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ノンバーバルコミュニケーション
ノンバーバルコミュニケーション

内定を得るために避けて通れないのが面接です。実際、みなさんは面接ではどのポイントに意識を傾けていますか?ガクチカの内容や志望動機はもちろん大切な要素ですが、それらの要素で他の学生と差別化できている人はごくわずかです。今回は他の学生と比べて武器がないという人のためにノンバーバルコミュニケーションの方法をご紹介します。それだけで、あなたの就活はガラリと変わります。

実際、就活で無双できる就活強者は一部にとどまる

あなたは「あ、この人就活無双するだろうな」という人に出会ったことはありませんか。実際にレクミーの就活体験談を見てみると、難関企業の内定を獲得している学生には学生起業・体育会・留学経験・理系学生などの属性を持つ学生が多く見られます。確かに、これらの属性を一つでも持っていると非常に強いです。複数持っているならなおさらです。
しかし、あなたの周りの先輩を見てみると、この属性に当てはまらないのに大手企業の内定を勝ち取った人もいるかと思います。このような学生に共通する強みとは何でしょうか?

武器のない学生よ、ノンバーバルを磨くのだ!

面接を優位に進める方法として、「ノンバーバルコミュニケーション」を磨くことが挙げられます。

一度は耳にする、「メラビアンの法則」

ノンバーバルという言葉が生まれた背景として、アルバート・メラビアンの有名すぎる実験が挙げられます。この実験は、コミュニケーションにおいて受け手は「言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%」の割合で反応しているという事実を示しました。これを就活での面接に置き換えるとすると、話しの内容よりも服装や表情、話し方などの非言語(ノンバーバル)コミュニケーションが大事になってくるという結論になります。

無理して明るく振る舞う必要はない

最初に断っておくと、これは必ずしもテンションを上げて、いつもの自分と違う自分を演じよう!というわけではありません。そもそもそんなことを続けていては精神が摩耗しますし、仮に内定を貰ったとしても入社後にギャップを感じてしまうことになります。ノンバーバルコミュニケーションとは、あくまでいつものあなたをより魅力的に演出するツールなのです。

ノンバーバルを要素分解してみよう

では、具体的にはどのようなことを意識すればいいのでしょうか。メラビアンの法則における視覚情報・聴覚情報に分けて解説しますが、要素は多岐にわたるので、慣れてくるまではコミュニケーションに与える影響度が高く、着手しやすい視覚情報の要素を一つずつ改善していくことをおすすめします。

視覚情報(髪、服装、姿勢、表情)

視覚情報としては、髪・服装・姿勢・表情が挙げられます。
髪は、男性の場合は快活な印象を与える、おでこを出したベリーショート、女性の場合は前髪を眉毛の上当たりで横に長し、後ろは地味な色のヘアゴムで結びましょう。
詳しくはこちら
就活での好ましい髪型・髪色
服装の定期的なメンテナンスも大切です。スーツは毎回ブラッシングでほこりを取り、霧吹きをかけた後にハンガーにかけることでシワを取りましょう。また、大切な面接の前には布を当てながらアイロンをかけることをおすすめします。
革靴は筆者の場合はブラッシングでほこりを落とした後、靴磨き用のスポンジで磨くだけでしたが、お手軽にきれいに見せることができるのでお勧めです。日々のメンテナンスを大切にしましょう。
面接中の姿勢は、背中に一本の棒が入っているイメージで背筋を伸ばし、顎を引くだけでも見栄えが大幅に改善されます。手の置く位置などもマナーが存在するようですが、そこまで意識しすぎると体が硬くなってしまうので筆者は特に意識していませんでした。とにかく背筋を伸ばすことだけを意識すれば大丈夫です。
話すときの表情は、面接官が軽い口調で話しかけてきたときなど、空気が少し緩んだ時には笑顔を、自信の挫折経験を話しているときなど、シリアスな雰囲気の場面では目力強めの真顔を意識するなど、場面に合わせて使い分けると相手を引き込むことができるでしょう。
また、目線は常に相手の目の奥を見るか、恥ずかしい場合は眉間を見つめるといいです。面接官が複数人の場合はバランスよく目線を配ることも忘れずに。

聴覚情報(声の大きさ・抑揚・スピード)

面接での声の出し方を変えるだけで、受け手の印象は大きく異なります。視覚情報よりも少しテクニカルで、練習を必要とするのが特徴です。
声の大きさは、とにかくハキハキ、大きければOK!というわけではありません。あくまで面接はコミュニケーションです。相手の声が大きすぎて、会話中に居心地の悪さを感じた経験があるでしょう。理想としては、相手の声の大きさよりも少し大きく、かつ広い室内でもしっかりと相手に声が届く程度のボリュームを意識しましょう。
抑揚も話す上で大切な要素です。ただでさえ多くの学生の話を聞いている面接官に、ずっと一定調子のトークを聞かせても響かないことは想像に難くありません。
基本的には、話し始めは高いトーンで話し、そこから話しが終わりに向かうにつれ徐々にトーンを下げていくイメージです。ただし、例外としてガクチカにおける成功の部分など、特にアピールしたい部分は再度高いトーンで話すようにすると、相手に伝わりやすいです。
本選考の面接という緊張感が高まる場面では、殆どの人が話すスピードが速くなる傾向がみられます。話すスピードが速いと、面接官に「自信が無いのではないか」とマイナスの評価を受けてしまうリスクが高まります。そのため、「ちょっとゆっくりすぎるかな?」と自分が思うくらいのスピードで大丈夫です。余りにも緊張が高まってしまう場合は、一度深呼吸を挟みましょう。

ノンバーバルの練習方法

視覚情報:模擬面接の様子を動画で撮ってもらう

表情や姿勢などの自分の目では確認しづらい要素については、友達に頼むなどして模擬面接中の動画を撮ってもらい、その上で確認すると良いでしょう。自分の話している姿を見ることには少し抵抗を覚えるかもしれませんが、立ち振る舞いが劇的に改善されるので是非取り組んでみて下さい。

聴覚情報:面接をボイスレコーダーで録音する

聴覚情報は、模擬面接の場合は動画でももちろんいいのですが、本番での話し方の方がサンプルとしては重要です。そのため、企業の面接に臨む際にはスマホの録音アプリを起動してから挑みましょう。ボイスレコーダーを持っている場合は、そちらの方が音質がいいのでベターです。面接での会話は、無断でSNSなどで公開しない限りは、法的には問題ありません。録音した音声を聞き直し、話し方を改善していきましょう。

ノンバーバルコミュニケーションは、「フツウの学生」こそ身につけるべき

ガクチカで他の学生と大きく差別化することが難しい場合は、上述のようなノンバーバルコミュニケーションを徹底して磨いていきましょう。もちろん一朝一夕で身に付くものではありませんが、身につけたら大きな武器になるでしょう。頑張ってください!