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圧迫面接の実態と対処法
圧迫面接の実態と対処法

就活生なら一度は恐れる「圧迫面接」。コンプライアンス的にもそういった面接は無くなっている風潮にありますが、未だに学生に高圧的な態度を取る面接官が多いのもまた事実です。圧迫されたときに、委縮してしまい上手く話せず落選してしまっては意味がありません。今回は圧迫面接をされても動揺せず、対処する方法を考察していきます。

圧迫面接って?

就活で必ず行われる「面接」において、怖い面接官に当たった経験はあるでしょうか。鋭い目つきや年次の高さに委縮してしまうなど色々な理由がありますが、面接官が「意図的に」学生に圧をかけることを「圧迫面接」と言います。上手く話せず落選してしまったという学生も多いのではないでしょうか。

圧迫面接をする理由

学生に悪い影響を与えるように思える圧迫面接ですが、企業にとってどんなメリットがあるのでしょうか。企業が学生の何を見たいのか考えてみましょう。

ストレス耐性

圧迫面接を行うことで学生の「ストレス耐性」を見ている企業は多いです。働いていると、取引先からクレームを言われたり高圧的な態度を取られるなんてことはよくあることです。ストレス耐性がない人はそういう場面で感情的になってしまい、関係を壊してしまうなんてことも。そこで、学生が企業の看板を背負うほどのストレス耐性があるかどうかを見ているのです。

頭の回転

圧迫面接で学生の「頭の回転」を見ているという企業もあります。働いていて分からないことがあった時に全く対応できない学生より、臨機応変で気が利く学生を採用したいと企業側も考えます。ガクチカや志望動機などの準備可能な質問と違って、想定外の事態に直面したときにどのような対応をするのかを見ていると言えるでしょう。

圧迫の実態と対処法

では、圧迫面接のリアルに迫っていきましょう。筆者の実体験をもとに、その実態と対処法を考察していきましょう。

不機嫌面接官

だいたいの圧迫面接官はこれです。とにかく態度が悪いです。明らかに不機嫌だと分かります。筆者は土曜日の朝イチの面接で「はあ、学生が来たかぁ~」と言われた経験があります。これはもはや学生には微塵も関係ありません。単純に疲れているだけでしょう。筆者は「お忙しい中ありがとうございます!元気に頑張ります!」と明るく振舞ったら「ありがとう元気出たわ~」と言ってもらえてことがあります。とにかく面接官の気持ちを考えてみましょう。

深掘り面接官

何を答えても「なんで?」や「それで?」と聞いてくる面接官がいます。通称「なんでbot」に筆者も出会った事がありますが、大体の場合は学生の本質を引き出そうとしています。「よく聞くような話だな」「この学生が言っていることって本当かな?」と面接官が思ったら深掘りしてくるでしょう。決して怒っているわけではなく、手掛かりがなく困っていることが大半なので、面接官に広げてもらえるような話をしましょう。

メリット面接官

されたら一番困る質問が「あなたを採用するメリットは?」です。筆者はある企業の最終面接で質問されたことがあります。筆者は「周囲に訴求するような熱意を持っているので、社内の雰囲気を良い方向に導けると思います。いや、必ず導きます!」と答えてみたところ元気な姿勢を評価してもらえました。面接官が自分に抱いている印象と一致すればバッチリなので、自己分析がしっかりできていれば自分の長所とそのメリットを答えるだけで大丈夫です。

批評家面接官

「うーん、理解できないなあ。。。」や「あなたは、うちに向いていないよ。」などと言う面接官がいます。圧迫されがちな筆者はもちろん遭遇しています。こういうことを言われた時は、面接官は圧迫しているわけではなく単純に「納得できていない」だけでしょう。自分の話していることに整合性が無い時や、会社と合っていないと思われた時に言われることがほとんどです。志望度が高い企業だったらどれだけマッチしているのかしっかりアピールして納得してもらいましょう!本当に合っていない企業もあるので、もし言われても気にしないようにしましょう。

これって圧迫かも?と思ったら

いざ面接の時に「もしかして圧迫面接?」と思う場面もあるかもしれません。そんな時の3箇条をご紹介します。

ポジティブに答える

何よりネガティブな気持ちを出さないことが大事です。ストレス耐性がない学生だと思われたらほとんど不採用になると思います。圧迫されてもめげずにポジティブに答えれば「この学生は常に前向きで良いな」と思ってもらえるでしょう。

面接官の気持ちになる

圧迫されても平常心を保つために筆者が使っていたのが「面接官の気持ちになる」ことです。なんで圧迫しているのだろうと考えれば、自ずと面接官の心情が掴めてくるはずです。面接官の求めていることが分かれば、あとはそれに応えていくだけです。「怖い」と考えるよりも「なんで圧迫しているのかな」と考えてみて下さい。

本心で話す

想定していない時に圧迫されたら「本心で話す」ことを意識してみましょう。何より学生の本質を探ろうとしているので、こちらが変に構える必要はありません。圧迫面接に対して本心で答えた結果落選してしまっても、その会社は自分に合っていなかったと素直に切り替えましょう。

例題で練習しよう

圧迫面接も言い換えれば「突飛な質問」のひとつです。想定がものを言う場面もあるので練習するに越したことはありません。何問か例題で練習してみましょう。

「不採用だったらどうしますか?」

これは答えづらいですよね。嫌ですと言ってもしつこく思われてしまうし、素直に諦めると言っても根性のない学生だと思われてしまいそうですよね。これの答え方はひとつです。「働きたいという熱意」と「反省して次に活かそうという姿勢」を見せましょう。筆者が思う理想形は「御社が第一志望なのでとてもがっかりします。諦めることもできないと思うので、可能であれば不採用理由をお伺いしてもう一度自分を見つめなおし、再度チャンスをいただきたいです。」です。回答が思いつかなければ是非使ってみて下さい。

「採用してもすぐに辞めちゃうんじゃない?」

このパターンは「熱意」や「キャリアプラン」を問われていることが多いでしょう。「自分がその企業でやってみたい事業」と「どんな社会人になりたいのか」を話しましょう。そのうえで御社しか無いということをアツく伝えることができれば、志望度が高い学生だと思ってもらえるでしょう。こればかりは自己分析が大事なので、怠らないようにしましょう。

「他に既に落ちた企業はある?」

一見選考状況を聞いているようで、これには意外な落とし穴があります。必ず注意してほしいことが「正直に答えすぎない」ということです。特に同業他社の選考状況についてです。もし同業他社に落選したと言った場合「うちに入ってくれる可能性が高い」と思ってもらえるか「うちにも向いていないんじゃないのかな」と思われるのか、どちらでしょうか。学生を見定めるのが難しいときに他社の選考状況を聞くことがある、と面接官経験がある方に言われたことがあります。悪い印象を与えることもあるので、正直に話しすぎる必要はありません。

圧迫面接は心の持ちよう

企業も貴重な時間を割いてまで闇雲に圧迫面接をしているわけではありません。学生の本質を知りたい時や、話のタネが欲しい時に高圧的な態度を取るだけです。怖がる前に、面接官が何を求めているのか一度考えてみましょう。そうしたらあなたも余裕を持って対応できるに違いありません。圧迫に屈せず、器の大きさを見せつけてやりましょう!