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百貨店企業は小売業界の花形ともいえる業界で、上位校生からも根強い人気が特徴の業界です。アルバイトなどで接客した経験から、この業界を広く志望している就活生も多いのではないでしょうか。この記事では、小売業界の実態や百貨店で働く魅力、選考の対策情報をお伝えします。

小売企業の種類

小売業界とは消費者に対して商品を販売する業界のことを指し、卸売業界である商社やメーカーと対比されることが多いです。小売企業には、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが挙げられます。今回は、その中でも百貨店業界についてご紹介いたします。

百貨店業界の現状

いまだに就活生から根強い人気の百貨店業界ですが、変革が早急に求められている業界と言えるでしょう。

売り上げは減少気味

百貨店業界の将来が危ぶまれている最大の理由はインターネットの普及によるAmazonや楽天などに代表されるイーコマースの流行です。更に、都心への人口集中により地方の店舗数が減少している企業も少なくありません。若年層が百貨店を利用する機会も減少しつつあるので、新規顧客の獲得も課題として挙げられます。
同じ小売業界の中でも、プライベートブランドを持つスーパーマーケットやコンビニが台頭しています。こうしたライバル企業の出現や時代の変化を受けて売り上げは減少傾向にあります。
こうした現状をいかに解決するかが百貨店業界の課題といえるでしょう。

大手企業が少ない

百貨店業界では地方からの撤退やM&Aの影響を受け、他の業界に比べて企業数自体が非常に少なくなっています。そのため、百貨店業界の選考だけを受検するのではなく、志望動機として共通する事柄が多くなる他の小売業界やメーカー業界などと併願して受検することをお勧めします。

百貨店業界の業務内容

百貨店業界に就職すると、初めは実際に売り場に配属されることがほとんどです。そうした現場でのスタッフとして勤続するケースもありますが、上位学生が総合職として就職する場合は、現場スタッフを経験した後に本社配属されることが多いです。具体的には、法人向けの営業や企画運営、経営管理などの職務を任されることになります。現場で培った経験やノウハウをもとに百貨店を支える業務に携わります。

百貨店業界の魅力

百貨店で働くことの魅力としては以下の点が挙げられます。志望動機を考える際の参考にしてください。

顧客と直接触れ合える

小売業界の一番の魅力は顧客と直接触れ合う機会が多い点です。金融業界やIT業界がB to Bの業務を中心としているのに対し、自身が販売員となってお客様とコミュニケーションを取るのはもちろん、自身の仕事が直接消費者に影響を与えることができるのは他の業界では味わうことのできない魅力です。アルバイトで接客を経験し、自身のサービス精神をフルに活かしたいと考えている学生に向いている業界です。

催事や企画を立案できる

本社に配属された際は、百貨店内で開催される催事や企画展を自分で立案することができます。より多くのお客様に集まって喜んでいただく方法、より多くの企業にとって良い小売店になるかを考えることが求められます。何かを一から作り出すクリエイティブな経験を積んだ学生にも向いている業界だと言えるでしょう。

国内でも国外でも活躍できる

百貨店に勤める際、活躍できるフィールドの選択肢は国内外に大きく広がっています。海外におけるショッピングを変えたい、日本の地域のショッピングを発展させたい、などあらゆる地域での活躍ができる業界であるといえます。国内志向かグローバル志向かは企業によってさまざまな事業展開ですので、自分で企業を研究して自分の適性に合う企業を見極めましょう。

代表的な企業

業界を研究するにあたり、上位学生からも人気な代表的な企業をいくつかご紹介します。上述の通り企業数自体が少ない百貨店業界ですが学生からの人気は依然として高いため、選考難易度はどうしても高くなってしまいます。入念な業界研究でほかの就活生と差をつけましょう。

三越伊勢丹

老舗の百貨店として有名な三越・伊勢丹は、現在日本トップの売り上げを誇る大企業です。大型の百貨店のみではなく中小店や海外店舗の運営にも積極的に挑戦している企業です。日本だけでなく海外でも活躍したいと考えている学生におすすめの企業です。

高島屋

高島屋も同様に有名な老舗百貨店ですが、三越伊勢丹との大きな違いは、地域に根差してまちづくりを促す戦略のもとに事業に取り組んでいる点です。各店舗ごとに町全体から際は開発する動きが進んでいるため、地域密着と変革を両立している百貨店です。

J.フロント リテイリング

名前に聞きなじみがない企業かもしれませんが、同じく老舗百貨店であり地域競合が少なかった大丸と松坂屋が統合して発足した企業です。現在は株式会社大丸松坂屋百貨店がJ.フロント リテイリングの百貨店事業を担っています。ほかにもファッションビルのパルコも買収して運営しており、積極的なM&Aや多角的な事業が魅力です。

選考対策

百貨店業界の選考を受検するにあたって、注意すべき点は以下の3つが挙げられます。

なぜ百貨店で働きたいかを明確に

数ある小売業界の企業の中でも、なぜ百貨店なのかを自分の中で今一度整理してみましょう。小売業界内で志望動機が共通する部分も多くあるとお伝えしましたが、百貨店ならではという要素を明確にしておく必要はあります。他の企業でも達成できる目標では面接官に有効なアピールができません。

百貨店ごとの違いを自分なりに理解する

業界を研究する中で、各百貨店ごとの強み・弱みを理解しておく必要があります。志望動機を考える際、どうしても企業の強みに惹かれたことをアピールしてしまいがちです。もちろん志望企業の強みを理解することは重要ですが、売上減少などの課題が山積しているこの業界では後者の「弱み」を理解してそれを解決できる人材だというアピールにつなげることでさらに好印象を与えることができるはずです。

顧客だけでなく、社会への貢献を考える

顧客と触れ合えることは小売業界の魅力ではありますが、それを通じて社会にどのような影響を与えることができるかが大切です。上位校生が受験するような大企業は、顧客とのコミュニケーションの先にある社会全体への影響力も有しています。それを活かしてどのような目標を達成したいのか考えましょう。

使いまわしせず、自分だけのESを作ろう

百貨店業界に限らず、ESや面接などでは使いまわしせず、自分の意見であなたらしさをアピールすることが大切です。その為に必要なのは入念な企業研究と自分の長所をすり合わせることです。狭き門を潜り抜けて内定を勝ち取りましょう!