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「業界ってどういう基準で選べばいいの?」

「業界の中でも種類が色々で自分がどういう企業に行きたいのかわからない…」

そんな不安や疑問を抱える28卒の学生も多いのではないでしょうか。

今回は、選抜型キャリアコミュニティ「NEXVEL」でメンターとして活動している、東京大学経済学部のIさんにインタビュー。金融業界、政府系金融機関を選んだ理由や、就活初期の挫折からの転機、面接で伝え方を工夫したポイントまで伺います。

サマリー

・納得のキャリアは「自分軸×環境選び」

・差をつける適応力「失敗を武器に変える」

・人を動かしリードする「思考プロセスの見える化」

プロフィール紹介

-東京大学 4年(統計学専攻)

-サークル:イベント運営(広報・集客・チームマネジメントを担当)

-サマーでコンサル、メガバンク、証券(グローバルマーケッツ)に挑戦

-内定先:政府系金融機関

-現在はNEXVELメンターとして活動中

キャリアインタビュー

就活の軸


──────就活ではどんな軸を持って企業選びをしていましたか?

Iさん:「経済・統計の分析力を活かせる環境」が最大の軸でした。大学で学んだことを実務で活かしたいという思いが強かったんです。ただ、単に「分析ができる」だけでなく、「日本経済に貢献できる」という社会的意義も重視していました。

最初は漠然と「分析系の仕事がしたい」と思っていたんですが、インターンを重ねるうちに、「どんな時間軸で」「誰のために」分析するかという点も大事だと気づきました。短期的な収益よりも、中長期的な視点で政策的なインパクトを考えられる環境に惹かれていったんです。

──────その軸はいつ頃明確になったんですか?

Iさん:夏インターンでの挫折がきっかけでした。それまでは「人気企業に入りたい」という気持ちも正直あったんです。でも、自分の強みや価値観を見つめ直した結果、「分析を通じて社会に貢献する」という軸が明確になりました。就活って、最初から自分に合う道が見えている人は少ないと思うんです。私も試行錯誤の中で、自分の軸を発見していきました。その過程があったからこそ、最終的な選択に納得感があります。

統計学を選んだ理由


──────統計学を専攻した理由を聞かせてください!

Iさん:「他の人にできない分析をして、あっと驚かせたい」という思いが原点です。経済学部に入った理由も、データを使って社会現象を解明する面白さに惹かれたから。その中でも統計学、せっかく学ぶなら難しくても最先端の手法を身につけたいという気持ちで挑戦しました。

──────挑戦する姿勢、素晴らしいですね。実際に学んでみていかがでしたか?

Iさん:実は最初は全然理解できなくて苦労しました。ゼミの輪読で数式が100行くらい並んでいて、「これ本当に理解できるのかな」と不安になったことも。でも少しずつ理解が深まると、データから見えてくる世界が広がっていくんです。それが本当に面白くて。

キャリア選択について


──────そんなIさんが政府系金融を志望したきっかけは何だったんですか?

Iさん:政府系金融機関を選んだ最大の理由は、「経済・統計の分析力を新卒から活かせる環境」だったんです。政府系金融なら、経済・産業の分析業務に早期から関わる可能性が高く、短期の収益ではなく長期視点で政策的なインパクトを見ていける点が自分の志向と合致しました。採用規模が比較的大きく挑戦しやすい点も、現実的なプラス材料でしたね。

──────最終的な決め手はどんなところだったんですか?

Iさん:大きく3つです。1つ目はカルチャーマッチ。真面目にコツコツ取り組む社風が自分に合っていると感じました。2つ目は「やりたい仕事がすぐにできるか」。政府系金融は最初から経済分析に携われる可能性が高い。3つ目は転勤の少なさ。商社のように海外転勤が前提ではなく、東京で長く働ける環境も自分のライフデザインに合っていました。

──────他の内定先との比較で迷いはなかったんですか?

Iさん:総合商社の給料の高さには正直惹かれました(笑)。でも、商社は転勤が多いので、将来結婚して共働きを考えると難しい面もある。政府系金融なら転勤が少なく共働きしやすいので、世帯年収で考えれば逆転する可能性もある。そう考えて自分を納得させました。

金融業界内の違い


──────金融業界の中でも、民間と政府系ではどんな違いを感じましたか?

