上位校に通う女子にとって、全国型の総合職を選ぶのか、エリア型を選ぶのか、一般職を選ぶのか、という選択は悩みの種だと思います。それぞれの職種の違いや上位校に通う先輩女子の考え方などを実体験を交えてご紹介します！

そもそも総合職・一般職・地域総合職とは何か

総合職（全国型）

総合職は「総合的な判断が必要な基幹的業務を担う職種」と定義されています。その定義通り、単なる事務作業ではなく企画や営業といった臨機応変な対応が必要とされる業務に幅広く従事します。

一般職

一般職は「一般事務などの補助的・定型的な業務を行う職種」と定義されています。主に総合職が判断を下し、一般職は総合職の事務的サポートを行うことが多いです。

地域総合職

地域総合職は総合職とほぼ同じ業務内容・成果を求められますが、転勤がないという職種です。定義上は総合職の転勤がないだけ、とされていますが実際は転勤がない分できる業務が限られることもあるため、一般職と総合職の中間に位置するといえます。

それぞれの職種のキャリア・業務

総合職（全国型）

・業務
前述のように、総合職は基本的に社内のあらゆる業務に携わることがあります。基本的に面接時の適性によって配属されますが、営業に配属されるか、企画に配属されるか、はたまた総務に配属されるかは入社してからでないと分かりません。入社後も様々な部署を横断的に異動します。


・キャリア
総合職は様々な業務を行うため、全国どこへでも転勤することが求められます。数年単位のローテーションで様々な部署を経験できるのも総合職の特徴です。また、将来的に幹部候補になる可能性もあります。


・求められること
総合職において最も重要視されるのがストレス耐性です。全国を転勤し、部署も頻繁に変わるため環境適応能力が必要です。そのため、面接でもストレス耐性やストレス解消法などを問う質問も多くあります。また、しばらく経つと部下の統率も必要となるため、リーダーシップも求められます。

一般職

・業務
一般職の業務は主に定型的な事務作業です。ある程度業務範囲も決まっており、ルーティン化しています。資料作りや事務手続きを通じて総合職の仕事をサポートします。


・キャリア
転勤がなく定時で退社できることから、結婚して家庭を持つキャリアを描く女性に人気があります。その一方で、総合職より給与は少なく、成果が給与に反映されることも少ないです。総合職に比べて昇格のチャンスも多くありません。


・求められること
細かい事務作業や手続き業務が多いため、仕事において几帳面であることが求められます。また、サポート業務が多いことから細かいところに気を配るという力も必要です。

地域総合職

・業務
基本的に全国型の総合職と同様、企画や営業、総務といった判断を伴う業務に従事します。部署間をローテーションで異動し経験を積むという点でも総合職と違いはありません。しかし、筆者が実際に就活した中では、地域総合職を一般職と捉えている企業も少なくないと感じました。企業によっては総合職と地域総合職との業務に差があるようです。


・キャリア
転勤を伴いませんが、昇格のスピードは総合職と変わらないと謳う企業が多いです。給与は総合職に比べて下がる場合がほとんどであり、家賃補助もない場合もあります。一般職に比べて成果が給与に反映されやすいです。
実際に、とある企業では地域総合職の方が総合職の方よりも多くお金を稼ぎ、昇進しているというお話しを聞きました。ですが、企業によっては一定以上は昇進できない場合もあるようです。


・求められること
業務内容は総合職と変わらないため、同じくストレス耐性やリーダーシップが必要とされています。その一方で地域に密着して働くため、その地域の人々と関係を築くことへの信頼感も求められます。

先輩女子はこんな考えでこの職種を選んだ！

筆者とその周辺の上位校に通う先輩女子がどのような考えで職種を選んだのかをご紹介します！

総合職（全国型）

まず、筆者は総合職と地域総合職を受けていました。その中で総合職を志望していた理由は、せっかく上位校出身なのだからバリバリ働きたい、ということと今までの経験上細かい事務よりも人を引っ張っていく方が向いていると考えたからです。
筆者の友人女子たちも「男女関係ない！バリバリ働いてバリバリ稼ぎたい」と考えている人が多いです。正直転勤への抵抗は強いですが、筆者は地元勤務を祈り続けることにしました。

一般職

筆者は上位校女子は問答無用で総合職・地域総合職を選ぶものと思っていましたが、話しを聞いてみると一般職を目指す女子も少なからずいます。彼女たちは転勤はしたくない、生活できるくらいのお金があればさほど稼がなくても良いと考えています。友人の中には、性格上人の上に立つよりもサポートの方が向いていると考え、一般職を志望する人もいました。長いライフプランを考えた賢い選択だな、と思いました。

地域総合職

上位校女子に高い人気があるのが地域総合職です。転勤はしたくないが、総合職と同程度に働きたいと考えている女子に人気があります。筆者も総合職と併願していました。悩みの種である転勤問題を解決しつつ、上位校女子のバリバリ働きたい願望を満たすことができる選択です。総合職と地域総合職、地域総合職と一般職という形で併願する人が友人には多かったです。

就活における職種選びのまとめ

近年では定年まで働き続ける、という考えの女性も増えてきており、企業の職種も細分化してその選択も複雑になっています。選択肢が増えているからこそ、自分のライフプランやキャリアプランに合った職種を選ぶことが可能です。この記事だけではなく、実際にOGから話を聞くのも大切です！ぜひ自分のライフプランに合った職種を見つけてみてください。