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ハウスエージェンシーを分析
ハウスエージェンシーを分析

広告業界に関心のある人は、ハウスエージェンシーと呼ばれる広告会社について聞いたあるのではないでしょうか。ハウスエージェンシーは広告業界のなかでも、安定とワークライフバランスに定評があります。「広告業界で働きたいけれどハード過ぎるのは嫌だ」という人には向いているかもしれません。ぜひこの記事で、ハウスエージェンシーの理解を深めてください。

ハウスエージェンシーとは

広告会社の中でもハウスエージェンシーとはどのような会社なのか説明します。

ハウスエージェンシーの定義

「企業の広告部門が独立して分社化したもの」として理解するとわかりやすいです。大きな特徴は、親会社や特定の関連事業会社の広告を独占的に担当できることです。しかし、近年ではコンペに敗れてしまうなど必ずしも親会社の広告を受注できない場合もあるようです。そのため、各社は他社の案件も積極的に扱うようになり、総合広告代理店になりつつある企業も多いです。

独立系広告代理店との違い

ハウスエージェンシーと独立系広告代理店の明確な違いは、親会社の資本が入っているかどうかです。独立系広告代理店とは、資本元として親会社を持たずに独立している広告会社のことです。その代表格として電通や博報堂が挙げられます。親会社からの案件が存在しないため、多種多様な業界を相手に仕事ができます。最近は自己資本を継続できない独立
系広告代理店も増えてきており、外資系広告代理店に頼る動きも見られます。

特定メディア系広告代理店との違い

ハウスエージェンシーと特定メディア系広告代理店の違いは、親会社がメディアを持っているかどうかです。特定メディア系広告代理店とは、特定のメディアを持つ企業が親会社の広告会社のことです。その代表格として、朝日新聞が親会社の朝日広告社や日本経済新聞が親会社の日本経済社が挙げられます。親会社のメディアを優先的に使えるのが強みです。全体的な流れとして特定メディア系広告代理店は減少傾向にありますが、地方では大きな影響力を持っているようです。

ハウスエージェンシーの特徴

ここでは、ハウスエージェンシーのメリットとデメリットについてご紹介します。

ワークライフバランスが良い

タフなイメージのある広告業界において、ハウスエージェンシーは比較的ゆったりとした社風の会社が多いようです。親会社がいるため、クライアントを獲得するためのコンペの数も少なく、ハードワークになりづらいようです。また、大企業が親会社ということで手厚い福利厚生を期待できます。

成長環境は劣る

特定の企業の案件を扱うことが多く、多様な業界との仕事はしづらい傾向があります。また、コンペなどで競争環境に身を置く経験も少なくなりがちで、戦略立案やプロモーションのノウハウを培いづらいです。親会社から案件がおりてくる安定した環境に甘んじることなく、意識を高く持って仕事に取り組む必要があるでしょう。

代表的なハウスエージェンシー

世の中には鉄道会社・メーカー・IT企業などをそれぞれ親会社に持つハウスエージェンシーがたくさんあります。なかでも、代表格の3社をご紹介します。

JR東日本企画

「jeki」でお馴染みのJR東日本企画は、JR東日本を親会社に持つ広告代理店です。電車や駅の中の広告枠はもちろん、アニメや映画、地方創生などビジネスの幅が広いです。総合広告代理店になりつつあるハウスエージェンシーの一番手です。

東急エージェンシー

東急エージェンシーは、東急電鉄を親会社に持つ広告代理店です。長年ハウスエージェンシーのトップをひた走ってきました。一般企業へのアプローチにも以前から積極的でした。

NTTアド

NTTグループの広告代理店です。デジタル分野を強みにビジネスを展開しています。最近は一般企業を対象としたビジネス展開にも積極的です。

自分に合った広告代理店を目指そう

ハウスエージェンシーでは恵まれた環境のなか、広告ビジネスに取り組めます。しかしその環境に甘んじることなく、仕事に取り組むことがなにより大切です。今回の記事で紹介したように広告業界には様々な種類の企業があるので、自分にあったタイプの会社を見つけましょう。広告業界の仕事内容や業界動向、就活事情については以下の記事を参考にしてください。
広告業界の仕事内容・将来の展望・就活事情をご紹介