Iさん:時間軸と目的の違いが大きいですね。民間金融、特に証券会社は日々お客さんと接する中で短期的な分析が重視されます。一方、政府系金融機関は収益至上主義ではないので、より中長期的な視点で、時には個人の興味に沿った分析もできる。また、民間は企業との密接な関係から深い情報が得られる強みがある一方、政府系は比較的中立的な立場から政策に直結した分析ができる。どちらが良い悪いではなく、自分の志向との相性の問題だと思います。

──────その違いを面接でうまく伝えるのは難しそうですね。

Iさん:そうなんです。面接でこの違いを説明するのに苦労しました。「なぜ他社・他業界ではないの?」という質問に一度答えられなくてそれからは企業ごとの特徴をしっかり整理して、自分の軸に沿って説明できるよう準備するようになりましたね。

インターンでの挑戦と学び


──────夏インターンでの挫折、もう少し詳しく聞かせてもらえますか?

Iさん:一言でいうと「自分の土俵で戦えなかった」ことが大きな挫折でした。コンサルのグループワークで、議論の枠組み自体を他の参加者に決められてしまい、パフォーマンスを発揮できなかったんです。周りは本当に優秀で、「自分はまだまだだな」と打ちのめされました。でも、この挫折が転機になりました。大学に戻ると友人たちが次々と内定の報告をしていて、「このままじゃダメだ」という焦りから戦略を見直すきっかけになったんです。

──────その経験から、選考とインターン本番でどんな戦略に変えましたか?

Iさん:はい、秋冬は完全に戦略を変えました。選考とインターンのなかで共通してやったことは、最初に論点を整理し、議論の枠組みを自分から提案して主導権を握ることです。

グループディスカッション等では、冒頭で進め方と論点を示して土台を自分で作るようにしましたし、インターン本番でも同じく、「こうやって進めましょう」「こういう論点がありますよね」と枠組みを提示して自分の土俵で議論できる環境を整えました。

その結果、秋以降は選考の通過率がぐっと上がり、自信を取り戻せました。さらに視野を広げて政府系金融機関や総合商社にもチャレンジしたことで、自分に合う環境が見えてきたのも大きな変化でした。

面接での工夫


──────面接ではどんなことを意識していましたか?何かコツとかあれば教えてほしいです!

Iさん:知識の多寡ではなく「ソフトスキルが伝わる語り方」を徹底しました。たとえばサークルの集客では「どうすればメンバーが自走して動くか」を分析して仕組み化した話、ゼミでは「分からないをどう解決したか」という姿勢を具体例で伝えました。学び方・巻き込み方・再現性のある進め方を評価してもらえるよう、プロセスを丁寧に言語化したのが良かったと思います。

──────なるほど!具体例で語るのは大事ですよね。他に意識していたことはありますか?

Iさん:面接官の反応を見ながら話すことも意識していました。「この話に興味を持ってくれているな」と感じたら掘り下げるし、あまり反応がなければ別の話題に切り替える。臨機応変さも大事だと感じましたね。

──────具体的なエピソードも聞かせてください!どんな話をしたんですか?

Iさん:サークルで集客担当をしていた時の話です。イベントの告知のために大学の教室に入って授業前にプレゼンする必要があったのですが、前で話すのが苦手なメンバーが多く、大学での告知活動がなかなか進まなかった問題がありました。そこで「知らない人の前なら話しやすいのでは?」と分析し、東大生には一橋大学での告知、一橋生には早稲田での告知というように、他大学での活動を担当させる仕組みを作りました。交通費も出して、心理的・物理的ハードルを下げる工夫もしました。

──────それは面白いアイデアですね!実際にうまくいったんですか?

Iさん:最初は「そんなの無理」と言われましたよ。でも一人が成功体験を得ると、それが周りにも広がっていって。結果的に集客目標を達成でき、メンバーからも感謝されました。「問題分析→仮説構築→実行→検証」のプロセスを具体的に話すことで、論理的思考力とリーダーシップをアピールしました。

──────すごい工夫ですね!強みはどう伝えていたんですか?

Iさん:「全体を俯瞰する力」を強みとして伝えました。サークルでも、元々は政策立案に興味があったのですが、団体全体を見たときに足りていないのは集客部門だと判断して、そこを担当することにしたエピソードを話しました。自分のやりたいことより全体最適を優先できる点をアピールしましね。

この「我慢強さ」は小学校時代の活発なクラスメイトとの関わりや、中学時代の陸上長距離で培われたものだと思います。特に長距離走は「辛いことが99%」の環境で耐える力が鍛えられました。今思えば、あの頃の経験が今の自分の基盤になっているなと感じます。

金融・分析系の仕事に向いている人


──────どんな人が金融・分析系の仕事に向いていると思いますか?

Iさん:2つのポイントがあると思います。1つ目は、学生時代にしっかり専門知識を身につけている人。必ずしも経済学部である必要はなく、文学部や法学部でも自分の専攻をしっかり学んでいる人が多いです。2つ目は、学んだことを就活に即して説明できる人。自分の学びをどう仕事に活かせるか、具体的に説明できることが重要です。

NEXVELとの出会いと活用法


──────NEXVELを知ったきっかけは?

