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就活スケジュールを解説
就活スケジュールを解説

就活は概ね夏~冬がインターン、春から説明会や本選考というスケジュールになっています。しかし業界ごとにスケジュールが異なっていて、その時期になるまで明らかにされません。そこでレクミーは秋以降の計画を立てたい就活生のために2020年卒のデータを集計し、就活カレンダーを作成しました。レクミーLIVEでお配りしているものですが、今回は記事としてまとめて紹介します。

2021年卒は採用早期化・積極化の世代

2021年卒から「経団連ルール」が廃止され、政府の主導で就活スケジュールが組まれることになりました。政府は2020年卒と同様のスケジュールを維持する方針を打ち出しています。しかしながら、2020年卒のおよそ半数がゴールデンウィークまでに内定を獲得するなど、近年の早期化傾向は見逃せません。人手不足が深刻化する2021年卒はより前倒しのスケジュールになる可能性があることは留意してください。

戦略コンサルティングファーム

戦略コンサルティングファームでは、ジョブ(インターン)に参加することがほとんど必須になっています。ジョブへの参加は一年に一回までで、ファームによっては選考参加も一回までに限定されている場合があります。ジョブが終わると面談・面接が始まり、その後に内定に至ります。採用人数に余裕があると、春以降追加でジョブが開催されることもあるようです。

総合コンサルティングファーム

総合コンサルティングファームの採用はインターンルートと本選考単独ルートに大別されます。戦略コンサルティングファームと異なりインターンシップへの参加が必須ではないため、2月,3月から本選考を受検して内定を得ることも十分可能です。冬インターンシップで十分なパフォーマンスを発揮できれば、その後短縮された早期本選考へ案内され、内定に至ります。

外資系IT企業

外資系IT企業では、日本IBMなど早期に選考する企業もあれば、セールスフォースドットコムのようにゆったりとしたスケジュールの企業もあります。そのため、各企業ごとにスケジュールを調査し、対応していく必要があります。「外資系=早期」と安易に決めつけないよう気をつけてください。

外資系メーカー

外資系のメーカー企業のスケジュールは三月から本選考開始と一般的な日系企業のスケジュールに近いものとなっています。会社によっては3年生(修士1年生)を対象に早期選考を行う動きもあるとのこと。早めにマイページを登録してこまめにアナウンスを確認しておきましょう。

外資系金融機関

IBDを中心とする外資系金融機関では、ジョブ(インターン)への参加が本選考のステップとして必須になっています。ジョブで実力が認められるとその後スーパーデイという同日複数回にわたる面接へ案内され、内定に至るスケジュールです。秋以降は冬と春にジョブが行われる企業が多いとのことです。

テレビ局

テレビ局は日系企業では例外的に早期の本選考を行っており、年内から本選考がスタートします。テレビ局は相変わらず就活人気が高く、キー局では倍率が数百倍に上るともいわれます。局によって対策を深めておくためにも、秋から対策をスタートさせるべきではないでしょうか。なお、局によっては夏採用を実施している企業もあります。

出版社

出版社は同じマスコミ業界のテレビ局と同様に選考時期が早いスケジュールになっています。具体的には12月から1月にかけてのインターン選考に続いて1,2月以降に本選考がスタートします。出版社は採用人数が少なく、インターンからの採用が主流です。文章作成など出版社特有の課題にも対策を欠かさないように早めに対策、インターン参加を心掛けましょう。

食品メーカー

食品メーカーは秋・冬・春のインターンを経て3~5月に本選考を行うというオーソドックスなスケジュールを採用しています。消費者向けビジネスが中心の食品メーカーは就活生への知名度も高く、乳製品大手の明治は2700倍にも達すると言われています。ミーハー就活生に差を付け確実に内定を獲得するためにも、いずれかのインターンシップに参加するスケジュールを立ててみてはいかがでしょうか。

広告代理店

広告代理店では、年明け前から本選考を行う企業と、年明けの春に選考を行う企業があります。ゴールデンウィークの前までに内定枠が概ね埋める企業もあります。全体的に選考回数が2回程度と少なく、早めの出願、対策が必要です。

鉄道

鉄道会社は3月上旬にエントリーシートを提出し、6月に内定出しを行うという一般的な選考スケジュールです。インフラ系で代表的な鉄道会社ですが、採用数は極めて限られた人数になっています。志望度が重視されており、6次まで面接を行う企業もあります。リスクを避けるためにも、確実に内定を獲得できる併願先を確保するか、早期選考で内定をあらかじめ取っておきましょう。

