就活終了する前に知ってほしいこと
就活終了する前に知ってほしいこと

内定獲得、おめでとうございます。早期からコツコツと準備されてきた方も、最近スタートしてあっさり内定を得た方も、等しく突き当たるのが「いつ就活を終えるのか」という問題です。複数内定を持っていても、入社できるのは1社だけですから、できるだけ早めに切り上げてしまおう、という方も多いのではないでしょうか。結論から申し上げますと、筆者は選考を続けられることを強くオススメします。その理由も含めて、内定をとってから就活を終えるタイミングを7つのポイントから解説します。

なぜ選考を続けるべきなのか

迷う=入社の可能性がある

選考にいこうか迷うということは、入社する可能性がわずかでも残っているということではないでしょうか。本当に気になっていない会社であれば、「内定先に行くから受けなくていい」と確信を持てるはずです。
就職活動は体力も精神力も使う作業ですから、もうやめたいと思う気持ちは誰しも抱えるものですが、選考辞退後は検討することすらできなくなります。

新卒カードは一度しか使えない

「今は転職が当たり前の時代だから、嫌だったらやめればいい」という考えは頻繁に耳にします。新卒一括採用、終身雇用の慣行が弱まっていることは間違いありませんが、一概に語ることはできません。

参照:厚生労働省職業安定局「雇用政策研究会第2回資料」(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11601000-Shokugyouanteikyoku-Soumuka/20141111-3_1.pdf)より
上図は欠員率、すなわちは人手がどの程度不足しているかを示しています。赤線で示されているのが大企業になります。このデータから、建設業・情報通信業・金融業・保険業の大企業ではでは「人手は足りている」現状がわかります。
就活生の大手志向を考慮すると、こうした産業の大手企業は不足人員を新卒で充足できるでしょう。つまり、中途入社を募集する必要があまりないということになります。あくまで新卒は最も開かれた特別な窓口であるという意識は忘れずに決断を行いましょう。

内定直後は冷静ではない

内定直後、会社を中立的に判断することは極めて難しいことです。自分を採用したいと思ってくれている企業は、ひいき目に見てしまうのが人情ではないでしょうか。
しかし「内定ブルー」という言葉もあるように、内定後しばらくすると、会社のネガティブなところにも気が回り始めます。その時に一社しか選択肢がない状態と、比較して入社先を選べるのでは納得感に大きな違いがあるでしょう。
「もういいんじゃないか」と思っても、それがひっくり返る可能性があります。心配であれば、選択肢は複数残しておくことおすすめします。

内定後に軸が変わることは多い

内定後落ち着いてから、就活生は初めて対等に会社を選ぶ立場になります。それまでは内定をもらうべく、自身を売り込むべくを頑張らねばなりません。嫌なことでも、「入社するためならなんのその!」という精神で懸命に打ち込む就活生も多いことでしょう。
しかし就活を終えると、「やっぱり嫌だな…」とホンネをこぼす仲間を筆者はたくさん見てきました。自分のホンネと相談できるようになるまでは、可能性を残しておくのが安全策といえます。

内定者フォローイベントも材料の1つに

採用が積極化する近年、内定後の懇親会やフォローアップイベントが活発になっています。そこでは同僚になる学生の雰囲気や入社後の具体的なキャリアについて理解を深めることができ、貴重な材料を獲得できます。
「内定後のイベントで社風が合わないと感じた」と就活を再開する2020卒の就活生も実際に見てきましたので、イベントまで行ってみて判断するのも有効です。

利益とコストを比較する

就職活動で得るものは多い

就職活動はただの通過儀礼だといわれることも多いですが、社会を学ぶ入り口として貴重な機会だと筆者は捉えています。第一に、普段接点のない産業や企業を学び、知見を広めることができます。
業界ごとの特性や困りごとを把握しておくことは、社会人でビジネスマンとして立ち回る際、必ず役に立つでしょう。
第二に、キャリア観を深めることができます。就活生は「年次、役職、職種問わず話ができる特権」を持っています。自分は人生で仕事をどう位置付けるのか、仕事に求めるものは何なのか、先輩の話はその道しるべになるでしょう。

機会損失は大きいか

「就活を終えてから何をやるべきか」を自問自答した際、説得力ある答えが出てくる場合は、早めに終えて正解かもしれません。就職活動は時間と労力を伴うものですから、タダではありません。
筆者の友人は体育会の世界大会に専念するため、外資系企業の内々定をもって早々に就活を切り上げていきました。この決断は大変妥当に感じられます。筆者は基本的に悩むなら継続すべきだと思いますが、その最大の理由として「就活を切り上げてまで優先すべき活動は多くない」と考えているためです。優先すべき活動がある人は機会損失が大きすぎるため、切り上げるのも大切です。一方で、旅行や知人との交際、研究でさえも就活後専念することは十分にできます。その機会損失は本当に就活の便益を上回るのかが究極的な答えになりますから、慎重に検討してみてください。

後悔のない決断を

人生に1度しかない新卒就活は大きな岐路になります。就活終盤は疲労困憊で、精神的にも休みたいという気持ちが大きくなっていると思います。それでも、あと数回の面接を受けておくだけで、「やれることはやったんだ」という確信を得られるなら、やる価値はあるのではないでしょうか。みなさんの納得内定、納得終活を心から祈っております。