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一橋大生の就活体験記
一橋大生の就活体験記

OB訪問で何を聞いてよいのかわからない就活生が多くいらっしゃいます。この記事では、OB訪問のユニークな使い方をご紹介しています。就活生の方の参考になる部分もあるでしょう。ぜひ、実践してみてください。

OB訪問していた究極的な理由

OB訪問で面接の感触をつかむ

OB訪問をする意味は色々あります。今回はあえて一つに絞ります。おそらく私もOB訪問に様々な意義を求めていましたが、最終的に一つの目的で何度も足繁く通っていました。それはOB訪問で「模擬面接」を行うという目的です。

何度もOB訪問する一つの理由

みなさん面接は不安ですか?私も最初は不安でしたが、その不安を消し去るために行ったのがOB訪問です。理由はゴールから逆算すれば明確です。内定をもらうためには面接を突破する必要があります。
面接の突破は、人事部が決めるケースと社員が決めるケースの二つがあり、最終的に役員クラスの人が見てOKであれば突破です。つまり、言い換えれば
「初対面の社員(もしくは人事部)に15~30分間質問攻めされ、最終的にその人に総合的にOKだと言ってもらう」
というフェーズと
「初対面の役員クラスの社員に15~30分間質問攻めされ、最終的にその人に総合的にOKだと言ってもらう」
という、計二つのフェーズがあります。
つまり、OB訪問である程度の人数に会って、模擬面接をしてもらい、そのときの総合評価をいただけば、限りなく本選考の結果に近い感触を得られます。
その人数が多ければ多いほど不安がかき消されますし、実際に役員レベルの人が出てきて判断してもらえる機会をつかみ取れば、本選考とほとんど遜色ない結果と評価を頂けます。
少なくとも本選考が始まる前には本当に「運のみ」を残して、不安をかき消すことができます。毎年、こうしてOB訪問を活用する人が一定数いるのは私も知っていますが、とはいえ会社の規定の採用人数よりもはるかに少ないはずです。
この考えに至るまでのステップをお話しすることが体験記の意義なので、私のマジメ過ぎる一面をお見せします。

なぜOB訪問で模擬面接をやるに至ったか

最初のころはOB訪問で、会社の方の話を聞いて業務理解を深めることを目的としていました。しかし、OB訪問を重ねるうちにどんな部署の方のお話でも深く質問できるようになったり、最後には毎回笑顔で次に紹介してほしい人のリクエストを受け入れてもらえるようになりました。
そんな毎回訪問が楽しみになっていく良い雰囲気の中で、突如厳しい質問が訪問の前半に集中したときがありました。その方は、後半に、
「あなたはうちの会社に何度もきているようだから、上からで申し訳ないけど判断した」
というようなことをおっしゃっていました。言葉は濁していましたが、要は模擬面接が突如始まったわけです。「これだ!」と思いました。以降、訪問をお願いするときには、事前に模擬面接のような形でやっていただくことをお願いしすることが増えました。

毎回真剣勝負のOB訪問

模擬面接を行うOB訪問は毎回真剣勝負でした。ある程度の業務理解ができた上で行っているので、インプットというよりはアウトプットの方法を改善していきました。その中で、面接時、
「この短時間で、いかにして自分という人間を好きになってもらうか」
という意識に変わりました。そして、後半は一生懸命ご飯を食べました。
そして、あるとき、「これだけやって落ちたらもうよっぽどついてないんだな」と悟りました。この領域までいくために会社のOB訪問を重ねます。

序盤に実践していたOB訪問での工夫

今まで書いてきたのはOB訪問の最終ゴールですが、最初の5回くらいの訪問でも独自の工夫をしていました。
・自己紹介カードをパワーポイントで用意
業務理解のためであっても、社員の方がみなさんのプロフィールに興味を持つこともあります。そのため、自分の自己紹介を事前にパワーポイントにまとめて、PDF化して送っていました。顔写真を載せたため会うのもスムーズでした。


・事前に社員の方の情報をいただく
社員の方もお忙しいので、迷惑にならない程度の内容をお聞きします。


・毎回最後に次の方を紹介していただけるかたずねる
OB訪問で数を重ねるためには、次の方を紹介してもらうことが重要です。なぜ紹介してもらうのか、という理由をきちんと説明できることが重要です。


・お礼のメールを速攻で送る
別れた後にすぐ送りました。社員の方がデスクについたときにメールが届いていれば、「社員の方の休憩時間のなかで完結させられる」という配慮をして、とにかく速くメールを送りました。その際に、テンプレートをつくることは絶対にしませんでした。
訪問の内容に言及し、端的に感謝を伝えられるようにする訓練をするつもりで送りました。
以上が私が実践していたOB訪問での工夫です。今では、特に考えなくとも、上記にあげたような工夫はできるようになりました。またかなりマジメな感じになってしまいましたが、みなさんの参考になる部分があれば幸いです。