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合同説明会の必要性と活用法
合同説明会の必要性と活用法

「合同説明会は行く必要がない」巷で流れるこうしたうわさは、本当でしょうか。筆者はこのようなうわさに対して、逆の立場をとります。なぜなら、合同説明会はいろいろな業界を見るという意味で、有意義であるからです。就職活動をすでに進めている人も、これから就活をはじめる人にとっても、業界を広く見渡すことは重要になります。そのためにも、合説を活用していく方法を伝授します。

合説の必要性

噂の真偽

就活ではよく合説不要論が流れます。合説で語られる内容は初歩的なもので、一部の人は物足りなさを感じるようです。しかし、合説の存在意義は、企業を深く知るところにありません。
そのようなことは、企業の個別説明会やOB訪問で行えばいいのです。合説はむしろ、広く浅く業界を見渡すことにあります。
実際、合説ほど異業種の企業が一堂に会する機会は、そう多くありません。就活生にとってそこが大きなメリットになるはずです。
このような理由から、合説不要論に対しては、「使い方次第」というのが筆者の答えです。次の項では、業界を広く見渡すことが、いかに重要なことかお伝えします。

就活をこれからはじめる人、すでにすすめている人も

業界を幅広く見ることは、就活を始めたばかりの方にとっては不可欠です。よく絞ったほうがいいとのことは就活でよく耳にする情報ですが、それは就活の終盤になってからやることだと筆者は思います。
それは就活をはじめたばかりの人々にとって、様々な業界に触れるいい機会になるはずです。
序盤から就職活動で業界を絞っている方にも、行くことを強くお勧めします。他業界を知らないままそうした戦略をとっている方は、終盤になって他業界を見ておけばよかったと後悔する場合もあります。就活終盤で業界を変える場合は、業界の研究を一からやる必要があり、就活が長引きかねません。
というのも、業界に対する学生の印象は、就活を通してかなり変わるからです。実際、志望する業界が二転三転することは珍しいことではないです。
筆者の周りでは、就活を通して、当初志望していたところとは異なる業界に進む人は、10人いれば5,6人はそうであった感があります。当初志望している業界に行けなかったり、途中で行くことをやめるようなことは、少なくないようです。
よく考えた上で業界を変えるということは、決していけないことではありませんが、そういったことはできるだけ早いほうがいいです。合説を開催している時期であれば、業界研究・再考はもうすでに遅い、なんてことはないはずです。もう一度志望業界を確かめるために、合説に参加することをお勧めします。

合説の方法

「広く浅く」が有効活用へのカギ

合同説明会に行く必要性は、「幅広い業界をみるため」、と先ほど述べました。そのため、就活生は特定の企業に絞って見に行くことはあまりお勧めしません。なぜなら、合説で説明される内容は、新しくその業界を目指す人に向けたもので、きわめて入門的なものです。気になる企業であれば、個別の説明会やOB訪問を行い理解を深めていきましょう。情報収集はそういった使い分けが重要です。合説はあくまで、業界を見渡すためのものと割り切り、広く浅く見ていきましょう。

思わぬ障害

合説ではたくさん回る必要がありますが、多くの就活生が殺到します。そのため、会場はかなりの混雑が予想されます。それに対して、早めにブースを回る、もしくは終了間際にいくことが、有効であった印象があります。しかし終了間際の参加では、複数企業を回ることが難しいなどの弊害があります。できるだけ早い時間に参加するか、目的をもって遅い時間に参加するか考えてから行くのが良いでしょう。

合説不要論のまとめ

合説は必要でしょうか。筆者は、合説は、使い方次第で、実りあるものになると思います。使い方をわきまえていれば、就活をはじめたばかりの方、すでにすすめている方にも、新しい業界に入り込む機会になります。そして、それを機にじっくり研究を行いたければ説明会やOB訪問などで企業の理解を深めていけばよいのです。そうした使い分けを念頭に置き、合説に参加していきましょう。きっと業界研究のいい時間になるはずです。