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日本人の生保加入率は90%を超えたものの、未だに需要が衰えない生命保険。就活生で生保業界を志望する学生も多いです。ですが、その職種の違い、営業内容の違いはホームページを一見しただけではなかなか分かりません。そこで、生保業界の内定を獲得した先輩就活生が違いについて詳しくお話しします!

生保業界の主な事業領域

そもそも、保険業界にはどのような事業があるのでしょうか。定番の事業から意外と知られていない事業までご紹介します。

リテイル部門

まずはリテイル部門です。各社によって呼び方は異なりますが、この部門では個人のお客様相手に保険を提供します。皆さんの親御さんなどが入会している医療保険、がん保険、死亡保険などはこの部門で取り扱っている商品です。

ホールセール部門

生命保険といえば個人のお客様を思い浮かべがちですが、実は生命保険会社は企業・官公庁にも商品を提供しています。企業・団体の従業員に対する死亡・医療分野の保障、年金商品の提供、損害保険の提供、融資などの財務取引や不動産事業も担っています。かなり幅が広いのが特徴です。

資産運用部門

こちらもあまりイメージはありませんが、生命保険会社は資産運用も自社で行っています。生保業界ではお客様から保険料をもらい、必要な人に保険金や配当金を支払っています。その支払いのために資産を運用して増やすのも重要な業務です。主にリスクの低い公社債に投資しています。

海外事業部門

企業にもよりますが、近年は生命保険会社も盛んに海外に進出しています。海外で保険事業を行うのはもちろんですが、資産運用、調査、人材交流なども行っています。特に生保の普及率が低いアジア諸国に進出を図る会社が多いようです。

生保業界の募集職種

生保業界は「仕事のデパート」と呼ばれるほどさまざまな仕事があり、募集職種も細かく分かれています。企業によって名称も違うため、きちんと理解して選考に挑むのが重要です。

総合職

まず、全国型の総合職についてです。 全国型の総合職の場合、各部門で企画・経営管理・フロント職務など幅広い業務に携わります。支社で営業部長になる人もいれば、本社で内勤の人もおりキャリアパスもさまざまです。企業によっては同じ総合職の中でもさらに分かれている場合もあります。

地域型総合職(一般職)

地域型の総合職として採用を行っている企業と一般職として採用を行っている企業があります。地域型総合職の場合、主に本社での内勤もしくは営業を行います。一般職の場合、支社や本社での事務全般を担います。地域型総合職と一般職の双方を募集している企業はないため、業務内容は似ています。ですが、地域型総合職の方が営業に出ることもあるなど、より全国型に近い働き方を求められます。

総合営業職

こちらも企業によって名称が異なりますが、総合営業職は生命保険会社に採用されて一定の給与をもらいながら個人に対する営業を行う職種です。後に管理職を目指すことも可能です。保険外交員と仕事は似ていますが、給与体系やキャリアに明確な違いがあります。日本生命では法人営業職、明治安田生命では法人総合営業職、第一生命と住友生命では総合営業職と呼ばれています。

保険外交員(生保レディ)

総合営業職と保険外交員の大きな違いは、保険外交員はサラリーマンではないということです。保険外交員は各地域の支社に所属しますが、独立した個人事業主です。固定給+出来高で給与をもらいますが、固定給はほんの数万円です。そのため、営業で優秀な成績を残さないと生計を立てることもできません。しかし、保険の契約を取る才能がある人ならば学歴に関係なく年収2000万円を稼ぐことも可能です。

それぞれが行う営業の違い

総合職

基本的に内勤が多い総合職ですが、営業を行う場合は2パターンあります。1つ目はホールセール分野における営業です。企業の人事相手に営業をし、一件で数千万にも上るような大口契約を締結します。2つ目はリテイル分野における営業です。各地方の支社に配属された際に、営業部長として保険外交員の営業に同行し指導を行います。

地域型総合職(一般職)

一般職として募集を行っている企業の場合、営業はありません。地域型総合職として募集を行っている企業の場合、上記の全国型総合職と同じ営業を行います。

総合営業職

総合営業職の場合、個人の家を訪ねる営業と企業のオフィスを訪れて従業員に行う営業があります。生命保険会社によっては総合営業職は企業にのみ営業を行う、という場合もあります。保険外交員とは違い、3年ほど営業を経た後に支社での事務、本社での事務になることもできます。

保険外交員(生保レディ)

総合営業職と同じく個人の家を訪ねる営業と企業のオフィスを訪れて従業員に行う営業があります。営業に必要な経費、交通費などもすべて自己負担です。パソコンなどの端末も企業からレンタルという形をとります。近年は主婦を経てから就く人が多いようです。

生保の職種・営業の違いまとめ

生保業界を受ける就活生にとって、各職種の名称・仕事内容を理解することは選考を通過する上で必要不可欠です。会社によって名称が異なり、業務領域も難解なためきちんと理解しておくには自分で調べること、社員の方に話しを聞くことが欠かせません。ぜひこの記事を参考に生保業界への理解を深めてください!