エントリーシートの段階から、最終面接まで企業から聞かれることになる志望動機。ですが、意外とありきたりのものになってしまいがちではないですか?
説得力ある志望動機を作ることができれば、聞かれることが多い分、他の就活生と一気に差をつけることができます!
ありきたりの志望動機にしないために、自身の「原体験」を織り交ぜて語ってみましょう。
Summary
なぜ「原体験」が重要なのか?
「原体験」とは?
「原体験」とは記憶の底にいつまでも残り、その人が何らかの形でこだわり続けることになる幼少時の経験を指します。(出典:大辞林)
幼少時に経験することから、その人の価値観や思想形成に影響を与えることが多いとされています。
「原体験」で差をつける
志望動機で「原体験」が重要になる理由は主に3つあります。
①その人の価値観・考えがよく分かる、②説得力がある、③印象に残りやすい の以上3つです。
学生の皆さんは就活で何らかの軸をもって進めていると思います。その軸をもつに至った体験を語ることで、面接官もその学生が何を重視しているのか、どういう価値観を持っているのかよくわかるようになります。
単純に軸を並べて語るよりも、原体験を織り交ぜて軸を語ることでより説得力をもって語ることができるのです。また、原体験というのは人それぞれ違うものであるため、ありきたりのものにならず、面接官の印象に残せます。
筆者も自分の原体験として、幼少期ブラジルにいたことを話していましたが、内定先から「ブラジルに住んでた子だよね」と覚えてくれていました。
原体験の探し方
「なぜ?」を問いかけ続ける
企業の説明会に行くと、なんとなくいいなーと思う点が出てくると思います。
そこから、なぜその点がいいと思うようになったのか、自分に問い直してみましょう。一般論ではなく、自身の成功経験、失敗経験に結び付くまで問い直し続けます。この作業をすると、いざ面接で掘り下げられた際に落ち着いて対処できるようになるので、くどいくらいするのがおすすめです。
筆者は企業の長所一つに対して、3回以上は掘り下げて考えるようにしていました。そして、掘り下げられなかったものは排除することで、ダラダラと話すという事態を避けることができました。
志望動機の作り方
志望動機ー例文ー
原体験を織り交ぜた例文をここで紹介していきます。
父親の仕事をしている姿を見てきた経験(原体験)を交えて、書いてみました。
中小企業支援に一番関心があり、支援の幅が広い貴社(御社)を志望するようになりました。
私は父が小さい企業の経営者として仕事をしており、その姿を見て育ちました。その際に父が施設の整備や人員拡大をする際に非常に頭を悩ませ、最終的に資金不足からその計画を泣く泣く断念している姿を見て、子供ながらに何かしら助けをしたいという思いを強く持ちました。
そこで貴社(御社)の説明会に参加した際に、担当になった中小企業を支援するために足しげく通い、融資だけでなく信託や情報提供といった様々なサービスで支援することができる点に魅力を感じました。また、働いている社員の方々も中小企業営業を一番印象に残った事例として挙げる方が多く、中小企業支援に力を入れられる環境が整っていると感じました。
その企業それぞれにあった支援が提案できること、中小企業に熱意を持って取り組む社風に魅力を感じ、志望するに至りました。
志望動機で差を付けよう!
原体験を織り交ぜて語ることで、自分にしか話せない志望動機を作ることができます。他の学生としっかりと差をつけ、面接官の印象に残る動機づくりのためにぜひご活用ください。