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「印象に残る就活生」になるために
「印象に残る就活生」になるために

対策しているのに、なぜか落選してしまう。これは就活で誰もが通る道です。そんなときに考えてほしいのが「自分は企業の印象に残っているのか」ということです。就活本や就活サイトでいくら対策しても、他の就活生と差を出すのは難しいものです。志望する企業から内定をもらうために、人事や面接官の印象に残ることは欠かせません。他の学生との差別化について徹底的に分析します。

自分の属性を理解する

まず、企業から見るとあなたはどんな学生でしょうか。「インターン、留学、ボランティア、体育会、サークル、アルバイト」など学生のジャンルは様々です。採用する人材に多様性を求める企業がほとんどです。よって、自分の競争相手はエントリーしている学生全員ではありません。「自分と同じ属性の学生」が自分のライバルです。「自分がどの属性として企業から見られているのか」考えることは、他の学生との差別化を図る最初の一歩です。

雰囲気

意識するだけで変えられるのが雰囲気です。コミュニケーションをとる時の態度や姿勢ひとつで印象は大きく変わります。服装や話し方を意識して「なんとなくいい学生だな」と思わせましょう。

服装

就活の時は真っ黒のリクルートスーツに身を包み、黒いビジネスバッグを持つ人が大半でしょう。一般的には、ネクタイでしか個性を表現できないとされています。企業が服装を指定する場合もあるので一概には言い切れませんが、常識の範囲内であれば紺色やグレーのスーツでもビジネスリュックでも、もはや私服でも全く問題ありません。広告業界などは私服で面接に来る人の方が多いですし、銀行はガチガチのリクルートスーツしかいません。企業によって指定がある場合が多いので、その中でも少しハズした恰好をすれば企業の人に覚えてもらいやすいでしょう。

相手の目を見る

「会話をするときは常に相手の目を見る」これは就活期によく言われることです。しかし、実際にこれをできている学生は少ないです。相手の目や表情を見た方が、自分の話に納得してもらえているのか、話のどこに疑問を持ったのか、など繊細に分かります。限りある面接時間の中で自分の考えをしっかり伝えるために、常に相手の目を見るようにしましょう。

はきはきと話す

「面接でははきはきと話す」ことも就活の基本です。これは相手に考えを正確に伝えることはもちろん、堂々としている印象を与えるためにも非常に重要です。はきはきと自信満々に話せば、話にさらに説得力が増すでしょう。声のボリュームを大きくするのではなく、ハッキリと話すようにしましょう。

企業に合わせてキャラ変

フランクな雰囲気で面接を行う企業もあれば、圧迫気味に面接する企業もあります。そこで、大事なことが「企業によってキャラを変えること」です。同じ業界だから同じ志望動機を用意するのは賢明ではありません。業界は同じでも社風は異なることがほとんどです。OB訪問や説明会などで感じた企業の雰囲気に合わせて面接に臨めば「この学生うちの社員っぽいな。」と思ってもらえるでしょう。

エントリシート

エントリーシートは主に文字でのコミュニケーションなので、差別化が難しいです。目に留まるエントリーシートを書くには、書式や言い回しを工夫しましょう。

書式を工夫する

ただ文章を繋げるのではなく、論理をつなげながら書式で工夫しましょう。特に「」【】の記号は強弱をつけるうえでとても使いやすく、エントリーシートの結論やまとめに使いましょう。例えば以下の通りです。
設問:学生時代頑張ったことは何ですか。
【居酒屋アルバイトでの新たな取り組み】私は2年間居酒屋のアルバイトリーダーを務めており、就任当初は集客率が前年の60%にまで落ちていました。この客足の低下を「特徴のないメニュー」にあると考え、地域の社会人層をターゲットに据え、地元の農産物を使ったご当地限定のメニューを作成しました。それを店頭で販売することで注目度を高め、集客率の向上を図りました。その結果、客足は右肩上がりに増えて2年後には「就任当初の200%の集客率」を達成しました。この経験から「自ら考えること」と「実行すること」の重要性を学びました。御社の企画開発業務でこの経験を活かしたいと考えています。
このように文章に強弱をつけることで、強調したいことをハッキリしましょう。

言い回しを変える

書式だけでなく、文章の表現も工夫してみましょう。例えば「頑張りました」という表現一つとっても、他にも「努力しました」「注力しました」「尽力しました」「一生懸命取り組みました」など色々な言い方があります。このように言い回しを工夫することで、エントリーシートで個性を表現しましょう。

自己紹介

自己紹介は面接官との最初の会話です。自己紹介で気になることがあれば面接官は質問してくれるでしょう。型にはまらず自由に話すことができるので、以下のポイントを意識して自己紹介を作ってみましょう。

