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お気楽就活のススメ
お気楽就活のススメ

なんとなく学生時代を過ごしてきても、いざ就活が始まると「この企業でやりたいことは何ですか?」など、将来の目標・夢を聞かれることは多々あります。その時に、「自分は目標なんて何もない、社会に出たくない」と考えてしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、将来の目標が見当たらず、やる気をなくして就活留年までしてしまった筆者が、就活を終えて将来の夢について気付いたことをご紹介します。参考にして頂けましたら幸いです。

「自分は何者にもなれない」。完全に迷子になった一回目の就活

筆者は就活留年をしたため二回就活を経験しましたが、就活を終えた今思うのは、「一回目の就活は完全に自分を見失っていたな」ということです。どのような就活だったのか、実体験を交えてお話しします。

幼馴染の夢を追う姿にコンプレックスを感じた

筆者には幼稚園の頃から仲良くしている幼馴染がいました。彼は中学時代からあるものに熱中するようになり、筆者が就活シーズンを迎えたときには、その分野の大きな大会でも結果を残すレベルにまでなっていました。「将来はこれで食べていく」と生き生きと語るその姿を見て、変化のない毎日を過ごしながら、なんとなく就活をしている自分がどんどん惨めに感じるようになりました。

何のために社会に出るか、分からなくなった

「自分は会社に入ったらこれをやりたい!」というものが見つからないまま、就職活動は進んでいきました。三月が近づいてくるたび、「何故社会に出るのか」「なんとなく就活を進めても幸せな生活を送れないのではないか」という考えで頭がいっぱいになりました。また、当時のツイッターでは大企業を蔑み、フリーランスの生活を崇拝する流れが強かったこともあり、流されやすい筆者は就活に対するモチベーションを失い、内定も一つもなかったことから就職留年をしてしまいました。

気持ちを切り替えて臨んだ、二回目の就活

就職留年という事態になってからは、「これはただの甘えだ、このままでは自分はダメになる」と思い、なんとか大手企業の内定を頂くことができました。

考える前に行動してみると、意外な発見がある

二回目の就活で気付いたことは、月並みですが「とりあえず行動に移してみると、何か発見が得られることがある」ということです。ダメ元で応募した夏インターンに奇跡的に通り、マーケティングについて深く学ぶことができたり、ある説明会に興味本位で参加したら、今まで知らなかったような面白い会社に出会えたりと、「社会勉強をする」という軽いスタンスで就活を捉えると、視野が広がって就活に対するモチベーションを高く保つことができました。

将来の夢を持っている人なんてごくわずか

就活を終えた後、インターンなどで仲良くなった同期と就活について腹を割って話してみると、誰もがうらやむ難関企業に内定した人でも「なんとなく興味があって、受けてみたら受かったからそこに決めた」という人が意外に多いことに気付きました。その時、筆者は正直安堵感を覚えました。「難関企業に合格するようなエリートは、さぞかし将来のビジョンが明確な人ばかりなのだろう」と思っていたからです。一回目の就活では就活を重くとらえすぎていたことに気付いたのもこの時です。

等身大の自分で、就活への向き合い方を考えよう

かつての筆者と同じように、就活を深刻に考えすぎている方は、もう少し肩の力を抜いて就活に取り組んでほしいと思います。その時に理解してほしいポイントは二つあります。

モチベーションは俗物的なものでも構わない

まず一つは、就活は何か高尚なビジョンがないと受からないというものでは無いということです。もちろん、実際のESや面接では多少の方便は必要になります。しかし、その企業を受けたい本当の志望理由は「年収が高いから」「合コンでモテそうだから」「ホワイトだから」など、俗っぽいものでも全く構わないということです。「本当に世の中に立ちたい!」と考えて就活をしている人なんてほとんどいません。自分の欲望を素直に肯定してあげることで、気分は軽くなると思います。

周りの人間と比べない

難しいことではありますが、周囲の就活生と自分を不必要に比べないということも大切です。就活ではどうしてもアピール勝負になるので、みんな自分のことを少しでも良く見せようと必死になってしまいがちです。そのような「盛った姿」をそのままその人の真の実力として考えてしまうと、いくらポジティブな人でも劣等感を感じてしまうと思います。大丈夫、みんなまだ社会経験のない大学生なんです。比べすぎるのはやめましょう。

やりたいことがなくても大丈夫。行動してみたらきっと何かが起こる

「就活をしていても、やりたいことなんて見つからない!」という方も安心してください。社会に出てもいないの段階で、ビジョンを明確化することはとても難しいからです。この記事を見てくださった就活生の方は、無理をしすぎず、自分の欲望と良く向き合って就活に取り組んでいただけたらと思います。