Iさん:3年生の4月頃、LINEグループで告知を見たのがきっかけです。NEXVELの中では比較的遅めの入会だったと思います。様々な業界のメンターがいて、特に難関企業に内定した先輩から具体的な就活対策を学べると知り、入会を決めました。

──────どのように活用していましたか?

Iさん:主にメンター面談です。受けたい企業のインターン・選考を経験した先輩から、実体験ベースのアドバイスを直接聞けたのが大きかった。特に「内定者の雰囲気」まで分かるのは貴重で、カルチャーマッチの判断にすごく役立ちました。

──────かなり活用されていますね。より詳細に教えていただけますか?

Iさん:自分が次に受ける企業名で検索して、合格したメンターに面談を申し込むという使い方でした。全体で10回程度、選考前には週1回くらいの頻度で面談。インターンや面接では社員としか会えませんが、NEXVELでは実際に入社する同世代の先輩の雰囲気を知れるのが大きな強みでした。「この会社の人とは相性が良さそう」「ここは自分に合わないかも」という判断材料になりましたね。

──────他のサービスと比べてNEXVELの良かった点は?

Iさん:2つあります。1つ目はフラットな目線でアドバイスをもらえること。初対面の方が面談してくださるので、遠慮なくズバズバ言ってくださる。2つ目は、より難関企業に内定している先輩が多いこと。自分が特に行きたい会社の内定者と面談できる確率が高かったです。

──────NEXVELの仲間から受けた刺激はありますか?

Iさん:グループディスカッション対策会に参加した時、就活初期なのに話すのが上手い人がいて大きな刺激を受けました。あまり発言できず悔しい思いをしましたが、その経験から自分も対策を始めるきっかけになりました。NEXVELの仲間の高いレベルに触れることで成長できたと感じています。

──────現在のメンター活動で意識していることは?

Iさん:「相手の話を深く聴くこと」と「率直なフィードバック」です。優秀な学生ほど、核心を突いたコメントを求めています。強みが活きる環境や伝え方のチューニングを、一緒に具体化する伴走を大切にしています。

──────メンターになった理由は?

Iさん:面談を受けて楽しかった経験があるからです。自分がメンターから教えてもらったように、後輩の役に立ちたいという気持ちもありました。実際にメンターになってみると、様々な学生の悩みや成長を間近で見られるのが本当に楽しいです。その場限りの関係だからこそ、遠慮せずに率直なフィードバックができるのも魅力ですね。

まとめ・読者へのメッセージ


──────28卒の読者へメッセージをお願いします。

Iさん:就活は「人気業界に入るか」だけではなく、「自分の強みが活きる環境を選べるか」うまくいかないときこそ視野を広げるチャンスです。業務内容・カルチャー・働き方(転勤など)を軸に、自分に合う土俵を見つけてください。NEXVELには1年前に同じ悩みを抱えていた先輩がたくさんいます。ぜひ活用して、自分らしいキャリアをつかんでください。

編集後記

夏の挫折を「適性の再設計」に変え、業務(経済分析)×カルチャー(コツコツ型)×ライフデザイン(転勤の少なさ)で意思決定したのが印象的でした。

知識よりも「問題解決のプロセス」と「人を動かす仕組み化」を伝える面接戦略は、どの業界にも通用する学びです。環境選びでパフォーマンスは大きく変わる――その好例だと感じました。

NEXVELとは?


NEXVEL(ネクスベル)は、東京大学・京都大学・早慶をはじめとする国内トップ大学の学生が参加する、ハイクラス就活支援コミュニティです。

1)トップ企業の限定案件のご紹介

戦略コンサルや外資系投資銀行、総合商社、メガベンチャーなど、NEXVELにしかない非公開の特別ルートをご案内します。

2)超優秀なメンターによる個別支援

マッキンゼー・三井物産・ゴールドマン・P&Gなど、トップ企業の内定者や現役社員がキャリアの壁打ちから選考対策までサポート。**メンター満足度は98%**を誇ります。

3)本質的なキャリア形成を支える講座・イベント

自己分析やケース対策に加え、戦略コンサルによるロジカル講座、企業の社長との座談会、10名限定のクローズドセミナーなど、実践的かつ刺激的な機会が揃っています。

実際に、MBB、外資系投資銀行、総合商社、大手デベロッパーなど、圧倒的な内定実績を誇ります。年間100件以上の限定案件を扱い、特別インターンや選考直通ルートなども豊富に用意しています。

詳しくはこちら ▶︎ https://nexvel.co.jp/

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