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面接 言葉遣い
面接 言葉遣い

ビジネスマナーの基本中の基本である敬語。意外と自信がない、正しく使えているか分からないという就活生多いのではないでしょうか?面接を直前に控えると、自分の言葉遣いがふと正しいのかどうしても気にしてしまいがちです。ただでさえ緊張する面接選考に些細なことで気を取られてしまうのはもったいないことです。面接にしっかりと集中できるように、言葉遣い、敬語の使い方をしっかりとマスターしていきましょう。

押さえておきたい敬語の基本

日本語で厄介なのが、もとの動詞が尊敬語、謙譲語になることでガラッと変わってしまうことが多々あることです。この場合、単純にですます口調にしても、正しい言い方になっていません。面接でよく使う言葉をまとめてみました。

面接でよく使う謙譲語

謙譲語は自分がへりくだることで、相手への敬意を表したい時に使います。そのため、自分や家族の行動、動作にて使われることになります。
言う→申し上げる
先ほど言ったように→先ほど申し上げたように
頑張る→努力していきます
御社にふさわしい人材となれるよう頑張ります→御社にふさわしい人材となれるよう努力していきます
ここで「努力させていただく」という表現を使う人もいますが、「させていただく」は許可が必要な際に使う謙譲語であるため、この文脈で使うと誤用になります。
聞く→伺う
○○様からお話を聞いた際に→○○様からお話を伺った際に
見る→拝見する
資料を見ました→資料を拝見しました
わかる→かしこまる、承知する
はい、わかりました→はい、かしこまりました/承知しました

面接でよく使う尊敬語

尊敬語は目上の人を敬う表現で、相手や話題になっている人の動作にて使っていきます。
言う→おっしゃる
○○様が言うように→○○様がおっしゃるように
知る→ご存じ
○○様も知っての通り→○○様もご存じの通り
思う→お考えになる
当然のことではないかと思うのはごもっともです→当然のことではないかとお考えになるのはごもっともです
教えていただき→ご指導いただき
教えていただきありがとうございます→ご指導いただきありがとうございます

実は間違っている敬語集

敬語だと思って使っている言葉が返って失礼な表現になっていることも、よくあります。もしくは丁寧にを意識しすぎるあまり変な表現になってはいませんか。
ここで一度チェックしておきましょう。
了解しました→承知しました、畏まりました
「了解」という言葉に敬意はこもっていません。
参考になりました→大変勉強になりました
○○様のお話は大変参考になりました→○○様のお話は大変勉強になりました
「参考にする」という言葉は自分の足しにするという意味になるため、自分のため利用するという印象となり、目上の方に使用すると失礼になります。
とんでもございません→いいえ、とんでもないです
「とんでもない」で一つの言葉であるため、二つに分けて、「ない」の部分を「ございません」とすることはできません。
おっしゃられる→おっしゃる
○○様がおっしゃられるように→○○様がおっしゃるように
「おっしゃる」も「られる」も尊敬語であり、二つ重ねると二重敬語となり誤用になります。
拝見させていただきました、拝見いたしました→拝見しました
こちらも、「拝見する」と「させていただく」、「いたす」の謙譲語に二つ重ねて使われており、二重敬語になります。

呼称に気を付ける

御社と貴社の違い

「御社」、「貴社」、両方とも相手の会社のことを敬って呼ぶ時の言葉です。ですが、「御社」は話し言葉、「貴社」は書き言葉で使う表現になります。そのため、エントリーシートでは「貴社」、面接では「御社」を使うようにしましょう。
ちなみに、銀行、信用金庫、省庁などの場合、呼び方がそれぞれ異なっていますので注意してください。
銀行→御行、貴行
信用金庫→御庫、貴庫
省庁→御省、貴省

役職に様をつけない

○○部長様、○○社長様→◯○○社長、部長の○○様
役職名にはもともと敬称が込められています。そのため、◯◯部長様、○○社長様という表現は二重敬語になってしまいます。

ついつい言ってしまう言葉にも注意

無意識のうちに出てしまった言葉が、面接官にマイナスの印象を与えていることもあります。気づかないうちに出ていることが多いので、自分の受け答えを録音する、友人と面接練習をするなどして、以下の言葉を発していないか確認してみてください。

「なるほど」と「そうですね」

なるほど→はい/おっしゃる通りです
そうですね→はい/おっしゃる通りです
話の相槌として、「なるほど」といったり、「~ですか」という答えに「そうですね」と返していませんか。これらの表現は目上の人の表現として使う際には不適切だとされています。なるほどの場合、相槌として使う場合は「はい」、同意を示したい場合は「おっしゃる通りです」と答えるようにしましょう。「そうですね」の場合、質問の答えにワンクッション置きたいのであれば、「はい」の方が適切です。

「~な感じ」、「~みたいな」、「多分、○○だと思います」

予想外の質問が来ると、「~な感じ」とぼかす言い方をついついしてしまいがちです。ですが、採用担当者からはあいまいで意志が感じられないという印象を与えてしまう危険があります。この言葉は抜いても伝わるため、使わないようにしましょう。

文頭に「なので」を使わない

御社は○○です。なので→御社は○○です。そのため/したがって
「なので」という言葉は接続詞ではありません。「~なので、○○です」と文中で使う場合は問題ありませんが、文頭に使うと誤った使い方になります。話し言葉では使いがちですが、面接で使うことは避けたほうがいいでしょう。

予想外の質問が来た時の対応

準備していなかった質問が来た際に、「えーと」、「あー」、「あの」と無意識のうちに出てしまいがちです。特に「あー」と答えられると、質問の答えが聞こえづらいと採用担当者からは不評です。とっさに答えられない場合、「少々考える時間をいただいてもよろしいでしょうか」と聞き、考える時間をもらうのも一つの手です。慌てて答えるのではなく、落ち着いた対応を心掛けましょう。

正しい敬語で面接対策

知らず知らずのうちに間違って使っていた表現、無意識のうちに出てしまう砕けた表現など心あたりありましたか。話している内容は素晴らしくても、印象は最悪ということにならないように言葉遣いにも気をつけていきましょう。