通信

通信企業は3月上旬にエントリーシートを提出し、5月に本選考を終える一般的な日系企業のスケジュールになっています。

航空(地上)

ANAやJALをはじめとした航空会社の地上職は一般的な日系企業のスケジュールとなっています。

航空(パイロット)

パイロットの採用では、本選考が3月からスタートします。特に鬼門と言われる身体検査は通常4月下旬ごろから行われますが、インターンシップ参加者は早期選考で早めに済ませることができます。

航空(客室乗務員)

客室乗務員(CA)は一般的な日系企業よりも少し遅めのスケジュールになっているようです。CAの受検条件としてTOEICのスコアを要求する企業が多くなっています。直前期に焦ってスコアを準備することのないよう、あらかじめ申し込み、受検を進めておきましょう。

製造業

製造業、すなわちメーカー企業では3月に本選考が始まり、6月に内定を出す一般的なスケジュールだったようです。近年は就活人気の低迷している製造業ですが、文系職種は採用人数が限られているため、油断は禁物です。

メガベンチャー

楽天をはじめとしたメガベンチャーでは2月に本選考がスタートする早めのスケジュールが採用されてます。メガベンチャーを第一志望にしている方は前倒しのスケジュールを想定して計画を立てていく必要があります。

海運

伝統的な企業の多い海運業界では紙のエントリーシートを求められるケースも少なくありません。webエントリーよりも時間に余裕を持ってスケジュールを組むべきといえます。

メガバンク

メガバンクは本選考が4月からスタートする一般的な選考スケジュールになっています。一方で、他社に比して自社への志望度や企業理解を強く求める姿勢はよく知られており、選考が始まる前にも複数回の座談会の場が設けられています。志望度をアピールするためには、本選考よりも前に接触の機会を持っておくべきではないでしょうか。

損害保険会社

損害保険会社の本選考は3~6月に実施される一般的なスケジュールとなっています。しかしながらメガ損保ではインターンシップと本選考が密接に関係していることも知られており、志望度が高ければ本選考ではなくインターンシップから参加することが望ましいでしょう。

総合商社(総合職)

総合商社は本選考の時期が遅いことで有名です。具体的には面接が6月からスタートし、内定出しも中旬や下旬以降となっています。総合商社は就活生に大人気で第一志望にしている学生も多いため、ミーハー学生が内定するのは困難です。多くの内定者は春からOB訪問を積極的に行い、志望動機の差別化を図っているとのこと。なおOB訪問の内容が高評価され早期選考に進んだという情報もあります。

総合商社(一般職)

2020年の総合商社の一般職の選考スケジュールは5月から6月にかけて行われました。総合職も高倍率ですが、採用人数の少ない一般職は相当の高倍率になっていると推定されます。OB訪問など対策を事前に行う時期を設けておきましょう。

不動産

不動産(ディベロッパー)は本選考がOB訪問は財閥系で特に重視される。面接などで加点あり。会社によってはOB訪問の評価によっては選考がいくつかスキップされる。3月とかからガンガンにいくべき。インターンからの早期選考も割と盛ん。

日系コンサルティングファーム

野村総研をはじめとした日系コンサルティングファームは3月から6月にかけて本選考を行っています。しかしながらコンサル業界らしく早めの選考スケジュールを組むファームも多く、インターンからの選考ルートの存在感も大きくなっています。日系だからといって春から取り組むのではなく、秋・冬から早期選考から応募していきましょう。

官公庁(国家総合職)

国家総合職の採用では、教養試験を除けば4月末から一次試験が始まっていきます。なお、各省庁の説明会は接触禁止期間の都合で一般企業と同じ3~4月に実施されるため、注意しておきましょう。

国家一般職(国家一般職)

続いて国家総合職に続き、国家一般職です。総合職と異なり一次試験は6月上旬から始まります。説明会は総合職よりも少し遅めですが、同様に3~4月ごろの開催となります。

ベンチャー企業

ベンチャー企業の採用窓口は企業によって千差万別で、会社によって採用時期が異なります。全体的な傾向としては、年明けの1月から4月ごろまで本選考が行われるケースが多く、会社によっては長期インターンからのルートも存在します。

秋以降は緻密なスケジューリングを

秋冬以降、業界に差はあれど企業側も採用を本格化させていきます。就活生が全員動き出す年明けから動いては差別化が難しくなる可能性もありますから、今回紹介したスケジュールを元に第一志望への計画を緻密に練っていきましょう。