質問のフックを散りばめる

何と言っても大事なことは「大事なことを言い切らない」ことです。自分の強みをアピールしたいのであれば、面接官に「あなたの強みは何ですか?」と聞いてもらえればいいのです。自分から言うのもありですが、面接官の興味を引き立たせることはとても重要です。このように①自分が最も伝えたいこと②それを答えるために面接官にどんな質問をさせるのか③その質問をさせるために何を話すのか、を考えるようにしましょう。面接官の質問を自分からコントロールできれば、より話しやすくなると思います。

「~と覚えて下さい。」

筆者が使っていたのが「本日、私のことは○○な人と覚えて頂ければ幸いです。」と最初に言ってしまうやり方です。こういった話し方をすると、ほとんどの面接官が「○○な人ってどういうことですか?何かエピソードはありますか?」と聞いてくれました。話し方によっては悪い印象になってしまうこともあるので、フランクな雰囲気の時に使うようにしましょう。

志望動機

集団面接で隣の学生と自分の志望動機が似ていた、なんて場面があるかもしれません。他の学生と同じような志望動機であっても、エピソードでの差別化は可能です。加えて、就活の軸での差別化も可能です。詳しく考察していきましょう。

オリジナルエピソードを用意する

最終的な結論は同じであっても、それに至るまでの切り口は自由です。つまり、同じ志望動機でもそれを形成した経験は人それぞれです。「日本の技術を世界に発信したいから」という志望動機なら、「留学先で日本製品が重宝されていた経験」や「海外旅行で現地の環境が悪く不憫な思いをした経験」などたくさんあるでしょう。自分の原体験に基づいた志望動機は説得力が強く、面接官にも納得してもらえるので、自分の個性を発揮できます。

「就活の軸」で強弱を付ける

志望動機と並列して「就活の軸」を求められる場面は多いでしょう。それを答えるうえでまず想定するべき質問は「それってうちの企業じゃなくてもよくない?」です。そこで、就活の軸をいくつか用意して「これらの就活軸を重ねたときに当てはまるのは御社しかありません。」という答え方があります。これを答えるうえでも、ただ淡白に就活の軸を羅列するのではなく特に強調するものをあらかじめ決めておきましょう。その企業に最も当てはまる軸を強調すれば間違いなく面接官の印象に残るでしょう。

その他の受け答え

自己紹介や志望動機などの「必ず答えるもの」以外に、想定していなかった質問が飛んで来ることもあるでしょう。そんな時でも面接官の印象に残るための考え方をご紹介します。

面接官の予想は?

面接官は多くの学生の話を聞いているので、学生に質問するときは「この学生だったらこう言うんじゃないかな」とある程度こちらの回答を予想しています。そこで面接官の想定外の回答をすれば、印象に残ることは間違いありません。例えば「サークル活動での学びは何ですか?」という質問に対して「主体性」や「協調性」を答える話し方はよくあります。そこで「新たな常識を創ることの大変さ」などと答えれば面接官も「何それ?!」と興味を持ってくれるでしょう。このように、面接官の予想を裏切るような回答は印象に残りますよ。

どんな話も志望動機に

想定しようがない突飛な質問をされる場面もあると思います。面接官は学生の思考プロセスを探ろうとしています。そういったときは「10秒だけお時間いただいてもよろしいですか?」と時間稼ぎをしても良いので、志望動機に繋げてみてください。
例えば、商社の面接で「あなたを文房具にたとえると何ですか?」と聞かれたとします。商社の志望動機が「間に入ることで様々な商材の付加価値を高めたい」だとしたら「蛍光ペンです。文章を読むうえで必ずしも使う必要はない蛍光ペンですが、マークして一部を強調することで、情報としての文章の付加価値を高める役割を持っていると思います。私も、アルバイトにおいて主体的な接客サービスによって商品の付加価値を高める役割を担ってきたので、文房具に例えるとしたら蛍光ペンじゃないかと考えました。これは間に入ることで商材の価値を高める商社にとって大事なことだと考えており、私が商社を志望する理由の一つでもあります。」などと答えられれば十分でしょう。このように無理やりでも志望動機につなげられれば、面接官の印象に残ること間違いありません!

企業の印象に残る学生になろう

就活において激しい競争の中、内定を獲得することは簡単ではありません。まず、自分がどんな学生かを企業に理解してもらう必要があります。悪目立ちはよくありませんが、他の学生と違うことは「自分の個性」と言えるでしょう。どんな場面でも「自分を知ってもらう」ということを念頭に置いて「企業に良い印象を与える」ために、あなただけの面接対策をしてみてください!