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メーカー就活
メーカー就活

成果がモノとなってあらわれるメーカーは、毎年多くの就活生がそのやりがいを求めて志望します。しかし、ものづくりの過程となるメーカーのビジネスモデルは、就活生にとって見えづらいようです。今回は、ものが作られる過程を辿りながら、業界の様相、数ある職種について紹介します。メーカーの就活をしっかり準備していきましょう

業界の様相

BtoC企業とBtoB企業

モノが作られ消費者の手元にいたるまでは、多様な部品とそれにまつわる長い販路を必要とします。ひとつの分類としては、誰を相手に商品を提供しているかです。メーカーは、上流を担当した商材を持つBtoB企業と、消費者が接するモノを作り出すBtoC企業に分けられます。
BtoC企業は、消費者に触れることができる点で、就活生に根強い人気を誇ります。携わった製品が市場に出回り、人々の生活の一部になることが、大きなやりがいにつながるそうです。BtoCに特に力を入れている企業は、P&G、トヨタ、サントリーなどです。


BtoB企業は、企業間取引という性質上、商材の単価が高いです。そのため、大きなビジネスをしてみたいという就活生にお勧めします。また、モノづくりの上流にある原材料を扱う企業も、BtoB企業に含まれます。そういった企業であれば、幅広い他のメーカーと仕事を共にすることができます。普段は目にすることこそ少ないのですが、優良企業は多数あり、筆者はとしてはお勧めです。そんなBtoBビジネスでの主要会社は、旭化成や東レ、新日鉄住金です。
このように数あるメーカー企業も二つに分類することができます。しかし、これらの区分けは近年あいまいになってもいます。たとえば、BtoC企業であれば、その知名度でBtoBの領域に進出していく取っ掛かりにすることができ、BtoB企業が持っている高度な技術は、消費者市場に転用できることもあります。

消費財と耐久財

消費財と耐久財という分類があります。消費財や耐久財は繁忙期や仕事のペースに違いがあります。消費財は商品自体の寿命が短いため、それにあわせて企業は戦略をとる必要があります。そのため、新製品開発のための仕事のサイクルは早い様子です。
一方、耐久財のほうは、車、電機、家などがありますが、一つ一つの製品が高価になりがちなので、ひとつの製品を企画し世に出すためには、慎重な判断が必要になります。

職種の紹介

裏方ではない!専門家としてモノづくりを支える、事務スタッフ職

メーカー企業を支えるスタッフ職には、経営企画、IT部門、財務、人事などがあります。モノづくりに直接かかわることはありませんが、ある意味すべてに責任を持った重要な職です。たとえば、予算を担当する財務は、製品の材料調達や価格決定に関して決定権を持ち、会計上無謀と思える事業計画にストップをかけることができます。IT部門や経営企画、人事もそれぞれの専門分野を生かし、会社の課題を解決します。

モノづくりにかかわる職種

モノづくりで大事になるのは、ニーズとシーズの考え方です。つまり、消費者の声を聞き取ることと、それを形にしていく作業が重要だということです。どちらか一方でも欠けていれば、製品は成功を収めることはできません。たとえば、いくら技術を駆使した製品を作ったとしても、価格が高い、重すぎるということに陥ってしまいます。また逆に、消費者のニーズを追い求めすぎると、製品をつくることができません。そのため、ニーズとシーズの視点両方が必要になります。
そしてメーカーでの職種は、ニーズとシーズの間でそれぞれの仕事を分担した結果だといえます。たとえば営業職は、顧客の声を一番最初に聞く立場であり、技術職は技術を扱い新製品を作り出します。技術職と営業職の間に入るのは、マーケティング職や生産管理職です。どちらも調整役の役割を果たしますが、マーケティング職は製品を企画する側であるのに対し、生産管理職は製品の完成に向けて調達、販売計画を練り実行します。

まとめ

メーカーはものづくりというはっきり見える成果から、就活生から応募が殺到しますが、その実態までを理解している学生は思いのほか少数です。その中で実態を正しく理解し、対策を怠ることがなければ、一歩抜きん出ることができるはずです。