけではなく、そのときの状況の複雑性も影響する能力です。そのため相手にSituationを理解させたうえで、面接を進められるように意識しましょう。こうした対策ができていれば実績にインパクトがあるかどうかは問題ではありません。ResultではなくAction、リーダーシップの場合はさらにSituationを大切にしておけば、どのような面接でも攻略できるはずです。

YouTubeで動画も公開中

面接でリーダーシップについてうまく伝えられない学生に向けて、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
【面接で使える!】リーダー経験の話し方を就活のプロがご紹介!