ページ上部バナー
一橋大生の就活体験記
一橋大生の就活体験記

働いたことの無い人がキャリアを考えるのが難しいのは当たり前です。アルバイト経験しかない筆者もまた同じ状況でした。この記事では、新卒採用でキャリアを考える際のポイントやその対処法を具体的に紹介します。

キャリアを考えてつまづいたポイント

一度キャリアについて考え始めると見えなくなることがある

みなさんもキャリアを考えると様々な人のキャリア感や人生観を見聞きすると思います。キャリアを考えることは今までの人生を振り返りながら、これからどうやって生きるかをいったん立ち止まることに等しいです。ところが、今までの20年近くを振り返り、これからの10~50年くらいを考えるので、頭が混乱することが多々あります。今回は私が躓いたポイントを紹介して、みなさんの就活の悩みをできるだけ減らしたいと思います。

やってきたこととやりたいことの違いが大きいとき

ガクチカなどは、なぜ聞かれるのでしょう?それは、過去に頑張った経験から、未来で同じように「再現」できるか面接官が想像するためです。「エピソードに再現性があるか」という観点でチェックされています。ここで、一つ疑問がでてきます。今まで頑張ってきたことと、これから頑張りたいことに差がある場合はどうすればよいでしょう。
そういう人は一定数いると思います。不思議なことではありません。例えば、私はあまり豪快なタイプではなく、比較的堅実に生きてきてしまったタイプです。それでも石油プラントでパイプラインを敷設したいという豪快な夢を就活中に掲げていたときもあります。では、それを放置していて良いのでしょうか?ダメです。面接では、「なぜそれをやりたいのか」聞かれ、違和感があれば深堀され、圧迫面接のようになります。それを回避する方法は以下の三つです。


一つ目は簡単ですが、そのやりたいことが思い込みだった場合です。人生40年(50年)かけてやりたいことなのか問うてみましょう。自分に嘘をつかなければ、すぐに答えが出るはずです。


二つ目は、前向きなものです。「きっかけ」を意識しましょう。人生の考え方の転換点はいくつもあります。そこにはそれ相応のきっかけがあります。やってきたこととやりたいことが大きく異なる場合には、その方向転換にふさわしいきっかけを説明できるようにしましょう。


三つ目は、どれくらい先にやりたいことを実現したいかという条件をつけるというものです。とりあえず次の10年という目標であれば説得力がありますが、今後30年の目標にしたいというならばそれなりの理由があります。キャリアプランの実現までの道のりを適切に表現しましょう。


これが私が実際に躓いたポイントです。総合商社と金融を迷った際に、総合商社でかなえたい夢を描くと、今まで自分がやってきたこととタイプが異なりました。その際に、上記の二つ目や三つ目の対処法で理由付けをしていましたし、OB訪問でもその説明で十分に社員を説得できました。結局は自分との対話ですが、それが難しいのが就職活動です。自分の本音を自分で引き出しましょう。

自分のやりたいことが複数の会社で叶うと感じて、その中で選ぶのが難しいとき

キャリアをやりたいことベースで考えていくと、自分のやりたいことが実現できる会社が複数ある可能性があります。もし、自分のやりたいことを実現できる会社全てから内定を取れた場合は、その中で自分にとってもっともよい条件の会社を選べばよいです。しかし、その前に、自分のやりたいことに加えて、自分が何をしている時が楽しいと感じるのか徹底的に調べましょう。
「いつかやりたいことを実現でき、かつ楽しくできる」というのがポイントです。私もやりたいことが叶いそうな会社が複数見つかりました。幸せなことです。
しかし、その中で一つを選ぶ時に様々な条件を比較することになります。みなさんもこれから様々な条件を比較するでしょう。
面接での評価が高く、キャリアをある程度保証してくれる会社もあります。初年度の年収を他の学生より高く提示する会社もあります。
様々な条件の中から、自分が重視するポイントを考えて一歩踏み出しましょう。

まとめ

・やってきたこととやりたいことの違いがおおきいとき
・自分のやりたいことが複数の会社で叶うと感じてその中で選ぶのが難しいとき
今回は以上二つのポイントを紹介しました。就活で躓くことは何回もありますし、その突破方法は人それぞれです。しかし、その躓き方を紹介したり聞く機会は少ないと思うので、連載の中でも積極的に紹介していきます。ぜひ、読者の方が躓いた時に活かしていただければ幸いです。