ページ上部バナー

就活のESや面接において、リーダーシップを発揮した経験を問われることはよくあります。しかし、厳しい選考の中で自分の経験に自信が持てず、周りと比べたときに大きな結果を残せていないストーリーは避けるべきか……と悩まれる方も多いのではないでしょうか。今回は、どんな“リーダーシップ経験”も飛躍的によくなる方法をご紹介します。

まずはSTARフレームを意識しよう!

リーダー経験を話す場合では、社会人である面接官から見れば学生時分の経験など大したものではないと受け取られているのではないか……と不安になり、誰しもがすごいと思うような結果を残せているわけでもなければ話さない方がいいのではないかと考えてしまいがちです。
 
まず結論として、「結果の大きさは全く関係ない」といえます。これを裏付ける理由をご説明するために、STARフレームをご紹介します。STARフレームとは、「Situation:状況」「Target:目的」「Action:行動」「Result:結果」の頭文字をとったもので、面接官のような自分と世代や環境が全く違ううえ、初対面である相手に自分の話がより正確に伝わるようになるためのフレームワークです。
 
「どのような状況で、どのような目的をもって、どのような行動を起こしたことで、どのような結果を得られたか」この4つをしっかりと満たすことでご自身の伝えたいことが面接官に正しく伝わったり、4つのうちの構成をコントロールすることで面接官が知りたい情報をより強調することができるようになります。

「結果」は問題ではない!大切なのは「行動」

周囲が有名サークルや強豪部活などで大きな「結果」を出したことを強調していると、自分も張り合ってそうしなければならないと錯覚してしましますが、選考においてリーダーシップを見るとき「結果」の大小はほとんど見られていません。重要視されているのはあなたがどのような「行動(様式)」を持っているかです。
 
例えば、リーダーとしてコンテストで金賞を受賞したという結果を持っていたとしても、面接官が知りたいのはその「結果」ではなく、それを受賞するためどのような「状況」において、どのような「目標」で、どのような「行動」をとったかなのです。特にどのような「行動」を取ったかが最重要であり、採点対象となります。リーダーシップというテーマの場合、周囲に対して能動的にいかに好影響を与えることができるかを見られているためです。
 
もっとも、特に若い面接官は選考を行うための特殊な訓練を積んでいることはほとんどいないため、「結果」のインパクトで選考を通してしまう場合もよくあります。しかし最終面接に進むにつれて「行動」を見抜かれるようになり、「結果」に引っ張られることなく「行動」がしっかり伝えられていない人は落とされてしまいます。

「行動」を正しく伝えるためにには「状況」がカギ

ただ、「行動」が最も重要なものの、どのような「状況」でそれが起こったのかによって「行動」の重みは大きく変わってしまいます。リーダーシップは自身を取り巻く人々との関係値のなかで発揮される能力であり、どのような「状況」、人間関係であったかを明確にしていなければ「行動」の優位性が正しく表現できないのです。
 
「多国籍かつ年齢もバラバラな5人グループで世界一周の旅をした」Aさんを例に挙げて説明すると、「世界の文化を学ぶために(目的)、リーダーとして皆の意見をとりまとめ(行動)、予算を抑えつつ効率よく旅を運営できた(結果)」というSTARのうちのTARがしっかり伝えられていたとしても、「多国籍かつ年齢もバラバラな5人組」だったという「状況」を伝えるか否かで面接官への印象や興味の引き具合は大きく変わってくることが分かると思います。その状況が「親しい同期5人組」であればまったく印象は違うでしょう。せっかく良いエピソードを持っていたとしても、みすみす平凡な印象を与えないためにも「状況」を伝えることを忘れないようにしましょう。

まとめ

リーダーシップが上手く伝わらないと感じたときは次の2点に当てはまっていないかをチェックしてみてください。
①そもそも「行動」が取れているストーリーではない。
②「行動」は取れているものの、「状況」が伝わっていない。

今回ご紹介したSTARフレームを使いこなして、素晴らしいリーダーシップ経験を面接官に伝えてくださいね。

YouTubeで動画も公開中

リーダーシップ経験の回答を飛躍的に良くする方法について、元P&Gジャパン採用/研修統括マネージャーのレクミーおじさんが詳しく解説している動画はYouTubeでも視聴できます。記事には載せきれなかった貴重な話も聞けるので、ぜひレクミーチャンネルもチェックしてみてください。
【面接で使える!】リーダー経験の話し方を就活のプロがご紹介!